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IVFとは?体外受精の基礎知識・流れ・費用を医師が解説|Women's Doctor

2026/4/12

IVFとは?体外受精の基礎知識・流れ・費用を医師が解説|Women's Doctor

IVFとはIn Vitro Fertilization(体外受精)の略称で、卵子と精子を体外で受精させ、育てた胚を子宮に戻す不妊治療です。この記事ではIVFの基礎知識・治療の流れ・費用・成功率を、初めての方にもわかりやすく産婦人科専門医の監修のもと解説します。

📋 この記事の目次

  1. IVF(体外受精)とは
  2. IVFが適応になるケース
  3. IVFの治療の流れ
  4. IVFの費用と保険適用
  5. IVFの成功率(年齢別)
  6. よくある質問

この記事のポイント

  • IVF(体外受精)はタイミング法・人工授精で妊娠に至らなかった場合に検討される
  • 2022年4月から保険適用となり、経済的な負担が大幅に軽減された
  • 1回あたりの妊娠率は年齢によって異なるが、累積妊娠率は高い

IVF(体外受精)とは

IVF(体外受精)とは、排卵誘発で育てた卵子を採卵し、体外で精子と受精させた後、培養した胚を子宮内に移植する治療法です。1978年にイギリスで世界初の体外受精児が誕生して以来、世界中で広く行われている確立された治療です。

日本では年間約50万件の体外受精が行われており、約14人に1人が体外受精で生まれているとされています(日本産科婦人科学会データ)。

IVFが適応になるケース

以下のような場合にIVFが検討されます。

IVFの治療の流れ

一般的なIVFの流れは以下の5ステップです。

ステップ1:排卵誘発

排卵誘発剤を使って複数の卵胞を育てます。刺激方法はロング法・ショート法・アンタゴニスト法などがあり、年齢や卵巣機能に応じて選択されます。

ステップ2:採卵

卵胞が十分に成熟したら、採卵を行います。経腟超音波ガイド下で細い針を用いて卵子を吸引します。所要時間は約10〜20分です。

ステップ3:受精・培養

採取した卵子と精子を体外で受精させます。通常の体外受精(ふりかけ法)と、精子の状態によっては顕微授精(ICSI)を行います。受精卵は培養器で胚盤胞まで培養することもあります。

ステップ4:胚移植

培養した胚を細いカテーテルで子宮内に移植します。新鮮胚移植と凍結胚移植があり、近年は凍結胚移植の方が妊娠率が高いとされています。

ステップ5:妊娠判定

移植後約2週間で血液検査(hCG測定)を行い、妊娠の成否を判定します。

スケジュールの目安

排卵誘発の開始から妊娠判定まで約1〜1.5ヶ月。凍結胚移植を選択する場合は採卵周期と移植周期が分かれるため、2〜3ヶ月かかります。通院回数の詳細は「体外受精のスケジュール」をご確認ください。

IVFの費用と保険適用

2022年4月から体外受精が保険適用となり、自己負担が大幅に軽減されました。

項目

保険適用前(目安)

保険適用後(3割負担)

IVF(体外受精)1周期

30〜60万円

約10〜20万円

ICSI(顕微授精)1周期

40〜80万円

約15〜25万円

凍結胚移植

10〜20万円

約5〜8万円

さらに不妊治療の助成金や高額療養費制度を利用することで、実質的な負担をさらに抑えられます。保険適用の回数制限など詳細は「体外受精の費用」をご確認ください。

IVFの成功率(年齢別)

日本産科婦人科学会のデータをもとにした年齢別の移植あたりの妊娠率の目安です。

年齢

移植あたり妊娠率(目安)

30歳以下

約40〜45%

31〜34歳

約35〜40%

35〜37歳

約30〜35%

38〜39歳

約20〜25%

40〜42歳

約10〜15%

43歳以上

約5〜10%

1回の妊娠率は年齢とともに低下しますが、複数回チャレンジした場合の累積妊娠率はさらに高くなります。詳しくは「体外受精の成功率」をご覧ください。

よくある質問

Q. IVFと人工授精の違いは?

人工授精は精子を子宮内に注入し、受精は体内で起こります。IVFは卵子を体外に取り出して受精させるため、受精のプロセスを確実にコントロールできる点が大きな違いです。

Q. IVFの保険適用に年齢制限はありますか?

はい。治療開始時に女性が43歳未満であることが条件です。回数制限は40歳未満で通算6回、40〜43歳未満で通算3回です。詳しくは「保険適用の条件」をご確認ください。

Q. IVFで生まれた子に健康上のリスクはありますか?

大規模な追跡調査で、IVFで生まれた子どもに特別な健康リスクの増加は確認されていません。自然妊娠と比べて先天異常のリスクにも大きな差はないとされています。

体外受精の詳しい流れは「体外受精の流れ」、治療のステップアップについては「ステップアップ治療」もあわせてご覧ください。

参考文献・出典

  • 日本生殖医学会「生殖医療ガイドライン」
  • 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン」
  • 厚生労働省「不妊治療に関する取組」

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。症状が気になる方は必ず産婦人科にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/12更新:2026/4/14