
EMMA/ALICE検査は、子宮内膜のマイクロバイオーム(細菌叢)を調べる比較的新しい遺伝子検査です。着床不全を繰り返している方、あるいは初めての体外受精前に詳しい検査を希望する方から問い合わせが増えています。この記事では、EMMA/ALICE検査の内容・費用・結果の読み方を、2026年5月2日時点の情報でまとめます。
この記事のポイント
- EMMA検査とALICE検査それぞれが調べる内容の違い
- 検査の流れ・所要時間・費用の目安
- 結果を受けてどのような治療が検討されるか
基本情報
検査名 | EMMA(Endometrial Microbiome Metagenomic Analysis)/ ALICE(Analysis of Infectious Chronic Endometritis) |
|---|---|
提供会社 | Igenomix社(スペイン) |
カテゴリ | 着床・妊娠判定 / 先進医療的検査(保険外) |
対象 | 反復着床不全・慢性子宮内膜炎が疑われる方 |
記事更新日 | 2026年5月2日 |
診療内容の特徴
EMMA検査とALICE検査は同一の検体(子宮内膜組織)を用いて実施されることが多く、セットで受けることが一般的です。
検査名 | 調べる内容 | 特徴 |
|---|---|---|
EMMA(エンマ) | 子宮内膜の細菌叢全体のバランス。乳酸菌(Lactobacillus)の割合を評価 | 子宮内膜マイクロバイオームの多様性を解析。Lactobacillus優位が望ましいとされる |
ALICE(アリス) | 慢性子宮内膜炎を引き起こすとされる病原菌(Enterococcus・Streptococcus等)の有無 | PCR法・次世代シーケンスで高感度検出。通常の組織検査で見逃されるケースの拾い上げ |
EMMA/ALICE検査の特徴は、通常の子宮内膜生検・超音波検査では検出困難な細菌異常を遺伝子レベルで評価できる点にあります。着床不全に慢性子宮内膜炎が関与している場合、抗菌薬治療後の着床率改善を示した研究があります。
口コミ・評判の傾向
EMMA/ALICE検査を受けた方の体験談では「Lactobacillusが少ないと言われてプロバイオティクスを処方された」「ALICEで陽性が出て抗菌薬を使ったら次の移植で妊娠した」という声があります。一方「検査費用が高く、結果が陰性だったので受ける必要があったのかわからない」という意見もあります。
当サイトは独自に口コミを収集・保証していません。個人の体験談は参考情報として扱ってください。
費用の目安
費用項目 | 目安 |
|---|---|
EMMA+ALICE検査(検体送料含む) | 6万〜10万円程度 |
ERA検査とセット(TRIO) | 12万〜20万円程度 |
子宮内膜採取処置料(クリニック) | 別途1万〜3万円程度 |
EMMA/ALICE検査は保険適用外(自由診療)です。費用はクリニックによって異なります。民間保険の先進医療特約では通常カバーされない検査のため、事前に確認してください。
受診時のポイント
- 検査前に抗菌薬・プロバイオティクスを服用していると結果に影響する可能性がある。服用中の薬・サプリは事前に報告する
- 子宮内膜採取は月経後5〜11日目頃(増殖期)に行うことが多いが、クリニックの方針による
- 採取時の痛みは個人差があり、軽い生理痛程度から強い痛みまで幅がある
- 結果が出るまで通常2〜3週間かかる(検体を海外ラボに送付するため)
- 検査費用は高額のため、反復着床不全が確認された後に検討することが一般的
アクセス情報
EMMA/ALICE検査を実施しているクリニックを探す場合の参考情報です。
- Igenomix社の日本公式サイト(提携クリニックリストあり)
- 通院中の不妊クリニックへの問い合わせ(取り扱いの有無・紹介先の確認)
- 日本生殖医学会認定施設(ERA/EMMA/ALICE対応施設の確認)
よくある質問
Q1. EMMA検査とALICE検査の違いは何ですか?
EMMA検査は子宮内膜の細菌バランス全体(主にLactobacillus優位かどうか)を調べます。ALICE検査は慢性子宮内膜炎を引き起こす病原菌の有無を調べます。同じ検体で同時に実施することが多いです。
Q2. 何回移植失敗したら受けるべきですか?
一般的には2〜3回の移植失敗後(反復着床不全)から検討されることが多いです。ただし担当医が初回前から推奨する場合もあります。
Q3. ALICE陽性の場合どのような治療になりますか?
検出された菌に対応した抗菌薬による治療が行われます。治療後に再検査で陰性確認をしてから移植に進むケースが一般的です。
Q4. EMMA/ALICE検査はERA検査と一緒に受けることができますか?
可能です。ERAとEMMA/ALICEをセットにした「TRIO検査」として提供しているクリニックもあります。同一採取検体で3つの検査を実施するため、効率的です。
Q5. 検査結果が正常でも着床しないことはありますか?
あります。着床不全の原因はマイクロバイオームだけではなく、胚の染色体異常・子宮形態異常・免疫学的異常など多因子です。EMMA/ALICE検査が正常でも他の検査・治療を並行して検討することが重要です。
まとめ
EMMA/ALICE検査は、子宮内膜のマイクロバイオームと慢性子宮内膜炎を遺伝子レベルで評価できる検査です。費用は6万〜10万円程度(保険適用外)で、反復着床不全を経験した方に特に有用とされています。検査結果によっては抗菌薬やプロバイオティクスによる治療が行われ、着床環境の改善が期待できます。担当医と相談の上、自分の状況に合った検査計画を立てることが重要です。
【免責事項】本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の検査・治療の効果を保証するものではありません。個別の検査・治療については、必ず担当医にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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