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卵子凍結の保存期間|何年保存できる?

2026/4/19

卵子凍結の保存期間|何年保存できる?

卵子凍結の保存期間はどのくらい?」という疑問をお持ちのあなたへ。2026年5月2日時点の情報をもとに、保存期間の上限・クリニック別の規定・長期保存時の注意点・費用について詳しく解説します。

【この記事のポイント】

  • 卵子凍結の保存期間は多くのクリニックで10〜15年。ただし上限はクリニック・法律・学会指針により異なる
  • 長期保存しても卵子の質は変わらない(ガラス化法)。凍結前の卵子の質が保存される
  • 年間保存料は3〜6万円/年が目安。保存期間が長いほど累積コストに注意が必要

卵子凍結の保存期間:法律・学会・クリニックの規定

卵子凍結の保存期間については、日本には一律の法律上の上限規定はありません。各クリニックが独自のポリシーに基づき上限を設定しています。日本産科婦人科学会(日産婦)は「使用可能な年齢上限」についてガイドラインを設けており、多くのクリニックがこれを参考にしています。

規定主体

内容

日本の法律

卵子凍結保存期間に関する一律の法律規定なし

日本産科婦人科学会

卵子・精子・胚の保存・使用に関するガイドライン。移植時の年齢上限を示す指針あり

各クリニック

保存期間10〜15年を設定するクリニックが多い。延長手続きで継続可能な施設もある

海外の事例(米国・英国)

英国では法律で最大55年の保存が認められている(2024年改正)。米国はクリニックポリシーによる

日本では多くのクリニックが保存期間を凍結から10〜15年と設定しており、期間終了後に延長手続きを行えば継続保存できることが多いです。ただし延長を認めない施設や、移植時の年齢上限(多くは45〜50歳)が保存期間の実質的な上限になる場合があります。

長期保存しても卵子の質は変わらないか

ガラス化凍結法(vitrification)では、卵子は超低温(液体窒素中:約-196℃)で保存されます。この温度では生命活動が完全に停止した状態になるため、理論上は何年保存しても卵子の質は変わらないとされています。

  • 保存5〜10年後の解凍卵子の生存率:ガラス化法では保存1年目と10年目の解凍生存率に有意差はないとする研究が複数ある
  • DNA損傷の蓄積:現時点の研究では長期保存による卵子DNAへの影響は確認されていない
  • 凍結前の卵子の質が鍵:解凍後の妊娠率は保存期間より、凍結時の年齢・染色体正常率に依存する

30歳で凍結した卵子は、40歳で解凍しても「30歳の卵子の質」で受精・発育する可能性があるとされています。これが若い年齢での凍結が推奨される最大の理由です。

保存期間に関わる費用

凍結卵子の保存を続ける限り、年間保存料が発生します。保存期間が長期になるほど累積コストが増加するため、ライフプランと照らし合わせた計画が必要です。

費用項目

目安金額

補足

初年度保存料(採卵費に含む場合あり)

5〜12万円

クリニックにより初年度無料のケースも

年間保存料(2年目以降)

3〜6万円/年

卵子数に応じて変動するクリニックあり

保存延長手数料

クリニックにより異なる

期間終了後に延長する場合

廃棄手続き費

0〜1万円

使用しない場合の廃棄申請

保存期間別の累積コスト目安(年3万円の場合)

  • 5年保存:約15万円
  • 10年保存:約30万円
  • 15年保存:約45万円

採卵費(30〜55万円)に加えて保存期間分のコストが加わるため、長期保存を前提とする場合は初期費用だけでなくランニングコストも含めた総費用の試算が重要です。

保存期間中に確認すべき事項

凍結卵子を長期保存する際、以下の点を定期的に確認することを推奨します。

  • クリニックの廃業・移転リスク:クリニックが閉院した場合の卵子の移管手続きについて事前に把握しておく
  • 保存期間の更新手続き:期間満了時に自動的に廃棄されないよう、更新期限を管理する
  • 連絡先情報の更新:転居・改名・改姓(結婚等)がある場合はクリニックへの届け出が必要
  • 保存料の支払い状況:支払いが滞ると廃棄手続きが取られる可能性があるクリニックもある
  • 自分の意思・ライフプランの確認:年に1回は「この卵子を使う予定があるか」を自問し、使用しない見通しなら廃棄を検討する

保存期間が終了した場合の選択肢

設定された保存期間が終了した際の対応について、事前に確認しておくことが重要です。

  • 延長手続き:クリニックが認める場合は追加費用を払って延長保存が可能
  • 廃棄:書面での廃棄申請を行う。廃棄後の使用は不可
  • 他施設への移管:クリニック間の卵子の移管が可能な場合がある(すべてのクリニックで対応できるわけではない)
  • 解凍・体外受精・移植の決断:保存期間終了を機に、パートナーとの移植計画を具体化するきっかけにする

よくある質問(FAQ)

Q1. クリニックが廃業した場合、凍結卵子はどうなりますか?

クリニックが廃業する場合、通常は患者に事前連絡があり、他施設への移管または廃棄の選択が求められます。受け入れ先クリニックが見つからない場合は廃棄となるリスクがあります。長期保存を前提とする場合は、財務的に安定した規模の大きい施設を選ぶことも一つの判断基準です。

Q2. 凍結卵子の保存中に施設のトラブルで損失した場合、補償はありますか?

クリニックの規定・保険加入状況によります。多くのクリニックは不可抗力(設備トラブル・停電等)による損失については免責を設けています。大手・実績あるクリニックではバックアップ体制が整備されていることが多いですが、事前に確認することをお勧めします。

Q3. 保存期間を過ぎても気づかなかった場合はどうなりますか?

クリニックによって対応が異なります。期間満了前に複数回の通知を行うクリニックが多いですが、連絡先が変わっていると通知が届かない場合があります。自分で保存期間の期限を記録・管理しておくことが重要です。

Q4. 海外のクリニックで凍結した卵子を日本に持ち込めますか?

技術的には可能ですが、国際的な配偶子(卵子・精子・胚)の輸送には各国の規制・クリニック間の受け入れ条件が関わります。日本では海外で凍結した卵子を受け入れるかどうかはクリニックの判断によります。事前の個別相談が必要です。

Q5. 未使用の凍結卵子を研究提供することはできますか?

一部のクリニックでは、患者の同意のもとで未使用卵子を研究提供できる制度があります。廃棄するより研究に役立てたいという方は、クリニックに研究提供の可否を確認してみてください。ただしこれは一部施設に限られます。

まとめ

卵子凍結の保存期間は多くのクリニックで10〜15年ですが、延長手続きや施設ごとの規定によって異なります。保存中の管理・更新手続き・累積コストまで含めた計画が重要です。

  • 保存期間はクリニックによって10〜15年。延長可能な施設も多い
  • ガラス化凍結法では長期保存しても卵子の質は変わらない(凍結時の年齢・質が決め手)
  • 年間保存料は3〜6万円/年が目安。長期保存ほど累積コストに注意
  • 保存期間中は連絡先の更新・更新期限の自主管理が不可欠

【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の治療法を推奨・保証するものではありません。治療の選択は必ず担当医師との相談のうえで行ってください。記載のデータ・費用は2026年5月時点の参考値であり、クリニックや個人の状況により異なります。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2