
この記事の情報取得日:2026年5月2日。卵子凍結を検討するとき、費用の全体像が見えないまま進めると後から想定外の出費が生じることがあります。本記事では採卵・凍結・保管・融解移植の各費用を項目別に整理し、助成制度の活用法もあわせて解説します。
この記事でわかること
- 採卵1回・保管・移植にかかる費用の目安(総額50〜100万円超も)
- 東京都など自治体の助成金(最大30万円程度)の条件と活用法
- 複数回採卵が必要になった場合の費用試算
- 費用を抑えるための現実的な選択肢
卵子凍結の費用相場——採卵から保管まで項目別に整理
卵子凍結は全額自費(一部を除く)のため、費用は施設・使用薬剤・採卵数によって大きく変わります。以下は全国的な相場の目安です。
項目 | 費用の目安 | 備考 |
|---|---|---|
初診・検査(AMH・超音波等) | 2〜5万円 | 初回のみ |
排卵誘発剤(薬代) | 5〜15万円 | 種類・量による |
採卵処置・麻酔・培養 | 20〜45万円 | 施設で大きく差 |
凍結処理費用 | 3〜8万円 | 卵子数による施設あり |
年間保管料 | 3〜6万円/年 | 毎年発生 |
融解・移植(使用時) | 20〜40万円 | 体外受精として別途 |
採卵1回あたりの総費用は、薬代込みで30〜70万円が現実的な範囲です。5年保管する場合は保管料が15〜30万円追加されます。
年齢別の費用試算——総額はいくらになるか
年齢が上がるほど採卵成功率が下がり、目標数に達するまで複数回の採卵サイクルが必要になります。その分、総費用も増えます。
採卵時年齢 | 目安採卵数(1回) | 採卵回数の想定 | 採卵総額の目安 |
|---|---|---|---|
35歳未満 | 10〜15個 | 1〜2回 | 30〜80万円 |
35〜37歳 | 6〜10個 | 2〜3回 | 60〜120万円 |
38〜40歳 | 3〜6個 | 3〜4回 | 90〜160万円 |
41歳以上 | 1〜4個 | 3〜6回 | 100万円超 |
「何個凍結すれば十分か」は個人の状況によって異なります。一般的に出生1件に必要な成熟卵子数は15〜20個が目安とされていますが(年齢による染色体正常率の影響)、担当医と目標設定を行うことが重要です。
自治体の助成制度——東京都・主要都市の例
2024年以降、複数の自治体が社会的卵子凍結への助成を開始しています。主な制度の概要を確認しましょう。
- 東京都:採卵費用の最大半額(上限10万円/回、最大3回分)※条件・年度によって変動
- 大阪府:一部市区町村で独自の補助制度を設ける動き
- 横浜市・名古屋市等:制度創設・拡充が進んでいるが、自治体ごとに対象年齢・所得制限が異なる
助成制度は年度更新・予算上限があるため、最新情報は各自治体の公式サイトで確認してください。助成申請には医療機関の証明書が必要な場合が多く、受診前に手続き方法を確認することをお勧めします。
費用を抑えるための選択肢
高額になりがちな卵子凍結費用を少しでも抑えるために検討できる方法をまとめます。
- 早期採卵:35歳以下での採卵は1回で完結しやすく、総額が抑えられる
- モニタリングの頻度が少ない施設:通院回数が少ないクリニックを選ぶと交通費・有休取得が減る
- 自治体助成の活用:居住地・年齢の条件を確認し、タイミングを合わせて申請する
- クリニックの複数比較:採卵費用はクリニックにより20万円以上差がある場合があるため、2〜3施設で見積もりを比較する
- 医療費控除:確定申告で年間10万円超の医療費は控除対象(卵子凍結費用も対象になります)
受診時に確認すべきこと
費用に関する誤解・追加請求を防ぐために、初診時に以下を必ず確認してください。
- 採卵処置費用に「麻酔費・培養費・凍結費」が含まれているか(含まれていない施設あり)
- 採卵数が少なかった場合のキャンセル料・返金ポリシー
- 保管延長時の手続きと料金
- 解約・廃棄する場合の手続きと費用
アクセス・問い合わせ方法
費用の詳細は電話・Webフォームで問い合わせることができます。「採卵1回の総額(薬代込み)」「保管料/年」「移植時の追加費用」を明確に質問すると比較しやすいです。
- 無料説明会・費用相談を実施しているクリニックを利用する
- 東京都内なら複数施設の説明会を梯子して比較する方法も有効
- オンライン相談に対応している施設なら移動コストゼロで情報収集できる
よくある質問(FAQ)
Q1. 卵子凍結に保険は使えますか?
社会的目的(将来のため)の卵子凍結は自費です。がん治療前の妊孕性温存目的の凍結は、条件によって保険適用や公的助成の対象になる場合があります。
Q2. 採卵でキャンセルになった場合、費用は返金されますか?
クリニックによって異なります。誘発剤代・処置準備費用は発生していることが多く、全額返金は難しいケースもあります。契約前にポリシーを確認してください。
Q3. 保管を途中でやめたい場合はどうすれば良いですか?
廃棄申請を行うことで保管を終了できます。手続き方法・廃棄費用の有無はクリニックによって異なります。
Q4. 医療費控除で返ってくる金額の目安は?
所得・控除対象額によります。年収500万円で医療費50万円を支出した場合、所得控除により数万円が還付されるイメージです(税理士・確定申告相談窓口でご確認ください)。
Q5. 移植せずに廃棄した場合、費用はすべて無駄になりますか?
妊活への備えという観点では「保険」として機能しています。妊娠できたとしても移植しなかった場合は廃棄になりますが、選択肢を持てたことの価値は数字では測れません。
まとめ
卵子凍結の費用は採卵1回30〜70万円が目安ですが、年齢・採卵回数・保管年数によって総額は大きく変わります。自治体の助成制度や医療費控除を活用しながら、複数クリニックで費用を比較することがコスト管理のポイントです。費用面の疑問は初診時に遠慮なく確認しましょう。
【免責事項】本記事の費用はあくまで目安であり、施設・年度・個人の状況によって異なります。助成制度の詳細は各自治体・医療機関にご確認ください。本記事は医療診断・治療の代替となるものではありません。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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