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大企業の不妊治療支援制度|先進的な福利厚生

2026/4/22

大企業の不妊治療支援制度|先進的な福利厚生

「大企業に勤めているけど、不妊治療の支援制度があるのか知らなかった」——この一言をきっかけに、会社の福利厚生を調べて大きなサポートを受けられた方が少なくありません。2022年の保険適用拡大と前後して、大企業を中心に不妊治療支援制度の整備が加速しています。支援内容は会社によって大きく異なり、最大で年間100万円以上の補助を受けられるケースもあります。この記事では、大企業の不妊治療支援制度の実態と、賢い活用法をお伝えします。

この記事でわかること

  • 大企業の不妊治療支援制度の主な種類と内容
  • 先進的な支援を行う企業の事例
  • 会社の支援制度を確認・申請する手順
  • 支援制度と保険適用・助成金を組み合わせた費用軽減の考え方

大企業の不妊治療支援が広がる背景

2022年4月に不妊治療の保険適用が拡大されたことで、従業員が治療を継続しやすい環境づくりへの企業側の意識も高まりました。厚生労働省の調査(2022年)では、「不妊治療と仕事を両立できず退職した」と回答した人が治療経験者の約16%に上ります。人材確保・女性活躍推進の観点から、大企業を中心に支援制度の拡充が進んでいます。

大企業の不妊治療支援制度の主な種類

支援内容は大きく「金銭的支援」と「両立支援(休暇・勤務制度)」の2種類に分けられます。

支援の種類

具体的な内容

導入企業の傾向

治療費補助

年間10〜100万円の費用補助

大手製薬・IT・金融系に多い

健保組合の付加給付

保険診療の自己負担分の一部還付

大企業の健保組合で広く実施

不妊治療休暇

有給・無給の特別休暇(年数日〜1か月)

大手企業を中心に導入増加

時短・フレックス拡充

通院のための時差出勤・テレワーク柔軟化

通院頻度の高い体外受精期間に有効

EAPカウンセリング

不妊治療の精神的サポート

大手企業のEAPプログラムに含まれることがある

先進的な取り組みをする大企業の事例

以下は、不妊治療支援で先進的な取り組みをしている企業の例です(各社の公表情報・メディア報道に基づく)。

  • 金融・保険系大手:不妊治療費の会社補助として年間30〜50万円を上限に支給するケースがある。健保組合の付加給付と合わせると実質負担がさらに軽減される
  • IT・テクノロジー系大手:通院のためのフレックスタイム制度・テレワーク制度を拡充し、採卵日・移植日の急な休暇取得にも柔軟に対応
  • 製薬・医療機器系大手:従業員向けの不妊治療コンシェルジュサービス(クリニック選びや治療計画のサポート)を導入している企業もある
  • 小売・流通系大手:不妊治療休暇として年間5〜10日の特別休暇制度を設けているケース

ただし、制度の有無・内容は企業・年度によって変化します。具体的な内容は人事部・健保組合に直接確認することが重要です。

健保組合の付加給付——大企業の「隠れた支援」

大企業に勤める場合、会社独自の健保組合(単一型・総合型)に加入していることが多く、協会けんぽ(中小企業の多くが加入)よりも手厚い給付を受けられる場合があります。不妊治療に関係する主な付加給付は以下の通りです。

  • 高額療養費の付加給付:月の自己負担の上限(協会けんぽでは約8〜26万円)をさらに引き下げ、差額を給付するケース
  • 不妊治療費の一部補助:保険外診療(先進医療・自由診療)の費用の一部を給付するケース
  • 出産育児一時金の上乗せ:法定42万円に上乗せして50〜60万円を支給するケース

自社の健保組合に「不妊治療に関する給付制度」があるか、健保組合のウェブサイトまたは窓口で確認してください。

制度を確認・申請する手順

会社の不妊治療支援制度を調べるための具体的な手順を説明します。

  1. 就業規則・福利厚生規程を確認:社内イントラネット・人事ポータルで「不妊治療」「特別休暇」「治療費補助」などのキーワードで検索
  2. 人事部・総務部に問い合わせ:制度があるか、申請方法を確認。プライバシーへの配慮が必要な場合は口頭よりメールで問い合わせる方法も
  3. 健保組合に問い合わせ:給付金の種類・申請書類・申請期限を確認
  4. EAPサービスの確認:精神的なサポートが必要な場合、EAPカウンセリングが利用できるか確認

