EggLink

流産後の夫・パートナーの気持ち|悲嘆と支え合うための相談

2026/4/19

更新:2026/10/24

流産を経験した人だけでなく、夫やパートナーにも悲しみや不安が生じることがあります。表し方や回復までの時間は人それぞれです。泣かない、黙っている、仕事を続けているという様子だけで、本人の気持ちを断定しないことが大切です。

性別で悲しみ方を決めず、本人の言葉と希望を確認する

流産後には、悲しさ、不安、怒り、戸惑いなど、さまざまな感情がありえます。二人が同じ気持ちになることや、同じ速さで話せるようになることを求めなくても構いません。

静かにしていたい場合も、話を聞いてほしい場合もあります。相手の態度から理由を決めつけるより、どんな関わりを望むか、今話してよいかを確かめましょう。

会話を始めるときの、小さな聞き方

次は声をかける例です。相手が答えたくないときには、無理に説明や会話を求めず、別の時間や方法を相談してください。

場面声かけの例
話す準備があるか「今、少し話したい? 今日は話さず一緒にいるほうがいい?」
必要な支えを聞く「食事や家事、受診の付き添いで、手伝えることはある?」
自分の気持ちを伝える「どう声をかければよいか迷っている。私もつらさを感じている」
言葉で傷ついたとき「その言葉を聞いて悲しかった。今はこうしてもらえると助かる」

話してもすぐ整理がつくとは限りません。相手を早く前向きにさせることや、次の妊娠の話へ進めることを、支えの目標にしないようにしましょう。

気持ちを話す以外の支え方も選べる

食事の準備、家事、仕事や予定の調整、通院の付き添いなど、具体的な助けが必要な場合もあります。何を任せたいか、誰に何を伝えてよいかを本人に確認してください。

身体の診療を受けている人に、パートナーの気持ちまで一人で支える役割を負わせる必要もありません。それぞれが別の人や支援先に相談することもできます。

傷つく言葉やすれ違いを、無理に一人で解決しない

相手の意図は、外からは決められません。傷つく言葉を「悲しみ方の違いだから」と我慢し続けたり、二人だけで必ず解決しなければならないと考えたりする必要はありません。

話し合うのがつらいときは、まず自分だけで医療者や相談先に話しても構いません。二人で相談する場合も、どちらかを責める場ではなく、必要な支援や関わり方を整理できるかを確認しましょう。

本人・パートナーそれぞれが相談先を持ってよい

NHSの案内は、流産後の相談支援をパートナーも利用できると説明しています。日本では、通院先の産婦人科に心理相談や紹介先があるか、居住自治体の相談窓口、職場の相談制度などを確認できます。

予約、費用、一人で相談できるか、同伴が必要かは窓口ごとに異なります。無料や匿名だと決めつけず、自分が利用しやすい条件を確認してください。

生活がつらいときは、回復の期限を決めず相談する

眠れない、食べられない、仕事や日常生活を続けるのがつらい、不安が強いなどの場合は、医療者へ相談してください。悲しみがあることだけで病気と決めつける必要はありませんが、助けを求めるために限界まで待つ必要もありません。

体の回復と気持ちの回復は同じではありません。流産後の食事や生活の負担を減らす工夫も、必要な範囲で参考にしてください。

確認した資料

2026年10月24日に確認。海外の患者情報を含みます。製品は手元の説明書を読み、体調や治療については医療者へ相談してください。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/19更新:2026/10/24