稽留流産の手術を受ける前には、治療の選択肢、麻酔、当日の食事・飲水、帰宅後の過ごし方を確認しましょう。手術の方法や入院・帰宅の条件は施設と体調によって異なり、他の人の経験と同じになるとは限りません。
診断と、手術を選ぶ理由を確認する
流産の診断を受けた場合、状態に応じて自然に進むのを待つ方法や手術などが検討されます。出血・感染などによって急いで治療する必要がある場合もあります。自分に選べる方法、それぞれの見通しと注意点を医師へ聞いてください。
海外の診療指針には薬を使う方法もありますが、日本で自分に受けられる治療と同じとは限りません。薬を自分で購入・使用せず、受診先で利用できる方法と対応を確認しましょう。
手術方法・麻酔・入院か日帰りかを聞く
手術では子宮内の組織を取り除きます。吸引などの方法、局所麻酔・全身麻酔等の選択、入院の必要性は診療によって異なります。「必ず短時間で痛みなく終わる」と考えず、痛みへの対応や起こりうる合併症も含めて説明を受けましょう。
| 確認項目 | 診察・退院時に確認すること |
|---|---|
| 食事・飲水・薬 | いつから何を控えるか、普段の薬を当日どう扱うか。自分で絶食時間を決めない。 |
| 付き添い・帰宅方法 | 迎えや帰宅後の見守りが必要か、運転・仕事をいつから再開できるか。 |
| 当日の持ち物 | 説明書・同意書・ナプキン等、施設指定の準備物と緊急連絡先。 |
| 費用・次回診察 | 自分の診療での見積もり、結果説明・術後診察・必要な検査の日程。 |
術後の出血・痛みと、連絡する目安を確認する
術後に出血や月経痛のような痛みが起こる場合があります。出血にはナプキンを使い、量・痛み・体温・体調の変化を記録しましょう。多量の出血、強い・悪化する腹痛、発熱や悪臭のあるおりものなどがあれば、予定の診察まで待たず受診先へ連絡してください。
強いめまい・失神、動けないほどの症状などでは緊急の対応が必要です。意識が遠のく場合などは119へ連絡してください。ナプキンが特定の時間で満杯になるまで安全だ、という一つの量だけで判断しないでください。
帰宅できても、仕事や日常生活を急いで戻さない
体の回復、麻酔や薬の影響、仕事の内容によって再開の時期が異なります。手術を受けた施設から、運転、入浴、運動、性行為などの具体的な指示を確認してください。必要なら休業や短時間勤務について相談しましょう。
体調が回復しても、気持ちが追いつかない場合もあります。他の人が翌日働いたという経験を、自分の復職の期限にする必要はありません。
術後の確認と、次の妊娠の相談を分ける
術後に必要な診察や検査を受け、経過確認がどこで終わるかを聞いておきます。妊娠検査の陽性が続く場合や症状が長引く場合の連絡基準も確認してください。
次の妊娠を試みる時期は、診断・治療・症状と心身の準備を踏まえて相談します。一律に何回生理を待つ、次の排卵から全員が再開できるとは当てはめないでください。早い妊娠喪失後の生理と追跡確認も参考になります。
気持ちの支援や、分からないことを相談してよい
悲しみや不安の感じ方は人によって異なります。信頼できる人に話す、医療者や相談支援につながるなど、自分が必要とする助けを求めてください。診察で聞きづらい場合は、質問をメモして持参しても構いません。
手術の説明が十分に分からなかったときは、方法・麻酔・帰宅後の注意をもう一度確認し、自分の状況に合った方針を医療者と相談しましょう。
確認した資料
2026年10月24日に確認。海外の患者情報・診療指針を含みます。自分の手術・治療・薬・検査予定については、担当医の指示を確認してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。