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感染症と不育症の関係

2026/4/19

感染症と不育症の関係

感染症は不育症の原因の一つとして研究されており、トキソプラズマ・マイコプラズマ・クラミジアなど特定の病原体が流産や胎児死亡に関与する可能性が指摘されています。ただし多くの感染症は適切な治療で管理でき、次の妊娠に備えることができます。

この記事のポイント

  • 不育症に関連する主な感染症と検査方法
  • 感染症が流産を引き起こすメカニズム
  • 治療・予防の具体的なステップ
  • 妊娠前に受けるべきスクリーニング検査の一覧

感染症と不育症の基本情報

感染症が不育症の「直接原因」となることは稀ですが、子宮内膜炎や全身性感染が着床環境を悪化させたり、胎盤感染が胎児に影響したりすることが報告されています。

感染症

不育症との関連

検査法

クラミジア

子宮内膜炎→着床障害

子宮頸管分泌物・血液検査

マイコプラズマ/ウレアプラズマ

子宮内膜炎・胎盤感染

子宮内膜培養・分泌物検査

トキソプラズマ

胎盤感染→流産・胎児異常

血清抗体検査(IgG/IgM)

風疹ウイルス

初期感染で先天性風疹症候群

血清抗体価検査

CMV(サイトメガロウイルス)

初感染で胎児感染リスク

血清IgG/IgM検査

診療内容と治療の流れ

感染症関連の不育症では、まず原因感染症の特定→治療→治癒確認→妊娠の手順で進めます。

  • ステップ1 — スクリーニング: 不育症精査パネルに感染症検査を含める
  • ステップ2 — 感染確認: 陽性の場合、急性感染か既往感染かを判別
  • ステップ3 — 治療開始: 細菌感染は抗菌薬(クラミジア→アジスロマイシン等)、ウイルスは対症療法
  • ステップ4 — 治癒確認: 再検査で陰性確認後、妊娠計画を再開
  • ステップ5 — 予防接種: 風疹など予防可能な感染症はワクチン接種(妊娠前に完了必須)

受診者の声(口コミ)

感染症検査を受けた方の声を紹介します。個人の体験であり、特定の転帰を保証するものではありません。

  • 「流産後の精査でウレアプラズマ陽性が判明。抗菌薬治療後に再妊娠し、無事出産できました」(30代・東京)
  • 「風疹抗体価が低く、妊娠前にワクチン接種をしました。接種後2か月は避妊が必要でしたが、準備できてよかったです」(30代・大阪)
  • 「不育症検査で初めて感染症スクリーニングを受けました。問題はなかったですが、確認できた安心感がありました」(40代・神奈川)

費用と保険適用

感染症検査・治療は原因疾患によって保険適用の範囲が異なります。一般的な性感染症検査は保険適用となることが多いです。

検査・治療

費用目安

保険

クラミジア・淋菌検査

1,000〜3,000円

保険適用

マイコプラズマ培養

3,000〜8,000円

一部自費

TORCH検査(トキソプラズマ等)

5,000〜1.5万円

施設により異なる

風疹ワクチン接種

5,000〜8,000円

自費(助成制度あり)

抗菌薬治療(クラミジア等)

1,000〜3,000円

保険適用

受診前に知っておくべきポイント

  • パートナーとの同時検査: 性感染症(クラミジア・マイコプラズマ)はパートナーも同時検査・治療が必要
  • 風疹抗体の事前確認: 妊娠前に抗体価を確認。低値の場合はワクチン接種後2か月は避妊が必要
  • 子宮内膜炎の見落とし: 症状がない「慢性子宮内膜炎」は通常検査で見つかりにくい。専門的な組織検査が必要
  • 既往感染と現感染の区別:

    IgG陽性は過去感染(免疫あり)、IgM陽性は現感染の可能性。解釈は専門医に確認

専門クリニックへのアクセス

感染症関連の不育症は、不育症専門外来または産婦人科・生殖医療クリニックで対応しています。慢性子宮内膜炎の診断には子宮内膜組織検査が必要なため、対応施設を事前に確認してください。

  • 探し方: 日本産科婦人科学会認定生殖医療専門医・不育症専門外来を検索
  • 確認事項: 慢性子宮内膜炎の組織検査(CD138免疫染色)の実施有無

よくある質問(FAQ)

Q1. クラミジアが不育症の原因になりますか?

クラミジア感染による慢性子宮内膜炎が着床環境を悪化させ、流産リスクを高める可能性があります。ただしクラミジア単独が直接的な流産原因となるエビデンスは限られており、総合的な不育症精査の一環として検査されます。

Q2. マイコプラズマ・ウレアプラズマは治療が必要ですか?

健康な女性でも保菌しているケースがあります。不育症・着床不全との関連が疑われる場合、抗菌薬(ドキシサイクリン等)での治療を検討しますが、治療適応は症状と検査所見を踏まえて専門医が判断します。

Q3. トキソプラズマ陽性だと妊娠できませんか?

IgG陽性(過去感染)であれば免疫があり妊娠への影響は低いとされています。IgM陽性(現感染疑い)の場合は専門医による詳細評価が必要ですが、多くのケースで適切な管理のもと妊娠継続が可能です。

Q4. 慢性子宮内膜炎はどうやって診断しますか?

通常の内診や超音波では見つかりにくく、子宮内膜組織のCD138免疫染色(形質細胞の検出)が診断の標準です。この検査を実施している施設でのみ診断可能です。

Q5. 感染症治療後、どのくらいで妊娠を再開できますか?

クラミジア・マイコプラズマなどの細菌感染は治療完了(陰性確認)後から妊娠を再開できます。風疹ワクチン接種後は最低2か月の避妊が必要です。具体的なタイミングは主治医に確認してください。

Q6. 感染症以外にも不育症の原因を調べる必要がありますか?

感染症は不育症の原因の一部に過ぎません。抗リン脂質抗体症候群・夫婦染色体異常・子宮形態異常・凝固異常など多数の原因が存在するため、網羅的な不育症精査が推奨されます。

まとめ

感染症と不育症の関係は複雑ですが、クラミジア・マイコプラズマ・慢性子宮内膜炎などは適切な検査と治療で対処できます。妊娠前に感染症スクリーニングを受けておくことで、リスクを早期に発見・対処することが可能です。感染症の治療で全ての流産が防げるわけではなく、不育症の総合的な精査の一環として位置づけてください。

【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。治療の選択は必ず専門医にご相談ください。記載内容は2024年時点の情報に基づきます。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2