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不妊治療の税制優遇一覧|医療費控除以外の制度

2026/4/22

不妊治療の税制優遇一覧|医療費控除以外の制度

不妊治療にかかった費用は、確定申告で医療費控除を受けることで税金の還付を受けられます。不妊治療の税制優遇一覧について、対象となる費用の範囲、計算方法、申告時の注意点を詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 不妊治療の医療費控除の対象範囲と計算方法
  • 助成金・高額療養費との関係と申告時の注意点
  • 夫婦でどちらが申告すると有利か、具体的な判断基準

不妊治療の税制優遇一覧の基本

不妊治療にかかった医療費は、年間の自己負担額が10万円(または総所得金額の5%)を超えた分について、確定申告で医療費控除を受けることができます。

医療費控除は「所得控除」の一つで、課税所得が減ることで所得税と住民税が軽減されます。不妊治療は高額になりやすいため、控除額も大きくなる傾向にあります。

医療費控除の計算式

医療費控除額 = 1年間の医療費合計 − 保険金等で補填される金額 − 10万円(または総所得の5%のいずれか低い方)

控除上限は200万円です。

医療費控除の対象になる不妊治療費用

診察代・検査費・薬代・手術費はもちろん、通院のための交通費や一部の先進医療費も控除の対象になります。

対象になるもの

対象にならないもの

診察料・再診料

文書料(診断書作成費用)

検査費(血液検査・超音波等)

差額ベッド代(個室料)

排卵誘発剤等の薬代

サプリメント代

人工授精・体外受精の技術料

美容目的の治療

先進医療費(ERA検査等)

予防目的の検査

通院交通費(電車・バス)

マイカーのガソリン代・駐車場代

助成金・高額療養費を受けた場合の計算

助成金や高額療養費の還付を受けた場合は、その金額を医療費から差し引いて控除額を計算します。

具体的には、「1年間の医療費合計」から「助成金+高額療養費の還付金+民間保険の給付金」を差し引きます。ただし、差し引く金額はその給付の元となった医療費が上限です。つまり、体外受精で受けた助成金は体外受精の費用からのみ差し引き、他の治療費からは差し引きません。

計算例

項目

金額

年間の不妊治療費合計

80万円

高額療養費の還付金

▲15万円

自治体助成金

▲10万円

差引後の医療費

55万円

10万円を差し引く

▲10万円

医療費控除額

45万円

所得税率20%の場合、45万円 × 20% = 約9万円の税金が還付されます(住民税の軽減分を加えると約13.5万円の効果)。

夫婦でどちらが申告すると有利か

医療費控除は所得税率の高い方(収入の多い方)が申告するほうが、一般的に還付額が大きくなります。

夫婦の医療費は合算して、どちらか一方が申告できます。所得税は累進課税のため、税率が高い方が申告すると控除の効果が大きくなります。

判断の目安

  • 課税所得330万円超(税率20%)の方が有利
  • どちらも10万円を超える医療費がある場合は、それぞれ別々に申告することも可能
  • ふるさと納税の控除上限にも影響するため、総合的な判断が必要

確定申告の手続きと必要書類

医療費控除の確定申告は、翌年の1月1日から5年間いつでも申告可能です。e-Taxを利用すればオンラインで完結します。

  1. 医療費の集計: 領収書をもとに、治療別・月別に医療費を集計する
  2. 医療費控除の明細書作成: 国税庁のフォーマットに沿って記入
  3. 確定申告書の作成: 国税庁の確定申告書等作成コーナー(e-Tax)が便利
  4. 提出: e-Taxで送信、または税務署に郵送・持参

保管が必要な書類

  • 医療機関の領収書(提出不要だが5年間の保管義務あり)
  • 交通費のメモ(日付・区間・金額)
  • 助成金の決定通知書
  • 高額療養費の支給決定通知書

よくある質問

不妊治療のサプリメント代は医療費控除の対象ですか?

一般的なサプリメント(葉酸サプリ等)は対象外です。ただし、医師の処方による医薬品は対象になります。

タクシー代は対象になりますか?

公共交通機関が利用できない場合(急病・深夜など)のタクシー代は対象です。通常の通院でタクシーを利用した場合は原則対象外です。

過去の分を申告し忘れていた場合はどうすればいいですか?

医療費控除の確定申告は、該当年の翌年1月1日から5年間は申告可能です。過去の分でも期限内であれば遡って申告できます。

年末に支払った治療費は、いつの申告に含めますか?

医療費控除は「支払った年」で判定します。12月に受けた治療でも、支払いが翌年1月なら翌年分の申告に含めます。

医療費控除とセルフメディケーション税制は併用できますか?

いいえ、どちらか一方を選択する必要があります。不妊治療中の方は通常、医療費控除のほうが有利です。

まとめ

不妊治療の医療費控除は、年間の自己負担額が大きくなりやすい不妊治療において確実に活用したい制度です。助成金や高額療養費と組み合わせることで、実質的な負担を大幅に軽減できます。領収書は治療のたびに保管し、年間の費用を記録しておくことが申告をスムーズに進めるポイントです。

次のステップ

不妊治療の医療費控除について詳しく知りたい方は、国税庁の確定申告書等作成コーナーで試算してみましょう。不明点がある場合は税務署の相談窓口でアドバイスを受けられます。

※この記事は一般的な税務情報を提供するものであり、個別の税務アドバイスではありません。具体的な申告については税理士または税務署にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/4