妊娠線は、妊娠に伴って皮膚が伸びることなどで現れる、線状の跡です。赤・紫・茶色などに見え、出産後に薄くなることがありますが、完全には消えない場合もあります。保湿で皮膚の乾燥やかゆみに対処することと、妊娠線を防ぐ・消すことは分けて考えます。
かゆみがあるときは、クリームだけで待たない場合があります
| 状況 | 次の対応 |
|---|---|
| 眠れないほど強いかゆみ、夜に悪化するかゆみ、手のひら・足裏のかゆみ | 妊娠をみている産科へ速やかに連絡する |
| 新しい発疹・しこり・腫れ、生活に支障のあるかゆみ | 医療者へ相談し、原因を確認する |
| 乾燥や刺激が気になる | 本人に合う保湿や刺激を減らすケアを相談する |
| 線状の跡の見た目が気になる | 経過と希望を伝え、治療の利益・限界を皮膚科などで確認する |
強いかゆみなどは、治療が必要な妊娠性肝内胆汁うっ滞症(ICP)のサインの場合もあります。自分で妊娠線のかゆみと決めつけず、保湿だけで待たないでください。NHS:妊娠中のかゆみと急いで相談する症状
予防クリームで、必ず防げるとは言えません
NHSは、クリームやオイルで妊娠線を防ぐ根拠は限られ、できた線を取り除く効果にも信頼できる根拠がないと説明しています。特定の成分、価格、塗り始める週数だけで、予防や除去を保証することはできません。
妊娠線そのものは一般に健康を害するものではありません。できたことを手入れ不足と考えたり、完全に消すために製品を次々と買い足したりする必要はありません。NHS:妊娠線の経過と予防の根拠
保湿は、皮膚の不快感へのケアとして選びます
乾燥やかゆみには、香りのない保湿剤などが役立つことがあります。妊娠中であること、使う部位と症状を薬剤師などへ伝え、自分に合うものを確認します。新しく使った化粧品で赤みやヒリつきが出たら使用をやめて相談してください。
強くこすったり、かき壊したりしないようにします。症状が続く・悪化する場合は、保湿剤を替えることだけで対処せず、原因と治療を相談します。購入時は容量と使用量、使える部位、単品・定期購入の条件も確認してください。
妊娠中の薬と、美容治療は個別に確認します
NHSは、妊娠中にレチノイド(トレチノインなど)のクリームを使わないよう案内しています。妊娠線の薬として紹介されていても自己判断で使わず、妊娠中・授乳中であることを医師や薬剤師へ伝えて確認してください。
レーザーなどで見た目を改善できる場合もありますが、完全に取り除く治療とは限りません。治療できる時期、期待できる範囲、刺激などのリスク、必要回数と費用を聞きます。妊娠中だからと、特定の美容施術へ自動的に切り替えるものではありません。NHS:妊娠線の治療の限界とレチノイドの注意
体重は、妊娠中の健康のために相談します
体重の増え方には妊娠前の体格などによる違いがあります。妊娠線を防ごうと食事を減らして減量せず、健診で自分に合う体重の増え方と食事を相談してください。海外資料の体重範囲を全員の目標にはしません。
出典と確認日
2026年10月27日にNHSの妊娠線・妊娠中の妊娠線・かゆみの採用節を確認しました。全製品・全施術の比較や個別の治療指示ではなく、本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。