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MESA(顕微鏡下精巣上体精子吸引術)とは?

2026/4/19

MESA(顕微鏡下精巣上体精子吸引術)とは?

(情報取得日:2026年5月2日)MESA(顕微鏡下精巣上体精子吸引術)は、顕微鏡を使って精巣上体を直視しながら精子を採取する手術的処置です。本記事では、MESAの概要・適応・PESA・TESAとの違い・費用について医学的根拠に基づいて解説します。

この記事のポイント

  • MESAの手技・適応・精子回収率の特徴
  • PESA・TESAとの違いと選択の考え方
  • MESAにかかる費用と受診できる医療機関

MESAの基本情報

MESAは「Microsurgical Epididymal Sperm Aspiration(顕微鏡下精巣上体精子吸引術)」の略称です。手術顕微鏡を用いて精巣上体の精細管を直視しながら、精子を多量かつ効率的に採取できます。

項目

内容

正式名称

顕微鏡下精巣上体精子吸引術(Microsurgical Epididymal Sperm Aspiration)

採取部位

精巣上体(顕微鏡下で直視)

麻酔の種類

全身麻酔または脊椎麻酔(静脈麻酔の場合もあり)

入院の要否

日帰り〜1泊程度(施設によって異なる)

処置時間目安

1〜2時間程度

主な適応

閉塞性無精子症(特に精子回収量を確保したいケース)

精子回収量の特徴

PESAより多量の精子を採取できる

MESA・PESA・TESAの比較

精子採取法の選択は、閉塞の原因・精巣・精巣上体の状態・施設の設備によって決まります。

  • MESA(顕微鏡下精巣上体精子吸引術):顕微鏡直視下で精子を採取。回収量が多く凍結保存に向いている。全身麻酔が必要な場合が多い
  • PESA(経皮的精巣上体精子吸引術):針による盲目的穿刺。侵襲が最小限。精子回収量はMESAより少ない場合がある
  • TESA(精巣精子吸引術):精巣を針で吸引。精巣上体ではなく精巣から採取
  • Micro-TESE:顕微鏡下で精巣組織を採取。非閉塞性無精子症にも対応

MESA経験者・関係者に見られる傾向

MESAは一度に多量の精子を採取できるため、凍結保存して複数回のICSSIに使用することが可能です。これにより女性パートナーへの繰り返しの採卵負担を減らせるメリットがあります。

  • 先天性両側精管欠損(CBVAD)や精管閉塞に対してMESAが選択されることが多い
  • PESAで精子が採取できなかった場合にMESAへ移行するケースもある
  • 採取した精子の凍結・分割保存により、複数回のICSSIに対応できる

費用の目安

MESAは麻酔・手術を伴うため、PESAやTESAより費用が高くなる傾向があります。

項目

費用目安

保険適用

MESA処置費用(全身麻酔含む)

10万〜30万円程度(自費)

条件により適用あり

精子凍結保存(複数バイアル)

2万〜5万円程度

条件により適用あり

顕微授精(ICSI・女性側)

5万〜20万円程度(保険適用時)

適用あり(条件付き)

※2022年の保険適用拡大後、条件を満たす不妊治療は保険適用となっています。詳細は受診先の医療機関にご確認ください。

受診・相談時のポイント

  • MESAを実施できる施設は限られているため、事前に対応可能かどうかを確認する
  • 全身麻酔を要する場合は術前検査(血液検査・心電図など)が必要
  • 女性パートナーのICSIスケジュールと精子採取のタイミングを合わせるか、凍結精子を使用するかを事前に決める
  • CBVADが疑われる場合は遺伝子検査(CFTR)と遺伝カウンセリングを受けることを推奨

MESAを受けられる医療機関へのアクセス

医療機関の種類

特徴

泌尿器科(男性不妊専門・顕微手術対応)

手術顕微鏡・顕微手術技術を持つ専門施設で実施

大学病院・総合病院

全身麻酔・複雑なケースへの対応が可能

生殖医療専門クリニック(連携施設)

MESA後のICSSIをシームレスに実施

よくある質問(FAQ)

Q1. MESAとPESAではどちらを選ぶべきですか?
どちらが適切かは閉塞の状態・精巣上体の状態・施設の設備によって決まります。PESAは低侵襲ですが精子回収量が少ない場合があります。MESAは確実に多量の精子を採取できますが麻酔が必要です。専門医の判断に従ってください。

Q2. MESAで採取した精子はどのくらい保存できますか?
適切に凍結保存された精子は数年〜10年以上保存可能とされています。施設の凍結保存技術と管理体制を確認してください。

Q3. MESAは何か所の精巣上体から採取しますか?
通常は一方の精巣上体から試みますが、精子が確保できない場合や多量の採取が必要な場合は両側から行うこともあります。

Q4. MESAの合併症にはどのようなものがありますか?
出血・血腫・感染などの合併症リスクがあります。手術顕微鏡を使用することで盲目的処置より合併症リスクを低減できるとされています。

Q5. MESAは一度受ければ十分ですか?
十分な精子が凍結保存できていれば複数回のICSSSIに使用できます。ただし凍結精子が使い切られた場合や精子の質が低下した場合は再度の処置が必要になることがあります。

まとめ

MESAは閉塞性無精子症の男性に対して多量の精子を確実に採取できる優れた手技です。全身麻酔を伴うPESAより侵襲は高いものの、一度の処置で複数回分の精子を凍結保存できるメリットがあります。実施可能施設が限られるため、まず専門医に相談して自分のケースにどの精子採取法が最適かを判断してもらうことが重要です。

【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。治療の選択は必ず担当医師とご相談ください。費用・保険適用状況は2026年5月時点の情報です。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2