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男性不妊の原因と検査|精液所見・既往歴と、泌尿器科への相談

2026/4/12

更新:2026/10/30

男性不妊には、精子をつくる働き、精子の通り道、勃起・射精等に関わる要因があります。外見や体力、精液の見た目、性欲の有無だけで、妊娠に関わる状態が分かるわけではありません。

日本泌尿器科学会の2024年指針は、妊孕能に関する病歴の確認と精液検査から評価し、必要に応じて身体診察・血液/画像検査等を行うとしています。女性側の検査がすべて終わるまで待たず、双方で評価を相談してください。日本泌尿器科学会:男性の初期評価(2024年)

精液の結果と、本人の病歴・症状を合わせて確認します

確認したいこと診療で相談すること
精子が少ない・動きが気になる複数の項目と採取条件を確認し、再検査や診察が必要か相談する
精液に精子が見つからないと言われた精子をつくる働きと通り道等を区別して評価するため、専門的な診療へつなぐ
勃起・射精が難しい性生活や治療の負担も含め、話せる範囲で早く相談する
手術・感染・抗がん治療等の既往がある現在の所見と合わせるため、時期や治療内容・記録を伝える
薬や筋肉増強目的の製品を使っている男性ホルモン薬等も含めすべて伝え、妊娠希望に合う扱いを医師と確認する

原因には、造精・通過・性機能等の問題があります

造精機能の問題には、精索静脈瘤、ホルモンや遺伝学的な要因、停留精巣や薬・治療の影響等が関わる場合があります。一方で、検査をしても原因を特定しきれない場合もあります。

精子の通り道が閉塞・欠損している場合や、勃起・射精が難しい場合等もあります。射出精液に精子が見つからないことを、精巣で精子がまったくつくられていないと同じ意味にはしません。病歴・診察と必要な検査で確認します。

総精子数・濃度・運動率は、別の項目です

精子濃度は精液1mLあたりの数、総精子数は1回の射精全体に含まれる数です。総運動率と、前に進んで動く精子の割合を表す前進運動率も、区別して読みます。

WHO2021の表8.3では、参照集団の下位5パーセンタイルの例として、総精子数は3900万/射精全体、総運動率は42%と示されています。これは1年以内に自然妊娠したカップルの男性のデータ分布であり、不妊と妊孕性のある人を分ける境界ではありません。

「4200万が正常」「運動率40%以上なら妊娠できる」と固定しないでください。WHO:精液検査マニュアル第6版・表8.3と解釈の注意

採取条件と変動を確認し、必要な再評価を受けます

精液所見は同じ人でも変動することがあります。禁欲期間、採取の方法と取りこぼし、検査までの持参方法・時間等は施設の説明で確認し、指示どおりにできなかった場合も伝えてください。

一度の結果だけで、妊娠できない・問題がないと決めつけません。再検査の必要性と時期を相談し、精子が見つからない等の所見では専門的な診療につなぎます。全員が決まった回数を繰り返してからしか相談できない、という意味ではありません。

追加検査と治療は、原因と目的に応じて考えます

ホルモンや遺伝学的な検査、画像等を行うかは、所見と病歴から考えます。全員が精子DNAや酸化ストレス等の検査を一式で受けるものではなく、結果で治療がどう変わるかを聞いてください。

治療も、原因への対応、性生活の支援、必要に応じた生殖医療等を本人とパートナーの状況から相談します。一つの精液値だけで人工授精・顕微授精や手術が決まるわけではありません。日本泌尿器科学会:専門的な診療への相談

使用中の薬を伝え、男性ホルモンを自己追加しません

男性ホルモンを補えば精子も増えるとは限りません。EAUは、テストステロン療法を男性不妊の治療に用いないと勧めています。妊娠を希望する場合は、処方薬・筋肉増強目的の製品やサプリ等を含め、使用中のものを伝えてください。

現在受けている治療を自分で中断・増減せず、処方元と不妊診療の担当者に妊娠希望を共有し、扱いを相談します。EAU:男性不妊とテストステロン療法

受診と費用の確認

精液結果と病歴・使用薬を持参し、泌尿器科の男性不妊を扱う診療先を相談します。診察・再検査・追加検査や治療の保険/自費と費用は内容で異なるため、項目ごとの目的と内訳を確認してください。

出典と確認日

2026年10月30日に日本泌尿器科学会2024指針の印刷4・5・7・8頁、WHO2021第6版の印刷213〜214頁とEAUの採用節を保存原典で確認しました。すべての検査・薬・手術の現況や、個別の医学監修を確認した記事ではありません。

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免責事項

この記事は医療情報の提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりとなるものではありません。個々の症状や状況に応じた判断は、必ず担当の医師にご相談ください。また、治療効果には個人差があります。

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公開:2026/4/12更新:2026/10/30