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流産の確率|年齢別・妊娠週数別データ

2026/4/19

流産の確率|年齢別・妊娠週数別データ

「流産の確率はどのくらいですか?」は、妊娠を考えるすべての方が気になる問いです。年齢・妊娠週数・既往流産回数によって確率は大きく変わります。この記事では、日本産科婦人科学会や国際的な研究データに基づき、流産リスクを正確に解説します。

この記事のポイント

  • 流産の全体確率は妊娠全体の約15〜20%。そのうち90%以上は妊娠12週未満で発生
  • 35歳以上で流産率は急上昇し、40歳では約40〜50%に達する
  • 心拍確認後の流産率は急激に低下し、10週以降は約1〜2%

流産の全体的な確率

臨床的に確認された妊娠のうち、約15〜20%が流産に終わります。さらに着床後に本人が気づかず終わる「化学的流産」を含めると、受精卵の約50〜70%が流産するとも言われています。

分類

確率

臨床的妊娠全体の流産率

約15〜20%

化学的流産を含む場合

受精卵の約50〜70%

12週未満の早期流産

流産全体の90%以上

年齢別の流産確率

母体年齢は流産リスクに最も大きな影響を与える因子です。加齢による卵子の染色体異常率の上昇が主な原因とされています。

年齢

流産率(概算)

20〜24歳

約9〜11%

25〜29歳

約10〜12%

30〜34歳

約15〜17%

35〜39歳

約25〜30%

40〜44歳

約40〜50%

45歳以上

約50〜60%以上

※数値はN Engl J Med, ACOG, 日本産科婦人科学会等の複数データより算出した概算値

妊娠週数別の流産確率

妊娠週数が進むにつれて流産リスクは急速に低下します。特に心拍確認後は流産率が大幅に下がります。

妊娠週数

その後の流産率

心拍確認前(5〜6週)

約20〜25%

心拍確認後(7〜8週)

約5〜8%

9〜10週

約2〜4%

11〜12週

約1〜2%

12週以降

約1%未満

流産の主な原因と分類

流産の原因を把握することは、次の妊娠への準備において重要です。特に繰り返す場合は、原因の特定が治療方針の決定につながります。

流産原因の内訳(おおよその割合)

原因

割合

主な対策

胎児染色体異常

約60〜70%

根本的な予防は難しい。PGT-Aが選択肢

子宮形態異常(中隔子宮等)

約10〜15%

手術療法で改善可能な場合あり

抗リン脂質抗体症候群

約10〜20%

アスピリン+ヘパリン療法

内分泌異常(甲状腺等)

約5〜10%

薬物療法で管理可能

その他・不明

約10〜20%

精神的サポート+厳重管理

流産の原因と予防できること・できないこと

流産の約60〜70%は胎児染色体異常が原因であり、基本的に防ぐことができません。「ストレスで流産した」「激しく動いたから」という考えは多くの場合根拠がありません。

流産に影響しない(一般的に)こと

  • 適度な運動(ウォーキング、ヨガなど)
  • 精神的ストレス(通常の生活ストレス)
  • 性交渉(特別な禁忌がある場合を除く)
  • 一般的な仕事(重労働を除く)

流産リスクを高める可能性があること

  • 喫煙(リスク1.2〜2倍)
  • 過度のアルコール摂取
  • 高度な肥満またはBMI極端な低下
  • 抗リン脂質抗体症候群などの基礎疾患(未治療)

繰り返す流産(不育症)の確率

1回の流産後に次回も流産する確率は約20〜25%で、一般妊娠とほぼ同じです。しかし2回以上繰り返すと専門的な検査が推奨されます。

流産歴

次回流産確率

流産歴なし

約15〜20%

1回の流産後

約20〜25%

2回の流産後

約25〜30%

3回以上の流産後

約30〜45%

流産後の精神的ケア

流産は身体的な回復だけでなく、精神的な回復も必要です。以下の点を心がけてください。

  • 悲しみ・怒り・罪悪感はすべて正常な反応であることを認識する
  • パートナーと感情を共有し、一人で抱え込まない
  • 都道府県の不妊専門相談センター(無料)を積極的に活用する
  • 症状が重い場合(強い抑うつ・不眠が続く)は精神科・心療内科への相談も選択肢

受診のポイント

  • 35歳以上または2回以上の流産経験がある場合、妊娠前から専門医への相談を検討する
  • 心拍確認前後の不安は産婦人科医に相談し、経過観察のスケジュールを確認する
  • 「流産したのは自分のせい」と自分を責めないことが精神的健康のために重要

アクセス・受診先

流産後の経過観察や不育症検査は、かかりつけの産婦人科やレディースクリニックで相談できます。繰り返す流産については、不育症専門外来を設ける大学病院・総合病院を受診することをお勧めします。

よくある質問(FAQ)

Q1. 心拍が確認されれば流産しないですか?

心拍確認後の流産率は5〜8%(7〜8週時点)まで低下しますが、ゼロではありません。10週以降は約1〜2%となります。

Q2. 流産は防げますか?

原因の多くは染色体異常であり、予防は難しいとされています。ただし禁煙・適正体重の維持・基礎疾患の管理はリスク軽減に有効です。

Q3. 年齢以外で流産リスクを高める要因は何ですか?

抗リン脂質抗体症候群・甲状腺機能異常・子宮形態異常・夫婦染色体異常などが挙げられます。繰り返す場合は不育症検査を受けることが推奨されます。

Q4. 流産後すぐに次の妊娠を試みてもいいですか?

身体的には流産後1〜2回の生理を経てからが推奨されますが、精神的な準備も考慮して医師と相談してください。

Q5. 40代での妊娠は流産率が高すぎてあきらめるべきですか?

40代での流産率は確かに高いですが、実際に出産されている方も多くいます。PGT-A(着床前遺伝子検査)との組み合わせで生児獲得率が向上する場合もあります。諦めず専門医に相談してください。

Q6. 流産後に不育症の検査を受けるべきですか?

2回以上の流産(または1回でも心拍確認後の流産)があった場合は、不育症専門外来で原因検索を受けることを検討してください。適切な治療により次回妊娠での生児獲得率は向上します。

まとめ

流産の確率は年齢・妊娠週数・健康状態によって大きく異なります。35歳未満であれば約15〜20%、40歳では約40〜50%が目安です。原因の多くは染色体異常で予防が難しいですが、自分を責める必要はありません。2回以上流産が続く場合は不育症専門外来で原因を調べることで、多くの場合、次の妊娠・出産につながります。

【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。個々の状況については必ず担当医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2