
日本では年間約45万件の不妊治療が行われています(日本産科婦人科学会・2022年データ)。不育症のチーム医療もこうした医療の進歩と深く関わるテーマです。最新データをもとに解説します。
この記事のポイント
- 不育症のチーム医療の原因で分かっていること
- 次の妊娠への影響
- 利用できるサポート
不育症のチーム医療——知っておくべきこと
つらい経験の中でも、正確な情報は前に進む力になります。この記事では、感情に寄り添いながら、医学的に正確な情報をお伝えします。
数字で見る流産の実態
データ | 数値 |
|---|---|
全妊娠に占める流産の割合 | 10〜20% |
初期流産(12週未満)の割合 | 全流産の約80% |
初期流産の原因が染色体異常の割合 | 50〜70% |
反復流産(2回以上)の頻度 | カップルの約5% |
不育症でも最終的に出産に至る割合 | 80%以上 |
流産は「珍しい不幸」ではなく、妊娠において一定の確率で起こる事象です。あなたに特別な原因があったわけではありません。
原因の分類——胎児側と母体側
胎児側の原因(最も多い)
染色体の数的異常(トリソミー等)が主要因。偶発的に起き、予防は困難です。年齢が上がると染色体異常率は上昇します。
母体側の原因
- 子宮形態異常(中隔子宮等)
- 免疫異常(抗リン脂質抗体症候群)
- 内分泌異常(甲状腺機能異常、黄体機能不全)
- 凝固異常
検査の流れ
主治医と相談しながら、必要な検査を段階的に進めていきます。
- 初回流産後:通常は特別な検査は行わない(偶発的な可能性が高いため)
- 2回目の流産後:不育症のスクリーニング検査を検討
- 検査内容:血液検査(抗リン脂質抗体・凝固系・甲状腺)+子宮形態検査
- 原因判明:原因に応じた治療を開始
- 原因不明(約50%):テンダーラビングケア(心理的支援+丁寧なフォロー)
気持ちの整理——悲しみとの付き合い方
悲しみに「正しい期間」はありません。自分のペースで回復していいのです。「早く立ち直らなければ」と自分を追い詰めないでください。
- 感情を押し殺さない。泣きたい時は泣く
- パートナーも悲しんでいる。一緒に感情を共有する
- 「次はきっと大丈夫」と無理に前向きにならなくていい
- ピアサポートグループで同じ経験を持つ人と繋がる
次のステップを考えるとき
次の妊娠までの期間について、WHO は「少なくとも6ヶ月」を推奨していますが、心身の回復を最優先にしてください。医学的には1〜2回の月経を経て体が回復すれば妊娠可能とする見解もあります。準備ができたら専門医と今後のことを相談しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 繰り返す場合は何か検査すべきですか?
2回以上の流産(反復流産)で不育症の検査が推奨されます。抗リン脂質抗体、凝固因子、子宮形態、染色体検査などが行われます。
Q. 流産後の出産率はどのくらいですか?
流産を経験された方の80%以上が次の妊娠で出産に至るというデータがあります。不育症の治療を行った場合の出産率はさらに高くなります。
Q. 手術は必要ですか?
不完全流産や稽留流産の場合、子宮内容除去術が行われることがあります。完全流産であれば手術不要なこともあります。待機的管理を選択できる場合もあるため、医師と相談してください。
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免責事項
この記事は医療情報の提供を目的としたものであり、診断や治療の代わりとなるものではありません。個々の症状や状況に応じた判断は、必ず担当の医師にご相談ください。また、治療効果には個人差があります。
参考文献・出典
- 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン」
- 厚生労働省「不育症に関する情報」
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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