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不妊治療の先進医療一覧|保険併用可能な技術

2026/4/19

不妊治療の先進医療一覧|保険併用可能な技術

体外受精・胚移植を繰り返しても着床しない場合、「着床の窓(インプランテーション・ウィンドウ)のずれ」が一因として疑われることがあります。ERA検査(子宮内膜受容能検査)はそのずれを数値化する検査で、移植タイミングを個別に最適化できます。この記事では、着床の窓のずれの仕組み、ERA検査の詳細と費用、受診の判断基準を解説します。(情報取得日:2026-05-02)

この記事のポイント

着床の窓(インプランテーション・ウィンドウ)とずれが起きるメカニズム

ERA検査の手順・精度・費用(自費3〜10万円程度)

検査を受けるべきタイミングと反復着床不全の基準

着床の窓(インプランテーション・ウィンドウ)とは

着床の窓とは、子宮内膜が受精卵を受け入れられる状態になる限られた時間帯のことです。黄体期(排卵後または黄体ホルモン投与開始後)のおよそ5〜6日目前後に開き、約2日間しかありません。この窓がずれていると、移植のタイミングが内膜の受容期と合わず着床しません。

分類

詳細

標準的な窓の時期

プロゲステロン投与開始後120時間(5日目)前後

ずれが生じる割合

反復着床不全の患者の約25〜30%(ERA研究データ)

ずれの方向

前方(早い)・後方(遅い)の2パターン

ERA検査でわかること

ERA(Endometrial Receptivity Analysis)検査は、子宮内膜の約248個の遺伝子発現を解析し、「受容期・前受容期・後受容期・反復受容期」のいずれに相当するかを判定します。凍結胚移植を想定したホルモン補充周期で子宮内膜を準備し、通常の移植タイミングに相当する時期に内膜生検を行い、その組織をスペインのIGENOMIX社(または提携ラボ)で解析します。

  • 結果:「pWOI(個別化された着床の窓の時間)」として時間単位で提示される
  • 精度:約85〜88%の再現性(IGENOMIX社公表データ)
  • 活用:次周期の移植タイミングをpWOIに合わせてスケジュールする

診療内容の特徴

ERA検査を実施している不妊治療クリニックでの診療の流れは以下の通りです。

  • 第1周期(検査周期):ホルモン補充で内膜を準備 → 通常の移植予定時期に内膜生検 → 組織をラボへ送付
  • 結果待ち:通常2〜3週間でレポートが届く
  • 第2周期(移植周期):pWOIに基づいたタイミングで移植を実施
  • 生検時の痛み:チクッとした痛みや軽い生理痛程度。鎮痛剤の事前服用を勧めるクリニックが多い

口コミ・評判の傾向

ERA検査を受けた患者からは「3回移植が失敗していたが、ERAで窓のずれが判明し次の移植で着床した」という体験談が見られます。一方「費用が高く、検査のために1周期無駄になる」「必ずしも全員に必要ではない」との意見もあります。ERA検査を推奨するかどうかはクリニックによっても異なり、適応の見極めが重要です。口コミは個人の体験であり、結果には個人差があります。

費用の目安

項目

費用目安(自費)

ERA検査(単独)

8〜12万円程度

ERA+EMMA+ALICE(3検査セット)

12〜18万円程度

内膜生検処置料

クリニックにより検査費に含む場合あり

ホルモン補充薬・診察料

1〜3万円程度/周期

※ERA検査は現時点で保険適用外(自費)です。費用はクリニックにより異なります。

受診時のポイント

  • ERA検査の適応目安:良質な胚盤胞を2〜3回以上移植しても着床しない「反復着床不全(RIF)」
  • 検査前に担当医から「ERA検査の適応があるか」を確認する
  • 生検の痛みが心配な場合は事前に鎮痛剤の処方を相談する
  • 検査結果の解釈はクリニックのスタッフに丁寧に説明してもらう
  • ERA単独より、子宮内膜環境(EMMA)・感染(ALICE)の同時検査も選択肢に

アクセス情報

ERA検査は体外受精を実施している不妊治療専門クリニックで受けられます。全国の主要不妊治療クリニックで実施されていますが、設備や費用はクリニックにより異なります。

  • 日本生殖医学会 認定生殖医療専門医検索:https://www.jsrm.or.jp/
  • 事前に「ERA検査を実施しているか」を電話・ウェブで確認することを推奨

よくある質問

Q. ERA検査は誰でも受けるべきですか?

A. 全員に必要な検査ではありません。良質な胚盤胞を2〜3回以上移植しても着床しない「反復着床不全」の方に適応が検討されます。担当医と相談してください。

Q. ERA検査をしても妊娠できないことはありますか?

A. あります。着床の窓のずれ以外の原因(胚の染色体異常、子宮形態異常、免疫的問題など)がある場合は、ERA検査でタイミングを調整しても着床しないことがあります。

Q. 自然周期でもERA検査はできますか?

A. 多くのクリニックではホルモン補充周期でのERA検査を採用しています。自然周期での検査は排卵タイミングの変動が大きいため、再現性の観点からホルモン補充周期が推奨されます。

Q. ERA検査の結果はどのくらい信頼できますか?

A. IGENOMIX社の公表データでは約85〜88%の再現性とされています。ただし科学的エビデンスはまだ蓄積段階であり、すべての施設で同一の結果が得られるわけではありません。

Q. ERA検査後は必ず次の周期で移植できますか?

A. 移植可能な胚があれば結果に基づいて次周期での移植が可能です。胚のストックがない場合は採卵から再開が必要です。

まとめ

着床の窓のずれは、反復着床不全の患者の約25〜30%に見られると報告されています。ERA検査は子宮内膜の遺伝子発現を解析し、個々の移植最適タイミング(pWOI)を特定します。費用は自費で8〜18万円程度と高額ですが、反復着床不全で悩む方には有力な選択肢のひとつです。適応かどうかは担当医と相談して判断してください。

※本記事は一般的な医療情報を提供するものであり、個々の診断・治療を保証するものではありません。症状や治療方針については必ず担当医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2