
「凍結胚移植で妊娠成功した」という体験談は、不妊治療中の多くの方にとって希望になります。(情報取得日:2026-05-02)
近年、体外受精における凍結融解胚移植は新鮮胚移植を上回る割合で実施されており、その妊娠率の向上が報告されています。2022年の日本産科婦人科学会のデータでは、凍結融解胚移植の妊娠率は新鮮胚移植よりも高い傾向があります。この記事では、凍結胚移植で妊娠成功した方の体験をもとに、凍結胚移植の基礎知識と成功のために知っておくべきポイントを解説します。
この記事のポイント
- 凍結融解胚移植が新鮮胚移植より多く選ばれる理由
- 移植周期の種類(自然周期・ホルモン補充周期)の違い
- 妊娠成功率を高めるための準備と心がけ
凍結胚移植の基本情報
凍結融解胚移植とは、採卵周期に凍結保存した胚を別の周期に融解して移植する方法です。子宮内膜の状態が整った周期に移植できるため、着床率が高まるとされています。
項目 | 内容 |
|---|---|
採卵と移植の時期 | 別周期(採卵後1〜数か月後に移植) |
妊娠率の目安 | 30〜45%程度(年齢・胚の質による) |
周期の種類 | 自然周期 / ホルモン補充周期 |
利点 | 内膜の状態を整えてから移植できる |
凍結保存期間 | 通常5〜10年(施設により異なる) |
診療内容の特徴――2種類の移植周期
凍結融解胚移植には大きく2つの周期管理方法があります。
- 自然周期移植:自分の排卵を利用して内膜の状態を確認し移植。ホルモン剤の使用が少なく体への負担が少ない。排卵日の特定に複数回の通院が必要
- ホルモン補充周期移植:エストロゲン製剤で内膜を厚くし、黄体ホルモンを追加して移植タイミングを設定。通院回数が予測しやすい。薬の服用が必要
どちらが適しているかは、月経周期の規則性・仕事の都合・担当医の方針などによって判断されます。
体験談の傾向――凍結胚移植成功者の声
凍結胚移植で妊娠成功した方の体験談には、以下のような傾向があります。
- 「新鮮胚での移植は失敗したが、凍結胚に切り替えたら内膜の状態が格段によくなった」
- 「移植前日の子宮内膜の厚さが10mm以上あり、担当医から「条件がいい」と言われた」
- 「移植後は仕事を続け、過度に安静にしなかったことが逆によかった」
- 「判定日(BT12)に陽性が確認でき、そこから初めて実感が湧いた」
※上記は一般的な体験談の傾向をまとめたものです。個々の状況は異なります。
費用の目安
内容 | 概算費用 |
|---|---|
凍結融解胚移植(保険適用・3割負担) | 3万〜5万円程度 |
凍結保存維持費(自費・年間) | 1万〜5万円程度 |
追加検査・薬剤(自費) | 施設により異なる |
受診時のポイント
- 移植前に子宮内膜の厚さを超音波で確認します。一般的に8mm以上が着床に適した厚さとされています
- 移植後の安静については施設ごとに異なります。「移植後何日目から運動できるか」を事前に確認してください
- 凍結保存期間・費用・更新手続きについてもクリニックに確認しておきましょう
アクセス情報・受診の流れ
凍結胚移植は体外受精を実施しているARTクリニックで受けられます。採卵周期とは別に通院スケジュールが組まれるため、仕事との調整もしやすくなっています。
- 移植周期の通院回数:自然周期で3〜5回、ホルモン補充周期で2〜4回程度
- 移植当日:処置は10〜15分程度で完了し、入院不要
よくある質問(FAQ)
Q1. 凍結することで胚の質は落ちますか?
現在の急速凍結法(ガラス化法)では胚へのダメージが最小限に抑えられており、融解後の生存率は95%以上とされています。凍結保存した胚の着床率は新鮮胚と同等またはそれ以上のケースもあります。
Q2. 凍結胚はいつまで保存できますか?
保存期間は施設によって異なりますが、一般的に5〜10年程度が多いです。毎年更新手続きと保存料が発生します。詳細はクリニックに確認してください。
Q3. 子宮内膜が薄い場合、移植できませんか?
内膜が薄い場合は移植を延期することがあります。ビタミンE投与・低用量アスピリン・鍼灸など内膜を厚くするためのアプローチが試みられることもあります。担当医に相談してください。
Q4. 移植後の黄体補充薬はいつまで続けますか?
妊娠が確認された場合、一般的に妊娠8〜12週ごろまで黄体補充を続けます。流産した場合や着床しなかった場合は服用を中止します。
Q5. 妊娠判定日はいつですか?
胚盤胞移植の場合、移植後10〜14日目に血中hCGを測定して判定するのが一般的です(施設によって異なります)。
まとめ
凍結融解胚移植は、子宮内膜の状態が整った周期に移植できるため、新鮮胚移植よりも高い着床率が期待できる方法です。1回の移植で必ず妊娠できるわけではありませんが、丁寧な周期管理と担当医との連携が成功への近道です。
移植後は過度に体を制限しすぎず、精神的にも穏やかに過ごすことを心がけましょう。
【免責事項】本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。個々の症状・状況は異なりますので、診断・治療については必ず担当医にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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