厚生労働省の2025年人口動態統計月報年計(概数)では、第1子出生時の母の平均年齢は31.0歳です。「出産年齢の平均」は、第1子か、すべての出生かなど、何を集計した数字かで意味が変わります。ここでは第1子出生時の母の平均年齢を扱います。
第1子出生時の母の平均年齢の推移
以下は厚生労働省の2025年概数資料、図表2-3から取り上げた年の値です。2025年は概数、2024年以前は同資料に載る確定数です。日本における日本人について、各年1月から12月の出生を集計した資料です。
| 対象年 | 第1子出生時の母の平均年齢 |
|---|---|
| 1975年 | 25.7歳 |
| 2015年 | 30.7歳 |
| 2023年 | 31.0歳 |
| 2024年 | 31.0歳 |
| 2025年(概数) | 31.0歳 |
出典:厚生労働省「2025年人口動態統計月報年計(概数)の概況」PDF7ページ・図表2-3。ここで使う2025年の値は概数資料の値です。
人口動態統計の出生順位は、同じ母親がこれまでに生んだ出生子の順序を数えたものです。本稿で初産平均年齢という言葉を使う場合は、この第1子出生時の母の平均年齢を指します。妊娠回数や、妊娠を希望した人全員の年齢を集計した値ではありません。
地域別に見るときは、同じ年・同じ指標を比べる
次は、厚生労働省の2024年人口動態統計報告書・図7で確認した5都府県の例です。全国値も同じ2024年の31.0歳と比べます。全国の2025年概数と、別の年の地域データを混ぜて順位を作らないことが大切です。
| 地域(2024年) | 第1子出生時の母の平均年齢 |
|---|---|
| 全国 | 31.0歳 |
| 東京都 | 32.5歳 |
| 神奈川県 | 31.7歳 |
| 大阪府 | 30.9歳 |
| 福岡県 | 30.5歳 |
| 宮崎県 | 29.7歳 |
出典:厚生労働省「2024年人口動態統計」印刷24ページ・図7。47都道府県のうちの例であり、上位・下位だけを集めた表ではありません。
平均年齢を、自分の期限や妊娠率に置き換えない
平均は出生した集団の年齢をまとめた値です。同じ年齢の人が1周期で妊娠する確率、妊娠を希望した人のうち出産できた割合、本人が何歳まで妊娠できるかを示していません。
また、合計特殊出生率、年齢別出生率、生殖補助医療の治療成績は、それぞれ対象や分母の違う指標です。地域の平均年齢だけで、卵巣の状態、地域の不妊治療の質、特定の施策の効果を判断することもできません。
妊娠の計画は、自分の状況と希望を医療者へ伝える
妊娠を希望している期間、月経の様子、既往歴や治療、パートナーの状況などを整理すると相談しやすくなります。年齢は相談時の大切な情報ですが、平均年齢を基準に一律の検査セットや卵子凍結・治療を決める必要はありません。
妊娠を希望しているのに妊娠しない場合や、月経が来ない・不規則、気になる症状や病歴がある場合は、婦人科や生殖医療を扱う医療機関へ相談してください。年齢と妊娠について相談するときの確認、ホルモン検査の目的と読み方も整理しています。
確認した資料
初回確認は2026年10月24日。不妊評価のASRM資料は2026年版を10月25日に照合しました。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。