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凍結胚移植vs新鮮胚移植|どちらが成功率高い?

2026/4/19

凍結胚移植vs新鮮胚移植|どちらが成功率高い?

体外受精では受精卵を「すぐに移植する(新鮮胚移植)」か「凍結保存してから移植する(凍結胚移植)」かを選択します。近年の研究では凍結胚移植のほうが成功率が高いとするデータが多く、日本でも凍結胚移植が主流です。この記事では、両者の成功率・メリット・デメリット・適応の違いを比較します。(情報取得日:2026-05-02)

この記事のポイント

凍結胚移植vs新鮮胚移植の成功率の比較(日本産婦人科学会データ)

凍結胚移植が主流になった理由(子宮環境・タイミングの最適化)

新鮮胚移植が選ばれるケースと凍結胚移植の費用の違い

凍結胚移植と新鮮胚移植の成功率比較

日本産婦人科学会のARTデータ(2022年度)では、凍結融解胚移植の妊娠率は新鮮胚移植より一般的に高いとされています。これは採卵周期における卵巣刺激が子宮内膜の受容性に悪影響を与えることがある一方、凍結移植ではその影響なく内膜を最適化できるためです。

比較項目

新鮮胚移植

凍結胚移植

移植周期

採卵と同じ周期

次周期以降

一般的な妊娠率(胚盤胞)

約30〜45%

約40〜55%

子宮内膜環境

排卵誘発薬の影響が残る

最適化しやすい

OHSS(過剰刺激)リスク

高め(全胚凍結で回避可能)

低い

費用

採卵と同周期なので追加費用少

凍結・保管・融解費用が発生

凍結胚移植が主流になった理由

日本では2010年代以降、凍結融解技術(ガラス化凍結法・vitrification)の精度が飛躍的に向上し、解凍後の胚の生存率が95%以上になりました。これにより「採卵周期の全胚凍結→翌周期以降に最適なタイミングで移植」という戦略が普及しました。

  • 子宮内膜の受容性を損なわないタイミングで移植できる
  • OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の重篤化を防げる
  • ERA検査(着床の窓の検査)との組み合わせが可能
  • PGT-A(着床前染色体検査)も凍結胚で実施

診療内容の特徴

凍結胚移植は「ホルモン補充周期」または「自然周期」で実施されます。

  • ホルモン補充周期:エストロゲン製剤で内膜を厚くし、黄体ホルモン投与開始後5日目に胚盤胞移植(タイミング管理が容易)
  • 自然周期:自然排卵後のタイミングに合わせて移植(ホルモン剤が少ない)
  • 移植当日:外来処置で10〜20分。麻酔不要
  • 新鮮胚移植は採卵当日〜3日後に移植を行うため、採卵周期に子宮内膜の準備が整っているかが成功のカギ

口コミ・評判の傾向

凍結胚移植を選んだ方からは「新鮮胚移植で失敗し、凍結移植で妊娠できた」「採卵と移植を別周期にすることで体への負担が分散した」という声が多く見られます。新鮮胚移植を選んだ方では「1回の周期で採卵から移植まで完結できるのがメリット」という意見があります。どちらが優れているかは個人の状況によります。口コミは個人の体験であり、結果には個人差があります。

費用の目安

診療内容

費用目安(保険3割)

新鮮胚移植(保険適用)

2〜5万円程度/回

凍結胚移植(保険適用)

2〜4万円程度/回

胚凍結保存料(年間)

自費3〜5万円程度

凍結・融解処置料

保険適用内に含まれる場合あり

※保険適用は2022年4月より拡大。年齢・回数の制限があります。自費部分の詳細はクリニックで確認してください。

受診時のポイント

  • 採卵周期にOHSSリスクが高い場合(AMH高値・多嚢胞性卵巣など)は全胚凍結が推奨されることが多い
  • 年齢が高く胚の数が少ない場合は、新鮮胚移植で早めに移植する戦略が取られることもある
  • ERA検査を組み合わせる場合は凍結胚移植が前提になる
  • 保険適用の回数上限(40歳未満は通算6回、40〜43歳未満は通算3回)を担当医と確認する

アクセス情報

凍結胚移植・新鮮胚移植はいずれも体外受精実施施設で受けることができます。施設ごとに移植の方針が異なるため、複数のクリニックの説明を聞いて選ぶことも選択肢の一つです。

  • 日本産婦人科学会 ART施設検索:https://www.jsog.or.jp/
  • 日本生殖医学会 認定医検索:https://www.jsrm.or.jp/

よくある質問

Q. 凍結胚移植のほうが必ず成功率が高いですか?

A. 一般的には凍結胚移植のほうが高いとするデータが多いですが、患者さんの年齢・胚の質・子宮の状態により異なります。担当医と個別に相談してください。

Q. ガラス化凍結法で胚が傷つく心配はありますか?

A. ガラス化凍結法の解凍後胚生存率は95%以上と高く、生まれてきた子どもへの影響も現時点のデータでは問題ないとされています。

Q. 凍結胚は何年保存できますか?

A. クリニックにより異なりますが、多くの施設では最長5〜10年を上限としています。保存期間の更新費用が発生する場合があります。

Q. 新鮮胚移植の翌周期に凍結移植できますか?

A. 新鮮胚移植で不成功になった場合、残りの胚を凍結しておけば次周期以降に凍結移植できます。

Q. 保険適用内でどちらを選ぶべきですか?

A. 保険適用内で選べる移植方法はクリニックの方針や患者の状況により異なります。担当医と保険回数の残数・胚の状況を踏まえて決定してください。

まとめ

凍結胚移植は子宮内膜環境を最適化した上で移植できるため、現在は多くのクリニックで優先される選択肢です。一方、新鮮胚移植は採卵と同周期で完結する効率性があり、OHSSリスクが低い場合や早期移植が必要な場合に選ばれます。どちらが適切かは個人の状況により異なるため、担当医と成功率・費用・リスクを踏まえて十分相談した上で決定してください。

※本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個々の診断・治療を保証するものではありません。症状や治療方針については必ず担当医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2