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着床障害とは?|定義・原因・検査・治療

2026/4/19

着床障害とは?|定義・原因・検査・治療

(情報取得日:2026年5月2日)「良質な胚を何度移植しても着床しない」——反復着床不全(着床障害)と診断された方の不安や戸惑いは計り知れません。着床障害は原因が複数あり、適切な検査と治療により改善できるケースもあります。この記事では、定義・原因・検査・治療法について整理します。

この記事のポイント

  • 着床障害(反復着床不全)の定義:良質胚を2〜3回以上移植しても妊娠に至らない状態
  • 原因は「胚側の問題」「子宮側の問題」「免疫・血液凝固の問題」に大別される
  • ERA検査・EMMA/ALICE・子宮鏡・免疫検査などで原因を特定できる場合がある
  • 全ての着床障害に確立された治療法があるわけではなく、担当医との相談が不可欠

着床障害とは:定義と診断基準

着床障害(反復着床不全)とは、良質な胚(受精卵)を複数回移植しても妊娠が成立しない状態を指します。一般的には「形態良好胚を2〜3個以上移植しても着床しない」場合に診断されますが、施設により基準は異なります。

  • 着床障害の定義:良好胚(グレードの高い胚)を2〜3個以上移植しても妊娠成立に至らない
  • 有病率:体外受精患者の約10〜15%が経験するとされる
  • 不育症との違い:不育症は妊娠後に流産を繰り返す状態。着床障害はそれ以前の段階

着床障害の主な原因

着床障害の原因は複雑で、複数の要因が絡み合っていることも多いです。大きく「胚の問題」「子宮の問題」「免疫・血液凝固の問題」に分類されます。

原因カテゴリ

具体的な原因

対応する検査

胚の問題

染色体異常(モザイク胚・異数性)

PGT-A(着床前染色体検査)

子宮の形態異常

子宮筋腫・ポリープ・子宮中隔・癒着

子宮鏡・MRI・超音波検査

子宮内膜の問題

着床の窓のズレ・内膜薄化・慢性子宮内膜炎

ERA検査・EMMA/ALICE・子宮内膜生検

免疫異常

NK細胞活性亢進・Th1/Th2バランス異常

NK細胞活性検査・免疫プロフィール

血液凝固異常

抗リン脂質抗体症候群・第XII因子欠乏

抗リン脂質抗体・血液凝固検査

着床障害の診断に使われる検査

着床障害の原因を特定するために、複数の専門的な検査が行われます。全ての検査を受ける必要はなく、医師が患者さんの状況に合わせて選択します。

  • ERA検査(子宮内膜受容能検査):着床の窓(implantation window)がずれていないかを遺伝子発現で確認
  • EMMA/ALICE検査:子宮内細菌叢(フローラ)の評価・慢性子宮内膜炎の原因菌特定
  • 子宮鏡検査:子宮内腔の形態・ポリープ・筋腫・癒着の直視確認
  • PGT-A:胚の染色体異数性スクリーニング(保険適用条件あり)
  • 血液凝固・免疫検査:抗リン脂質抗体・NK細胞活性など

着床障害の治療法

原因が特定された場合、それに応じた治療が行われます。原因不明の場合も、経験的治療が選択されることがあります。

  • ERA結果に基づくpersonalized移植:着床の窓に合わせてプロゲステロン投与タイミングを調整
  • 慢性子宮内膜炎の治療:抗生物質(ドキシサイクリンなど)による菌の除去
  • 子宮内形態異常の手術:子宮鏡によるポリープ切除・中隔切除
  • PGT-Aで正常胚を選択移植:染色体正常胚のみ移植することで着床率向上
  • 免疫療法:タクロリムスや低用量アスピリン・ヘパリン(適応は限定的)

費用の目安

着床障害の検査・治療は多くが保険外(自由診療)のため、費用負担が大きくなりやすいです。事前に医療機関に確認することをおすすめします。

検査・治療

費用目安(自由診療)

ERA検査

8万〜15万円

EMMA/ALICE検査

5万〜10万円

PGT-A(1胚)

5万〜10万円

子宮鏡検査・手術

1万〜5万円(保険適用あり)

よくある質問(FAQ)

Q1. 着床障害は何回移植したら診断されますか?

一般的には良好胚を2〜3個以上移植しても着床しない場合に着床障害(反復着床不全)と判断されます。ただし施設によって基準は異なります。

Q2. ERA検査は全ての着床障害に有効ですか?

ERA検査が有効なのは、着床の窓がずれている方のみです。全ての着床障害に有効なわけではなく、その他の原因が混在することも多いです。

Q3. 着床障害があると妊娠は不可能ですか?

着床障害があっても、原因を特定して適切な治療を行うことで妊娠に至るケースは多くあります。諦める前に専門医に相談することを強くおすすめします。

Q4. 着床障害と不育症は同じですか?

異なります。着床障害は「着床しない」状態で、不育症は「着床しても流産を繰り返す」状態です。ただし両方が重なる場合もあります。

Q5. 着床障害の治療で保険が使えますか?

ERA・EMMA/ALICE検査は現在自由診療です。PGT-Aは特定の条件(反復着床不全・反復流産など)で保険適用になる場合があります。担当医に確認してください。

まとめ

着床障害(反復着床不全)は、良質胚を繰り返し移植しても妊娠に至らない状態で、原因は胚・子宮形態・子宮内環境・免疫・血液凝固など多岐にわたります。ERA検査・EMMA/ALICE・PGT-A・子宮鏡など複数の検査で原因を特定し、適切な治療につなげることが重要です。まずは専門の不妊治療クリニックに相談してみてください。

【免責事項】本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を目的としたものではありません。症状や検査については、必ず担当の医師にご相談ください。情報は2026年5月2日時点のものです。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2