不妊治療中に不安な考えが浮かぶとき、それを「自分の考え方が悪い」と責める必要はありません。整理したいと思えたら、起きたこと、まだ分からないこと、自分に向けた評価を分けてみる方法があります。考えを無理に前向きへ直す課題ではありません。
事実・予測・自分への評価を分けてみる
| 気になる状況・選択肢 | 整理する・相談する例 |
|---|---|
| 事実 | 「今回の判定は陰性だった」など、確認されたこと |
| 予測・まだ分からないこと | 「次も同じかもしれない」など、結果がまだ出ていないこと |
| 自分への評価 | 「私は何をしてもだめ」など、結果から自分全体へ広がった判断 |
表は編集部の整理例です。予測を必ず楽観的に言い換える必要はありません。「次の見通しは医師に聞きたい」と、確認したい点に分けることもできます。
全ての不安を「考えの間違い」にしない
NHSは、考えを一歩離れて見て、根拠や別の捉え方を確かめる方法を紹介しています。同時に、考えを変えられない場合もあり、正解・不正解をつけるものではないと説明しています。
検査や治療には実際に分からないことがあり、痛み・費用・仕事の負担もあります。「認知の歪み」という言葉だけで、その困りごとを本人の考え方の問題にしなくて構いません。生活や診療の条件を調整する相談もできます。
整理は小さく、医療上の疑問は説明につなげる
書きたい場合は気になったことを一つだけ残すなど、負担の少ない形を選べます。繰り返し読むほど苦しいときは、この記事の自己記録を休み、相談へ切り替えられます。診療先から依頼された記録は、必要な範囲を受診先と確認してください。
結果や治療の見通しは、説明で何が分かり、何が未確定かを医療者へ聞きます。この記事の表は、専門家と行う認知行動療法の代わりや、妊娠・出生を増やす手順ではありません。
一人で整理できなくても、相談を頼める
眠れない、食べられない、つらさで日常生活を保ちにくいときは、通院先やかかりつけ医、心理職へ相談できます。決まった日数まで我慢する必要はありません。自分を傷つけそう、身の安全を保てないときは一人にならず、周囲や救急の助けを求めてください。
心の不調に薬が必要かは、妊娠の希望や可能性、使用中の薬も含め医師に相談します。処方薬の中止・増減は自己判断で行いません。
考えを上手に変えることより、今分かっていることと、助けが必要なことを分けられます。不安が残ったままでも、説明や支援を求めて構いません。
参考にした資料
2026年11月2日に関連節を確認して編集しました。整理や言葉の例は編集部の提案です。専門家と行う心理療法の手順、本人の診断、妊娠・出生への効果を示したものではありません。個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。