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卵子凍結FAQ|採卵は何回必要?

2026/4/19

卵子凍結FAQ|採卵は何回必要?

卵子凍結FAQ|採卵は何回必要?年齢別の個数目安と費用を解説

卵子凍結を検討する際、「採卵は何回受ければいいの?」「何個凍結すれば安心?」という疑問は多くの方が抱えるポイントです。結論として、必要な採卵回数は年齢やAMH値(卵巣予備能の指標)によって個人差があり、一概には言えません。本記事では、年齢別の採卵個数目安・推奨凍結個数・費用シミュレーションまで、実用的な情報をまとめました。

要点まとめ

  • 1回の採卵で得られる卵子数は年齢とAMH値により大きく異なる
  • 将来の妊娠を見据えた推奨凍結個数は、30代前半で10〜15個、30代後半で15〜20個が目安とされる
  • 採卵回数は1〜3回が一般的だが、卵巣機能によっては追加が必要な場合もある
  • 1回あたりの費用目安は30万〜50万円程度(排卵誘発+採卵+凍結費用)
  • AMH値を事前に測定しておくと、おおよその採卵計画が立てやすくなる

卵子凍結に必要な採卵回数は?年齢とAMH値で1〜3回が目安

卵子凍結における採卵回数は、多くの場合1〜3回程度が目安とされています。ただし、これは「平均的な卵巣機能を持つ方」の場合であり、実際には個人差が大きい点に注意が必要です。

採卵回数を左右する主な要因は以下の3つです。

  • 年齢:加齢に伴い1回あたりの採卵数は減少する傾向がある
  • AMH値:卵巣に残っている卵子の数の指標。低い場合は複数回の採卵が必要になりやすい
  • 排卵誘発への反応:薬剤に対する卵巣の反応は個人差がある

30代前半でAMH値が年齢相応であれば、1〜2回の採卵で目標個数に達するケースも珍しくありません。一方、30代後半以降やAMH値が低めの方は、2〜3回以上かかることもあります。

年齢別の1回あたりの採卵個数目安|30代前半と後半で差が出やすい

1回の採卵で得られる卵子の個数は年齢によって異なり、一般的な目安は以下のとおりです。

年齢

1回あたりの採卵個数(目安)

備考

20代後半

10〜20個程度

卵巣機能が高く、反応が良い傾向

30代前半

8〜15個程度

比較的安定した採卵が期待できる

30代後半

5〜10個程度

個人差が大きくなる時期

40代前半

3〜7個程度

複数回の採卵が必要になりやすい

上記はあくまで統計的な目安であり、同じ年齢でもAMH値や体質により大幅に異なります。排卵誘発の方法(低刺激法・高刺激法など)によっても採卵数は変動するため、担当医と相談のうえ方針を決めることが重要です。

将来の妊娠に向けた推奨凍結個数|年齢が高いほど多めの確保が望ましい

凍結卵子から将来妊娠に至る確率を考慮すると、年齢別の推奨凍結個数は以下のように報告されています。

凍結時の年齢

推奨凍結個数(目安)

期待される出産率の参考値

34歳以下

10〜15個

凍結卵子1個あたりの出産率が比較的高い

35〜37歳

15〜20個

卵子の質の低下を個数で補う考え方

38〜40歳

20〜30個

染色体異常の割合が増え、より多くの確保が望ましい

この個数はあくまで「統計的に出産の可能性を一定水準に保つための目安」です。凍結卵子があっても妊娠を保証するものではない点は理解しておく必要があります。個数だけでなく、凍結時の年齢(=卵子の質)が結果を大きく左右します。

AMH値と採卵計画の関係|事前検査で自分の卵巣予備能を把握する

AMH(抗ミュラー管ホルモン)値は、卵巣に残っている卵子のおおよその数を反映する指標で、採卵計画を立てるうえで重要な参考情報となります。

AMH値の年齢別中央値と採卵への影響の目安は以下のとおりです。

AMH値

卵巣予備能の目安

採卵への影響

3.0 ng/mL以上

十分な予備能

1〜2回の採卵で目標個数に達しやすい

1.5〜3.0 ng/mL

年齢相応

排卵誘発の方法を工夫しながら計画的に採卵

1.0〜1.5 ng/mL

やや低め

複数回の採卵を視野に入れた計画が望ましい

1.0 ng/mL未満

低下傾向

早めの採卵開始と複数回の実施を検討

AMH値は血液検査で測定でき、多くのクリニックで卵子凍結の初回カウンセリング時に実施されます。月経周期に関係なく測定可能なため、まずはAMH検査から始めるのが効率的です。ただし、AMH値は卵子の「数」の指標であり、「質」を直接示すものではない点に留意してください。

