採卵は、体外受精・顕微授精や卵子凍結で卵子を取り出す処置です。通常は超音波で卵巣を確認し、腟から針を進めて卵胞内の液を吸引します。麻酔・鎮痛の方法や帰宅までの流れは施設と本人の条件で異なるため、事前に説明を受けてください。
採卵後の強い症状は、次の予約を待ちません
| 症状・状況 | 対応 |
|---|---|
| 痛みが強い・悪化する、多い出血、発熱や強い体調不良 | 採卵した施設へ早急に連絡・受診する |
| お腹の張りが増える、嘔吐、尿が出にくい | OHSSなどの評価が必要。自分で軽症と判断せず連絡する |
| 強い息苦しさや胸痛、意識の異常など | 救急受診を優先し、必要に応じ119を利用する |
| いつもの経過か判断できず不安がある | 退院時の説明と時間外の連絡先を使って相談する |
採卵後に多少の痛みや少量の出血がみられる場合もありますが、量だけ・日数だけで安全とは判断しません。OHSSは卵巣刺激に伴う合併症で、採卵後も症状に注意が必要です。二週間続くまで待つ、安静や水分だけで対処する、という目安にはしないでください。RCOG:OHSSの症状と医療機関への連絡
採卵日と注射の時刻は、治療施設の指示で確認します
採卵の時期は、これまでの経過、薬への反応、超音波などから決めます。卵子の成熟を促す注射はタイミングが重要です。注射し忘れた、時刻や量を間違えた場合は、自分で追加や日程変更をせず、すぐ施設へ連絡してください。
月経何日目・注射開始から何日目と全員に固定できるわけではありません。来院時刻、注射の指示、連絡先はメモや書面で残しておくと、当日の確認がしやすくなります。
飲食・薬・麻酔について、前もって聞いておきます
- 食事や飲み物を止める時刻と、当日の薬の扱い
- 麻酔・鎮痛の方法、痛みや吐き気への対応
- アレルギー、持病、服薬・サプリメントの申告
- 付き添いと送迎、帰宅後に一緒に過ごす人の要否
麻酔の方法が違えば、準備や注意事項も変わります。他院の記事にある絶食時間や薬を、自分の指示より優先しません。痛みや過去の麻酔への不安がある場合も事前に伝え、「麻酔があれば全員まったく痛くない」とは考えないでください。
採卵では、卵胞の数と取れる卵子の数は一致しません
超音波で確認しながら卵胞液を吸引し、培養室で卵子を確認します。すべての卵胞に卵子があるわけではなく、卵胞が見えていても卵子が採れない場合があります。採れた数、成熟の状態、その後の受精や凍結の予定を分けて説明してもらいます。
処置時間だけで一日の拘束時間は決まりません。受付・準備・回復の時間と、状態によって帰宅が延びる可能性を施設へ確認します。Guy's and St Thomas':採卵の準備・方法・回復
帰宅後の運転や仕事は、麻酔と体調に合わせます
鎮静薬は判断力や反射などへ一時的に影響することがあります。自分で運転して帰れる前提にせず、付き添い・送迎、運転や危険な作業を避ける期間を確認してください。翌日必ず復職できるという約束もできません。
運動・性交・入浴や仕事の再開、使ってよい鎮痛薬、次の診察について、退院時の指示を受けます。ホルモン薬などの継続も今回の計画に従い、他院の採卵後の処方日数をそのまま当てはめません。
費用は採卵当日と、その前後を分けて確認します
診察・検査、卵巣刺激の薬、採卵、麻酔、培養や凍結・保存、移植など、見積もりに含む項目を聞きます。卵子凍結と不妊治療では目的や保険の条件も異なるため、一律の採卵費用表ではなく、自分の計画の総額と追加費用を確認してください。
出典と確認日
2026年10月27日にGuy's and St Thomas'の採用節と、保存したRCOGのOHSS症状・連絡の節を確認しました。英国の絶食時間・鎮静法・処方・帰宅方法を国内全施設の共通指示にはしていません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。