
切迫流産で入院した場合、公的医療保険が適用されるため自己負担は軽減されます。3割負担の場合、入院費の目安は1日あたり5,000〜1万5,000円程度(部屋代・食事代別)です。加入している民間医療保険の「入院給付金」が支払われる場合もあり、申請を忘れないようにしましょう。
この記事のポイント
- 切迫流産入院の費用相場(公的保険適用後の自己負担)
- 民間医療保険・生命保険の給付金請求方法
- 高額療養費制度の活用で自己負担を上限に抑える方法
切迫流産の公的医療保険適用
切迫流産(切迫早産を含む)の入院・治療は公的医療保険(健康保険・国民健康保険)が適用されます。診察・点滴・薬剤・検査費はすべて保険診療で3割負担(70歳未満の場合)となります。ただし差額ベッド代(個室・特室)・食事負担額(1食460円)は保険外です。
切迫流産入院費の内訳イメージ
費用項目 | 保険適用 | 1日目安(3割負担) |
|---|---|---|
入院基本料 | ○ | 約1,500〜3,000円 |
点滴・薬剤費 | ○ | 約2,000〜5,000円 |
検査費(超音波等) | ○ | 約1,000〜2,000円 |
食事負担額 | ×(定額) | 約1,380円(3食×460円) |
差額ベッド代(個室) | ×(自費) | 0〜2万円(施設による) |
入院日数と総費用の目安(3割負担・大部屋)
入院日数 | 保険診療自己負担 | 食事負担 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
7日間 | 約3万〜5万円 | 約9,660円 | 約4万〜6万円 |
14日間 | 約5万〜10万円 | 約1万9,320円 | 約7万〜12万円 |
30日間 | 約8万〜15万円 | 約4万1,400円 | 約12万〜19万円 |
高額療養費制度の活用
1か月(同月内)の保険診療自己負担が一定額を超えた場合、超過分が「高額療養費」として払い戻されます。2024年度の自己負担上限額(70歳未満・標準報酬月額28万〜50万円の場合)は月額約8万100円(所得区分により異なる)です。入院が月をまたぐ場合は月ごとに上限が設定されます。
高額療養費の申請方法
- 退院後に「診療費の領収書・明細書」を受け取る
- 加入している健康保険(健保組合・協会けんぽ・国保)に申請書を提出
- 「限度額適用認定証」を事前に取得すれば窓口支払い時に上限額に抑えられる
民間医療保険・生命保険の給付金
切迫流産による入院で、加入している民間医療保険の「入院給付金」が受け取れる場合があります。一般的な入院給付金は1日あたり5,000〜1万円で、入院日数分が支払われます。ただし保険の種類・免責期間・支払い条件は保険会社・商品によって異なります。
請求時に用意する書類(一般的な例)
- 保険会社所定の「入院給付金請求書」
- 医療機関が発行した「入院証明書(診断書)」
- 病院の領収書・入院計算書(コピー)
- 保険証・マイナンバーカード(一部)
請求の注意点
- 入院から3年以内に請求する(時効に注意)
- 複数の保険に加入している場合はすべて請求可能
- 「先進医療特約」は手術・治療の種類によって対象外になる場合あり
傷病手当金(会社員・公務員の場合)
会社員・公務員が切迫流産で仕事を休んだ場合、健康保険の「傷病手当金」(給与の約3分の2、最長1年6か月)を受け取れます。連続して3日間休業した翌日から対象となります。フリーランス・自営業者(国民健康保険)は対象外です。
よくある質問
Q. 切迫流産の入院は個室を選べますか?
個室を選ぶ場合は差額ベッド代が発生します(1日5,000〜2万円程度)。ただし医師が「治療上個室が必要」と判断した場合は差額ベッド代の請求が禁止されています。不当に請求された場合は施設に確認してください。
Q. 入院中の付き添い費用は保険の対象ですか?
付き添い(家族の宿泊・食事等)は保険対象外です。施設によっては家族用の簡易宿泊スペースがある場合があります。
Q. 入院が複数回に分かれた場合、給付金はそれぞれ受け取れますか?
保険によって「退院から180日以内の再入院は同一入院とみなす」などの規定があります。加入保険の約款または保険会社の窓口に確認してください。
まとめ
切迫流産の入院費は公的医療保険が適用され、7日間で4万〜6万円程度(大部屋・3割負担の目安)が自己負担の目安です。高額療養費制度の事前申請(限度額適用認定証)で窓口負担を上限に抑えることができます。民間医療保険の入院給付金・傷病手当金も活用し、退院後に早めに申請手続きを行いましょう。
【免責事項】本記事は情報提供を目的としており、費用・制度は改定される場合があります。最新情報は担当医師・加入保険会社・各行政窓口にご確認ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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