流産後に生理がいつ戻るかは、妊娠していた時期、処置や治療、その後の経過などで変わります。月経が来るのを待つことと、流産後に必要な診察・検査を終えることは別です。まずは受診先から説明された再診と、出血や痛みの確認を優先してください。
大量の出血、強い・増してくる腹痛、発熱、悪臭のあるおりもの、強いめまいは、月経の再開日を待たず医療機関へ連絡する症状です。倒れそう、意識が遠のくなど緊急の状態なら119へ連絡してください。
再開は数週間後が目安でも、日付だけでは判断しません
NHSは、流産後に月経が戻るまで最長8週間ほどかかることがあり、元の周期に戻るまで数か月かかる場合もあると案内しています。これは「8週間は診察不要」という意味ではありません。流産の経過確認は、月経を待たずに予定どおり受けます。NHS:流産後の回復と次の月経
流産の種類ごとに「出血が止まった日から必ず何週間」と当てはめることはできません。担当医から別の指示がなければ、8週間ほどたっても月経が来ない場合は妊娠検査も含めて受診先に相談してください。症状や検査結果によっては、それより早い確認が必要です。
出血の見た目で、月経と流産後の出血を見分けられる?
| 気になること | 判断と行動 |
|---|---|
| 少し出血が止まってから、また出た | 月経とは限らない。量・日数・痛みを記録し、続く・増える場合は相談する |
| いつもより多い、長い、痛い | 初回だから正常と決めず、受診先へ連絡する。大量出血や強い痛みは急いで受診 |
| 基礎体温が二相にならない | 体温だけで排卵の有無や子宮内の状態を確定できない。受診の代わりに3周期待たない |
| 妊娠検査薬が陽性のまま | 残っているhCGなど複数の可能性がある。医師の指示した時期の検査と再診で確認する |
血の色、量、基礎体温だけでは、月経か、子宮内に組織が残っているなど別の状態かは診断できません。「7〜10日続いても初回なら普通」と一律に扱わず、これまでの経過を受診先に伝えましょう。
妊娠検査薬と再診は、治療ごとの計画で確認します
NICEは、経過を待つ方法や薬による流産管理の後に、所定の時期の妊娠検査と、陽性時の再評価を案内しています。薬による管理後は、陰性でも多い出血・骨盤痛・発熱などがあれば、追加の診察や治療の必要性を評価するとしています。NICE:流産管理後の検査・再評価
国内で受けた処置や治療に応じて、検査する日と方法、結果の伝え方を担当医に確認してください。陽性が続く理由を、自分で「新しい妊娠」「組織が残った」と決めることはできません。
特に妊娠の場所が確認されていなかった場合は、異所性妊娠も含む確認が必要です。検査が陰性でも、強い症状があるときの受診を省かないでください。
最初の生理より先に、排卵することがあります
月経がまだ来ていなくても、その前に排卵して妊娠する可能性があります。今すぐ妊娠を希望しない場合は避妊方法を、希望する場合は再開してよい時期を受診先と相談します。
「生理が来ていないから妊娠しない」とは考えないでください。Cambridge University Hospitals:月経・排卵と次の妊娠
次の妊娠まで全員が必ず6か月待つという案内は適切ではありません。一方で、流産後の確認が終わっていない、特定の薬で治療した、胞状奇胎など個別の管理が必要な場合は、担当医の計画を優先します。出血や痛みなどが落ち着いたか、体と気持ちの準備も含めて相談できます。
回復は、月経の有無だけで決まりません
月経が来たことだけで、体の回復や次の妊娠の準備がすべて整ったとは判断できません。疲れや動悸、息切れなどが続く場合も、出血の経過と合わせて相談してください。鉄やホルモンの薬を自己判断で始めるのではなく、必要な評価や治療を確認します。
つらさの程度や落ち着くまでの時間は人それぞれです。一定の期間を耐えてからでなく、眠れない、生活が難しい、誰かに話したいと感じた時点で、産婦人科やかかりつけ医に支援を求められます。月経が戻っても悲しさが続くことがあります。
次の診察で聞くこと
- 今回の流産後の確認は終わったか。次の診察・妊娠検査はいつか
- どの程度の出血・痛みなら、時間外も含めどこへ連絡するか
- 月経が来ない場合の相談時期、性交渉・避妊・次の妊娠の再開条件
出典と確認日
2026年10月26〜27日にNHS、NICEの採用節、Cambridge University Hospitalsの案内を確認しました。英国の治療方法・窓口を日本の全員へ当てはめず、受診先の個別の経過確認を優先しています。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。