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Rh不適合妊娠とは|RhD陰性・抗体検査と抗D免疫グロブリン

2026/4/19

更新:2026/10/27

Rh不適合妊娠については、特にRhD陰性の妊婦とRhD陽性の胎児の組み合わせで、母体に抗D抗体ができることが問題になります。「家族と血液型が違うから妊娠できない」という意味ではありません。妊婦健診での血液型と赤血球の抗体検査、これまでの妊娠・輸血歴を担当医と確認します。

RhD陰性・抗体・予防を分けて考えます

確認すること意味
母体のRhD血液型RhD陰性かを確認する。ABO型の組み合わせや、一般の不妊検査とは別
抗Dなど赤血球に対する抗体すでに抗体があるかを調べる。抗体の種類や経過で対応が変わる
抗D人免疫グロブリン条件に合う未感作のRhD陰性妊婦で、抗D抗体ができることを予防する薬

血液型が違うだけで、必ず赤ちゃんに病気が起こるわけではありません

RhD陽性の血球に接触すると、RhD陰性の人に抗D抗体ができる場合があります。妊娠・分娩のほか、過去の輸血なども関わるため、以前の妊娠や流産、輸血歴を伝えてください。

母体の抗体が胎児の赤血球に作用すると、胎児・新生児の溶血や貧血などにつながる場合があります。血液型だけで将来の影響を確定せず、抗体検査や必要な観察を受けます。

抗D以外の抗体による問題もあるため、RhDの情報だけで赤血球の抗体全体の評価を済ませたとはしません。NHS:RhDに関連する胎児・新生児の溶血性疾患

抗D以外の赤血球抗体についても、BSHの2025年指針の概要が胎児・新生児への影響を説明しています。抗体を指摘された場合は、名前と結果を確認して担当医に相談してください。BSH:妊娠中の赤血球抗体の評価(2025)

抗D人免疫グロブリンは、未感作の人への予防です

国内の抗D人免疫グロブリン筋注用1000倍「JB」の添文は、RhD陰性で、抗D抗体による感作を受けていない人を対象としています。投与前にはRhD陰性を確認し、抗体の状態、妊娠・分娩や処置の経過などを踏まえて適応を判断します。

すでに抗D抗体による感作が成立している場合、この注射で抗体を消す治療にはなりません。妊娠中は抗体の種類や値、胎児の状態などに応じた専門的な評価が必要になります。自己判断で「注射をすれば全部解決する」とは考えないでください。PMDA:抗D人免疫グロブリン「JB」の医薬品情報

妊娠中と、分娩・流産・処置後の予定を確認します

同製品の国内添文は、妊娠28週前後の投与と、対象となる分娩・流産・人工妊娠中絶・異所性妊娠、妊娠中の検査や処置・腹部打撲などの後72時間以内の投与を記載しています。これは製品の対象条件のもとでの説明であり、すべての妊婦や出血に同じ注射を行う指示ではありません。

RhD陰性と分かっている人は、出血、流産、腹部への打撲や検査・処置があった場合、そのことを産婦人科へ速やかに伝え、必要性と時期を確認します。72時間を過ぎたと思っても、自己判断で相談を諦めず連絡してください。妊娠週数、検査結果、実施した処置による違いは担当医が判断します。

妊娠中に予防の注射を受けたことだけで、分娩後の対応が不要になるわけではありません。添文も、分娩後に改めて評価・投与する条件を示しています。次の注射や検査の予定を、出産する医療機関と確認しておきます。

薬の説明と、受けた記録を残します

抗D人免疫グロブリンは人の血液を原料とする製剤です。必要性と期待される予防効果、副作用などについて説明を受けます。投与日と製品名を残し、別の医療機関でも受けたことを伝えてください。

添文には、投与した抗体が検査結果に一時的に影響する場合があることも記載されています。自分で検査の陽性・陰性を判断せず、抗体検査を受ける際に投与歴を示します。投与後に息苦しさ、意識の異常など切迫した症状があれば、医療者・救急へ速やかに連絡します。

診察で確認したいこと

  • 母体のRhD型と、抗体検査の結果・種類
  • 過去の妊娠・流産・輸血と、抗D注射の記録
  • 今の妊娠での検査・予防の予定、出血や処置後の連絡先
  • 分娩後の児と母体の確認、その後に必要な対応
  • すでに抗体がある場合の観察と受診先

出典と確認日

2026年10月27日にPMDAの抗D人免疫グロブリン筋注用1000倍「JB」添文(2023年11月改訂)の対象・時期・注意、NHSの病態とBSH2025年指針の概要の採用部分を確認しました。海外の胎児検査や投与手順を日本の一律の診療条件には移していません。本記事の個別の医師監修はありません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/10/27