制度の存在を知らないまま治療費を全額自己負担しているケースが多いため、まずは確認することが重要です。

支援制度と公的制度を組み合わせた費用軽減戦略

会社の支援制度と公的な制度を組み合わせることで、不妊治療費の実質負担を最小化できます。

  • 保険適用の体外受精(3割負担で10〜15万円)
  • 高額療養費制度(月の自己負担上限を超えた分の還付)
  • 健保組合の付加給付(自己負担をさらに引き下げ)
  • 会社の治療費補助(直接補助がある場合)
  • 医療費控除(確定申告で還付)

これらを組み合わせると、体外受精1回あたりの実質負担が数万円程度に抑えられるケースもあります。ただし医療費控除は会社補助金を受け取った分を差し引く必要があります。

よくある質問

Q1. 不妊治療の支援制度があるか会社に聞きにくいです

プライバシーへの不安から聞きにくいと感じる方は少なくありません。人事部への問い合わせはメールでもできますし、「一般的な特別休暇や医療費補助の制度について確認したい」という聞き方をすることも可能です。最近は不妊治療支援を明示的に公表している企業も増えているため、社内イントラネットで検索することも有効です。

Q2. 会社の治療費補助は医療費控除と重複して申告できますか?

会社から受け取った補助金は「補填される金額」として医療費控除の計算から差し引く必要があります。補助金額を受け取った治療費から引いた残額が医療費控除の対象になります。

Q3. 契約社員やパートタイム勤務でも支援制度を利用できますか?

正社員に限定している企業もあれば、雇用形態に関わらず利用できる企業もあります。就業規則の適用範囲を確認するか、人事部に直接問い合わせてください。

Q4. 不妊治療のための特別休暇は給与に影響しますか?

特別休暇の扱い(有給・無給)は企業によって異なります。有給扱いなら給与への影響はありませんが、無給の場合はその分の収入が減少します。申請前に給与への影響を確認することをお勧めします。

Q5. 転職先の企業を選ぶ際に不妊治療支援制度を重視してもよいですか?

不妊治療期間中やこれから治療を検討している場合、支援制度の充実度を就職・転職の判断基準にすることは合理的です。各企業のウェブサイト(採用情報・ESG報告書)や「えるぼし認定」「くるみん認定」などの認定制度の有無も参考になります。

Q6. 支援制度を使うと上司や同僚に知られますか?

申請書類の取り扱いは人事部または健保組合が担当するため、職場の上司・同僚に知られる経路は通常ありません。ただし特別休暇の申請時には上司への申請が必要なケースもあります。プライバシーへの懸念がある場合は、人事部に取り扱いについて事前に確認してください。

まとめ——まず「自社の制度を確認」することが第一歩

大企業に勤めている場合、不妊治療に関する支援制度が整っていることが多いですが、知らないまま使わずにいるケースも多いのが現状です。制度の有無を確認するだけで、治療費の実質負担を大きく軽減できる可能性があります。

  • 就業規則・社内ポータルで支援制度を検索する
  • 健保組合の付加給付(高額療養費・不妊治療補助)を確認する
  • 公的保険・医療費控除・会社補助を組み合わせて実質負担を最小化する
  • 不妊治療休暇・フレックス制度で通院と仕事を両立する

治療費・保険適用の詳細はクリニックでご確認を

保険適用の範囲や費用の目安については、担当クリニックの窓口にご相談ください。会社の支援制度と組み合わせた費用シミュレーションについても、受診時にご相談いただけます。


【免責事項】本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定企業の制度を保証・推奨するものではありません。支援制度の内容は企業・時期によって変更される場合があります。詳細は各企業の人事部・健保組合にご確認ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/2