ざくろジュースを飲めば子宮内膜が厚くなる、着床率や妊娠率が上がると期待できるほどの根拠は、今回確認した公的な評価資料からは示されていません。妊活のために必ず飲む必要があるものとして扱わず、治療の見通しは担当医に確認しましょう。
成分や動物の研究を、飲む人の妊娠結果に置き換えない
果物の成分や抽出物について研究されていても、それは市販のジュースを飲む人の着床率・出産率が改善することの証明ではありません。NCCIHのざくろの評価も、限られた研究から多くの病気への有効性を結論づけることはできないとしています。
「植物性エストロゲン」「抗酸化」といった言葉だけで、子宮内膜が厚くなる、炎症が治る、ホルモン補充の代わりになると判断しないようにしましょう。成分研究の結果だけで、製品の効果や安全性を比較することも避けてください。
食品として選ぶ場合は、表示と食事全体を確認する
味や好みでジュースを楽しむ場合は、原材料と栄養成分表示、1本の量などを確認してください。同じ「ざくろ」と書かれていても、飲料、濃縮エキス、サプリでは成分や量が異なります。
| 選ぶときの確認 | 見ておく内容 |
|---|---|
| ジュースなどの飲料 | 原材料、果汁割合、1本の容量、栄養成分が何mL当たりの表示か。食事やほかの飲み物と合わせて考える。 |
| 濃縮エキス・サプリ | 使用している植物の部位や成分・含有量を確認する。ジュースと同じ安全性や効果があるとみなさない。 |
| 薬や食事制限がある場合 | 製品名・表示と使用薬を医師・薬剤師へ伝える。血糖管理などの指示があれば量も個別に確認する。 |
| 飲んで体調が変わった場合 | 腹部の不調、発疹などの症状を伝えて相談する。強い症状があれば速やかに診察を求める。 |
「妊活中は1日100〜150mL」「移植前に飲むとよい」といった全員共通の量・タイミングを、この資料から決めることはできません。内膜や妊娠のために量を増やしたり、食事をジュースへ置き換えたりする必要はありません。
妊娠の可能性や使用薬があるときは、製品ごとに相談する
NCCIHは、ざくろジュースと、抽出物・植物のほかの部位を使った製品の安全性を分けて説明しています。妊娠中や授乳中の、ジュース以外の形については分からないことがあるとしています。根・茎・皮なども含め、濃縮した製品を食品の果実と同じものとして使わないようにしてください。
不妊治療中やほかの薬を使っている場合は、商品を見せて、継続してよいかを医師・薬剤師へ相談しましょう。特定の薬と必ず相互作用する、特定の病気を悪化させると一律に決め付けるのではなく、実際に使う製品と本人の状態を確認します。
内膜や治療の不安は、食べ物を増やす前に聞いてよい
内膜の厚さや治療経過が気になる場合は、今回の検査の意味、薬の目的、次の診察で何を確認するかを担当者に聞いてください。ジュースを飲んだ・飲まなかったことから、今回の着床結果を判断することはできません。
食事は主食・主菜・副菜などを組み合わせ、続けやすい形で考えましょう。魚・豆・野菜を使う献立の案も整理しています。治療薬やサプリを自分で増減せず、気になった商品や情報を診察で相談して構いません。
確認した資料
2026年10月24日に確認。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。