流産後の食事は、まず手術・麻酔・薬について受けた飲食の指示を優先し、食べられる量と日々のバランスを考えましょう。特別な食品だけで子宮やホルモンを回復させようとしたり、食事を完璧にしなければと自分を追い込んだりする必要はありません。
毎食を完璧にせず、食べやすい組み合わせから考える
NHSの食事ガイドは、主食、野菜・果物、豆・魚・卵・肉など、複数の食品群を組み合わせ、1回の食事だけでなく1日や1週間でバランスを考えるよう案内しています。これは一般的な食事の考え方で、流産後の回復日数を決める治療法ではありません。
| 状況 | 食事を用意する例 |
|---|---|
| あまり調理できない日 | ごはんやパンなどの主食に、豆腐・卵・魚など食べやすい一品を足す。市販品も利用する。 |
| 少量なら食べられる日 | おにぎりとスープ、少量のごはんと主菜など、無理のない量を分けて食べる。 |
| 食欲が戻ってきた日 | 主食・主菜に野菜や果物などを組み合わせる。特定の食品ばかりに偏らない。 |
| 家事が負担なとき | 家族などに買い物や調理を頼む、惣菜・冷凍食品・宅配を使うなど、負担を減らす。 |
これらは食事を用意する例です。食物アレルギー、持病、飲水や食事の制限がある場合は、担当医・管理栄養士の指示に合わせてください。
出血や貧血は、食事だけで対処しない
出血後に強いだるさ、息切れ、めまいなどがある場合や、貧血と説明された場合は、受診先で必要な検査と治療を確認してください。食材を増やすことだけで、続く出血や貧血の診療を置き換えないようにします。
鉄剤などを処方されている場合は、用法と飲み合わせ、副作用が出た場合の相談先を確認しましょう。検査を受けずに鉄・ビタミン・ミネラルのサプリを次々に追加することは避けてください。
次の妊娠に向けた葉酸と、現在の治療を分けて確認する
妊娠を計画している人や妊娠の可能性がある人には、通常の食事に加えて、サプリメント等から葉酸400μg/日を摂ることが勧められています。これは流産後の回復を早めたり、次の流産を必ず防いだりするための量ではありません。
薬物治療中・治療後などで別の指示を受けている場合は、その指示を優先し、開始・再開する前に処方医へ確認してください。複数のサプリで葉酸などが重複していないかも確認します。量を自己判断で増やさないでください。
食欲がない、飲めないときは早めに相談する
食べられるものを少量ずつ試す方法はありますが、水分も取れない、吐き続ける、強いだるさや体重の急な変化があるなどの場合は、自己判断で食事だけの問題にせず医療者へ相談してください。
飲酒についても、麻酔や薬の影響、次の妊娠を考えているかによって確認が必要です。治療内容を無視して「全員この量までよい」と当てはめず、飲み合わせは医師・薬剤師に聞きましょう。
多量の出血や強い症状では、食事の工夫より受診を優先する
多量の出血、強い腹痛、強いめまい・失神などがあれば緊急の診察を求めてください。意識が遠のく、動けない場合は119へ連絡します。発熱や悪臭のあるおりものなども、受診先へ相談してください。
回復のための負担を、一人で背負わない
体調だけでなく、悲しみや不安で食事の準備が難しい場合もあります。買い物や調理の手助け、診察や栄養相談など、自分に必要な支援を求めてください。食事の内容を理由に、自分を責める必要はありません。
夫・パートナーとの気持ちや支援の相談、早い妊娠喪失後の生理と追跡確認も整理しています。回復期間や次の妊娠の予定は、食事だけで判断せず担当医に確認しましょう。
確認した資料
2026年10月24日に確認。海外の患者情報を含みます。製品は手元の説明書を読み、体調や治療については医療者へ相談してください。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。