
韓国での卵子凍結は、地理的近さと相対的なコストの低さから日本人女性にとって現実的な選択肢の一つです。ソウルまでの飛行時間は約2時間、費用は日本の60〜80%程度のクリニックもあります。この記事では2026年5月2日時点の情報をもとに、韓国での卵子凍結の実態を整理します。
この記事のポイント
- 韓国での卵子凍結の費用・施設・アクセス
- 日本と比較したメリット・デメリット
- 渡航前に確認すべき法規制と注意点
基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
主要都市 | ソウル(江南区の不妊専門クリニックが集中) |
費用相場(採卵+凍結) | 20〜40万円(日本の30〜60万円に対して) |
年間保管料 | 2〜5万円 |
日本語対応 | 日本人患者対応のコーディネーターを置く施設が増加 |
アクセス | 成田・羽田・関空からソウル(仁川)まで約2時間 |
法規制 | 韓国生命倫理法に基づく規制(外国人患者にも適用) |
凍結卵子の持ち帰り | 国際輸送は困難。現地利用を前提とした計画が必要 |
韓国で卵子凍結する際の特徴
韓国は不妊治療・美容医療での医療観光が盛んであり、ソウル江南区には生殖医療専門クリニックが集積しています。技術水準は高い施設が多く、日本人患者向けサービスも充実してきています。
- 費用優位性:採卵・凍結費用は日本比で10〜40%程度安い傾向。ただし航空費・宿泊費を加算すると差は縮小
- 地理的近さ:ソウルへは2時間程度で到達でき、複数回通院が必要な採卵周期にも対応しやすい
- 言語・コミュニケーション:日本語対応スタッフがいる施設もあるが、韓国語・英語が基本の場合も多い
- 卵子の帰国持ち帰り:日韓間の生殖医療材料の国際輸送は技術的・規制的に困難。現地で利用するか、現地保管を継続する計画が現実的
費用の比較
費用項目 | 韓国(目安) | 日本(目安) |
|---|---|---|
採卵・凍結費用 | 20〜40万円 | 30〜60万円 |
年間保管料 | 2〜5万円 | 3〜8万円 |
往復航空券(東京から) | 2〜5万円 | — |
ホテル(2〜3週間) | 3〜10万円 | — |
合計目安 | 27〜60万円 | 33〜68万円 |
受診時のポイント
- 施設の実績確認:韓国産婦人科学会(KSRM)認定施設や実績のある専門クリニックを選ぶことが重要
- コーディネーターの活用:日本人患者向けの医療コーディネーターを活用することで言語・手続き面のリスクを軽減できる
- 利用計画の明確化:凍結した卵子を韓国で使うのか、別の国で使う可能性があるかを事前に整理してから渡航計画を立てる
- 帰国後の医療機関:韓国での治療記録(英語・日本語翻訳)を準備し、帰国後の日本の担当医との情報連携を確保する
アクセス情報
アクセス手段 | 所要時間・備考 |
|---|---|
東京(羽田/成田)→仁川国際空港 | 約2〜2.5時間 |
大阪(関空)→仁川国際空港 | 約1.5〜2時間 |
仁川空港→江南(ソウル市内) | バス・電車で約60〜90分 |
江南区クリニック集積エリア | 地下鉄江南駅・宣陵駅周辺 |
よくある質問
- Q. 韓国で凍結した卵子を日本に持ち帰れますか?
A. 現時点では国際輸送の規制が厳しく、現実的に困難です。韓国で凍結した卵子は現地での利用を前提に計画することをお勧めします。 - Q. 言語の壁が心配ですが、韓国語がわからなくても大丈夫ですか?
A. 日本語対応スタッフがいる施設や、日本人向けコーディネーターサービスを利用することで対応できます。ただし緊急時の対応は事前に確認が必要です。 - Q. 韓国での採卵は何回通院が必要ですか?
A. ホルモン刺激期間中に複数回の超音波検査が必要なため、採卵周期中は現地滞在または複数回渡航が必要です。約2〜3週間の滞在、または週1〜2回×3週間の渡航が目安です。 - Q. 韓国の医療施設の品質は信頼できますか?
A. 江南区の専門クリニックは実績・技術ともに高い施設が多いですが、施設間の差があります。事前の口コミ・実績調査が重要です。 - Q. 韓国で卵子凍結した後、妊娠を試みる場合も韓国に行く必要がありますか?
A. 融解・受精・移植も現地で行う必要があります。将来的にどの国で妊娠を試みるかを含めた長期計画が重要です。
まとめ
韓国での卵子凍結は地理的アクセスの良さと相対的なコスト優位性があり、一定の選択肢として成立しています。ただし凍結卵子の帰国持ち帰りが困難である点、将来の融解・移植も現地で行う必要がある点は重要な制約です。「一度韓国で凍結したら、その後の治療もすべて韓国で」という長期計画を立てられる方にとっては選択肢となり得ますが、日本での凍結との慎重な比較検討が必要です。
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療アドバイスではありません。具体的な判断は担当医師にご相談ください。記載内容は2026年5月2日時点の情報に基づきます。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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