EggLink

妊娠中の腹痛と流産が心配なとき|痛み・出血と受診の目安

2026/4/22

更新:2026/10/23

妊娠中にお腹が痛むと、流産ではないかと心配になるものです。ただ、痛む場所・続く時間・出血の色を比べるだけでは、流産かどうかはわかりません。出血がないことも、安全を確かめる根拠にはなりません。まずは痛みの強さと体調を確認し、必要な受診につなげましょう。

強い痛み・ふらつきがあるときは受診を急ぐ

突然の激しい腹痛、失神しそうなふらつき、意識が遠のく感じ、肩先の痛みを伴う腹痛、大量の出血がある場合は、救急の対応が必要になることがあります。動けない、意識がおかしいなどの状態なら119番へ連絡してください。自分で運転して移動しないでください。

異所性妊娠では、お腹の中で出血していても、腟からの出血が目立たない場合があります。妊娠検査薬がまだ陽性でなくても、妊娠の可能性と腹痛があれば医療機関に伝えてください。検査薬を試してから連絡しようと待つ必要はありません。

強い痛みでなくても、出血や続く痛みは連絡する

腹痛に少量の出血が伴う、痛みが続く・繰り返す、発熱や普段と違うおりものがある、排尿時に痛む場合も、かかりつけの産婦人科に連絡してください。夜間や休日は、医療機関から案内された緊急連絡先を使います。前回の診察後に症状が変わった場合も、次の健診まで待つかどうかを確認しましょう。

「生理2日目より出血が少ない」「茶色い血だから古い出血」「横になったら少し軽くなった」といった理由だけで受診不要とは判断できません。一方、痛みや出血があるだけで流産が確定するわけでもありません。

痛みの特徴を、診断ではなく連絡の材料にする

電話では、妊娠週数や最終月経、妊娠検査薬の結果、子宮内の妊娠を確認したかを最初に伝えると、状況を共有しやすくなります。わからない項目があっても、連絡を遅らせないでください。

伝えたいこと具体的な伝え方
痛みの始まりと変化いつ始まり、強くなっているか。ずっと痛むか、繰り返すか
場所と日常動作片側・中央・全体など。歩く、座る、話すことが難しいか
出血いつから、どれくらい、増えているか。ナプキンの交換状況も伝える
ほかの体調ふらつき、肩の痛み、発熱、吐き気、排尿の痛みなど
治療と薬不妊治療中か、使っている薬、医療機関からの個別の指示

これは流産の自己判定表ではありません。記録をそろえるために痛みを我慢したり、出血が増えるまで待ったりする必要はありません。

流産以外の原因も含めて診察する

妊娠中の腹痛には、便秘やガス、子宮を支える靱帯の痛みなどの原因もあります。一方で、異所性妊娠や尿路感染症、妊娠週数によっては早産・胎盤の異常など、対応が必要な原因もあります。「片側なら靱帯痛」「中央なら流産」という分け方はできません。

流産の確認には、症状の聞き取りや超音波検査などが使われ、状況によって血液検査や再診が必要になります。妊娠が早い時期には、一度の診察で結論が出ないこともあります。その場合は、再診日と、待っている間にどんな変化があれば連絡するかを確認してください。

国内では妊娠22週未満で妊娠が途絶えることを流産と呼びます。切迫流産と説明されても、必ず流産になるという意味ではありません。病名だけで経過を予測せず、現在の検査結果と今後の方針を聞きましょう。

休息や薬について、自己判断だけで対処しない

つらいときは無理な作業をやめ、連絡できる安全な場所で休んでください。ただし、横になって様子を見ることを、強い痛みやふらつきがあるときの受診の代わりにしないでください。

鎮痛薬を新しく使いたい場合は、妊娠の可能性・週数を伝えて医師や薬剤師に確認します。処方中の薬も自己判断で増減・中止せず、出血や痛みがある場合の扱いを処方元に確認してください。

よくある質問

出血がなければ、次の健診まで待ってよいですか?

出血の有無だけでは判断できません。強い痛みやふらつきなどがあれば受診を急ぎ、続く痛みや気になる変化があれば医療機関へ連絡してください。

痛みが軽くなったら、流産ではないと考えてよいですか?

痛みが軽くなったことだけで、妊娠の経過は確定できません。診察後の観察指示がある場合はそれに従い、症状が変わったら連絡してください。

流産と診断された場合、自分の行動が原因なのでしょうか?

早期流産では、受精卵の染色体など妊娠の発育に関わる要因が原因になることがあります。痛みを感じた日の仕事や普段の動作だけに原因を求め、自分を責める必要はありません。不安やつらさも担当者に伝えてください。

確認した資料

2026年10月23日に上記資料を確認。海外資料の週数区分・連絡先・治療制度は国内と異なるため、そのまま国内の受診条件には用いていません。

目次に戻る
EggLink編集部のアイコン

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。

公開:2026/4/22更新:2026/10/23