卵子凍結の費用シミュレーション|1回30万〜50万円、複数回なら総額100万円超も

卵子凍結にかかる費用は自由診療のためクリニックにより異なりますが、一般的な費用構成は以下のとおりです。

費目

費用目安

初回カウンセリング・検査

1万〜3万円

排卵誘発(注射・内服薬)

5万〜15万円

採卵手術

15万〜25万円

凍結処理

5万〜10万円

年間保管料

3万〜6万円/年

採卵1回あたりの合計は30万〜50万円程度が目安です。以下にケース別のシミュレーションを示します。

  • 32歳・AMH正常・採卵1回:約35万〜45万円+保管料
  • 36歳・AMH正常・採卵2回:約70万〜90万円+保管料
  • 39歳・AMHやや低め・採卵3回:約100万〜140万円+保管料

自治体によっては卵子凍結に対する助成金制度を設けている場合があります。東京都では最大30万円の助成が受けられる制度(2024年度時点)があるため、お住まいの自治体の情報を確認することをおすすめします。

採卵回数を減らすためにできること|生活習慣とクリニック選びのポイント

採卵の効率を高め、回数を抑えるために意識できるポイントがいくつかあります。医学的に卵巣機能を劇的に改善する方法はありませんが、卵巣環境を整えるアプローチは報告されています。

  • 早めの行動:年齢が若いほど1回あたりの採卵数は多い傾向にあるため、検討中であれば早期のカウンセリングが有効
  • 排卵誘発法の選択:高刺激法は採卵数が多くなる傾向がある一方、身体への負担も大きい。担当医と自分に合った方法を相談する
  • 生活習慣の見直し:十分な睡眠、バランスの取れた食事、禁煙など基本的な健康管理が卵巣機能の維持に寄与するとされている
  • クリニックの実績確認:施設ごとに採卵技術や凍結技術に差があるため、卵子凍結の実績が豊富なクリニックを選ぶことも重要

卵子凍結の採卵に関するよくある質問

Q. 採卵は痛いですか?

採卵は経腟超音波ガイド下で針を用いて行います。多くのクリニックでは静脈麻酔や局所麻酔を使用するため、処置中の痛みは軽減されます。術後に軽い腹痛や張りを感じる方もいますが、通常は数日で落ち着くとされています。

Q. 1回の採卵にかかる通院回数と期間は?

排卵誘発の開始から採卵日まで、約2週間の期間が一般的です。その間の通院は3〜5回程度で、卵胞の発育をエコーと血液検査でモニタリングします。

Q. 採卵を複数回行う場合、間隔はどのくらい空けますか?

一般的には1〜2周期(1〜2か月)の間隔を空けるクリニックが多いです。卵巣の状態を確認したうえで、次の採卵時期を決定します。連続周期での採卵が可能な場合もありますが、担当医の判断に従ってください。

Q. AMH値が低いと卵子凍結はできませんか?

AMH値が低くても卵子凍結は可能です。ただし、1回の採卵で得られる卵子数が少なくなる傾向があるため、複数回の採卵が必要になる場合があります。AMH値が低い場合はむしろ早めの行動が推奨されます。

Q. 凍結した卵子の保管期限はありますか?

技術的には凍結卵子に明確な使用期限はなく、適切に保管されていれば長期間の保存が可能とされています。ただし、クリニックごとに保管契約の期間や更新条件が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

Q. 卵子凍結は保険適用になりますか?

2026年4月現在、社会的適応(将来の妊娠に備える目的)による卵子凍結は保険適用外です。全額自費診療となります。一方、がん治療前の妊孕性温存としての卵子凍結は、一部助成制度の対象となる場合があります。

Q. 何歳までに卵子凍結をするのが望ましいですか?

日本生殖医学会のガイドラインでは、採卵時の年齢は40歳未満が推奨されています。卵子の質は年齢とともに低下するため、凍結を検討している場合はできるだけ早い段階での実施が望ましいとされています。

まとめ

卵子凍結に必要な採卵回数は、年齢・AMH値・目標凍結個数によって1〜3回程度が一般的な目安です。30代前半であれば1〜2回で十分な個数を確保できる可能性がありますが、30代後半以降は複数回を想定しておくと計画が立てやすくなります。費用は1回あたり30万〜50万円程度で、自治体の助成制度も活用できる場合があります。まずはAMH検査を受け、自分の卵巣予備能を把握するところから始めてみてください。

卵子凍結について相談する

卵子凍結の採卵回数や費用について、具体的な計画を立てたい方は、まずはクリニックでのカウンセリングをご検討ください。AMH検査を含む初回相談を行っている施設も多く、自分に合った凍結計画を立てる第一歩になります。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。症状や治療については、必ず担当医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/4/27