EggLink

SEET法後の過ごし方|胚移植までの予定・薬・受診の目安

2026/4/12

更新:2026/10/26

SEET法は、胚を育てた培養液を胚盤胞移植より前に子宮内へ注入する方法です。培養液を入れた日と、胚を移植した日は異なります。処置後は、まず「今日行ったのはどの処置か」「胚移植と薬の予定はどうなっているか」を確認しましょう。

SEET後の行動だけで着床や妊娠を決められるわけではありません。インターネットの一律の禁止事項より、使用する薬や卵巣の状態、症状を踏まえた治療先の指示を優先します。

今日の段階に合わせて、予定を確認します

段階確認したいこと
培養液の注入後帰宅後の注意、薬の継続、胚移植の日時と連絡先
胚移植後処方薬の使い方、個別の生活上の注意、妊娠判定日
痛み・出血・体調変化がある程度や経過を治療先に伝える。重い症状は予約日を待たず受診

SEETの注入と胚移植は、別の処置です

慶應義塾大学病院の説明では、凍結保存した培養液を先に子宮内へ注入し、その後に胚盤胞を移植します。自然排卵周期とホルモン補充周期でも予定の組み方が異なります。同院の具体的な日程が、全施設・全患者にそのまま当てはまるわけではありません。慶應義塾大学病院:子宮内膜刺激術の流れ

子宮内膜と胚の相互作用に着目した追加の処置ですが、実施すれば妊娠できるという保証ではありません。対象、期待する利益と不確実性、費用について、実施前後に説明を受けて構いません。

長く寝て過ごすことを、自分への義務にしません

胚移植後については、ASRMの指針は妊娠成績を上げるための安静を勧めていません。ただし、これは胚移植後の研究であり、SEET単独の処置後の生活制限を直接調べたものではありません。出血・痛みや卵巣腫大などがあれば、個別の指示が必要です。ASRM:胚移植後の安静に関する評価

仕事、通勤、運動、入浴、性交渉などで迷う場合は、処置当日と移植後を分けて確認してください。すべての人に「判定日まで禁止」と決めたり、逆に症状や医師の指示を無視してよいと受け取ったりしないようにします。

休む必要があるときは休み、体調に無理のない過ごし方を選びましょう。歩いた、仕事をした、不安になったという行動や気持ちだけで、結果を自分の責任と決めつけないでください。

薬は、SEETの日を基準に自己変更しません

ホルモン補充などの処方がある場合は、量・時刻・使用日を治療先の指示どおりに守ります。SEETが終わったから中止する、出血したから終了する、市販検査薬の結果で増減する、という判断はしないでください。Cambridge University Hospitals:移植後の薬と相談

飲み忘れや腟剤の使い方、出血時の継続で迷ったら、薬名と予定時刻、実際に使った時刻を伝えて確認します。ほかの人の処方日程をそのまま流用しないことが大切です。

強い症状は、妊娠判定日まで待ちません

増える出血、強い・続く腹痛、発熱や悪臭のあるおりものなどは治療先へ連絡してください。激しい片側の痛み、失神や強いふらつき、息苦しさなどは、救急を含め速やかな受診が必要です。「着床の兆候だろう」と記事だけで決めつけないでください。NHS:IVF後に連絡・受診が必要な症状

卵巣刺激・採卵を伴う時期には、腹部の張りが急に強まる、嘔吐で水分が取れない、尿が少ないなども伝えます。OHSSなどの評価が必要な場合がありますが、SEETそのものが卵巣刺激の処置という意味ではありません。ASRM:卵巣刺激後の症状

判定日は、胚移植と治療の予定から確認します

妊娠判定は治療先が指定した日に受けます。SEETの注入日から一律に日数を数えるものではありません。症状の有無や少量の出血、市販の検査薬だけで、妊娠の成立・継続や妊娠の場所を確定することはできません。

判定結果は検査時期などと合わせて医師が説明します。全国共通のhCG値だけで陽性・陰性を決めたり、陰性だと思って薬を中止したりしないでください。結果が思うようでなかった場合も、次回の時期や追加処置は体調・胚・治療経過に合わせて相談します。

費用と追加の処置は、分けて確認できます

厚生労働省の先進医療の案内には「子宮内膜刺激術」が掲載されています。対象となる施設・治療の条件、技術料、ほかの診療費は別に確認してください。掲載されていることだけで、本人の治療がすべて保険扱いになるわけではありません。厚生労働省:先進医療の各技術の概要

出典と確認日

2026年10月26日に厚生労働省、慶應義塾大学病院、ASRM、NHSの該当説明を確認しました。SEETの処置、胚移植後の研究、個別の生活上の指示を分けています。医師による本記事の個別監修はありません。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/12更新:2026/10/26