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人工授精の費用シミュレーション|6回実施の場合

2026/4/22

人工授精の費用シミュレーション|6回実施の場合

「人工授精を6回やったら総額いくらになるの?」——不妊治療を始める方からよく聞かれる質問です。2022年4月の保険適用拡大で人工授精は保険診療の対象になりましたが、薬剤費や検査費を含めた実際の負担額は案外知られていません。この記事では、保険点数をもとに3回・6回の費用シミュレーションを具体的に解説します。

このページでわかること

・人工授精1回の費用内訳(保険適用後)

・3回・6回実施した場合の累積費用シミュレーション

・保険適用の回数制限と条件

・費用を抑えるための制度活用法

人工授精(IUI)1回の費用内訳

保険適用後の人工授精1回の自己負担は、通院費・薬剤費を含めて1〜3万円程度が目安です。手技料だけなら5,460円(保険点数1,820点の3割負担)ですが、排卵誘発・超音波確認・精液調整等の費用が加わります。

保険診療の費用内訳(3割負担)

診療内容

保険点数

3割負担目安

人工授精(手技料)

1,820点

約5,460円

超音波検査(排卵確認)

180〜530点/回

540〜1,590円/回

精液検査(精子調整前)

140〜290点

420〜870円

血液検査(LH・E2等)

340〜680点

1,020〜2,040円

排卵誘発剤(クロミフェン)

薬価による

300〜1,000円/月

HCG注射

薬価+注射料

500〜1,500円/回

1回合計目安

1万〜2万5,000円

3回実施の費用シミュレーション

3回で妊娠に至るケースが約50〜60%とされており、まず3回を目安に試すことが一般的です。3回の総費用目安は3〜7万円程度です。

回数

1回あたり費用

累積費用

備考

1回目

1万〜2万5,000円

1万〜2万5,000円

初回は検査費用も加わる

2回目

1万〜2万円

2万〜4万5,000円

3回目

1万〜2万円

3万〜6万5,000円

6回実施の費用シミュレーション

人工授精の保険適用回数は年齢によって上限が設けられています(後述)。6回まで続ける場合の総費用目安は6〜15万円です。体外受精と比較して費用負担が少ないため、段階的な治療の入り口として選ばれます。

回数

1回あたり費用

累積費用

1回目

1万〜2万5,000円

1万〜2万5,000円

2回目

1万〜2万円

2万〜4万5,000円

3回目

1万〜2万円

3万〜6万5,000円

4回目

1万〜2万円

4万〜8万5,000円

5回目

1万〜2万円

5万〜10万5,000円

6回目

1万〜2万円

6万〜12万5,000円

保険適用の回数制限と条件

人工授精は体外受精・顕微授精と合算で回数制限が設けられています。重要なのは「生殖補助医療(体外受精・顕微授精)」の回数制限であり、人工授精単独には回数上限はありません。ただし保険適用には「婚姻関係の確認」「年齢要件(治療開始時)」などの条件があります。

治療の種類

保険適用回数上限

タイミング法

上限なし

人工授精(IUI)

上限なし(ただし保険適用条件あり)

体外受精・顕微授精(40歳未満)

通算6回

体外受精・顕微授精(40〜42歳)

通算3回

体外受精・顕微授精(43歳以上)

適用外

費用を抑える制度活用

人工授精は体外受精と比べて1回あたりの費用が低いため、高額療養費制度の恩恵を受けにくい面があります。ただし年間で複数回の通院・薬剤費を合計すると医療費控除の対象になる可能性があります。

医療費控除

年間医療費合計が10万円を超えた分は医療費控除の対象です。人工授精の手技料だけでなく、通院交通費(公共交通機関のみ)・検査費・薬剤費も合算できます。確定申告または還付申告で手続きします。

自治体独自の助成金

一部の自治体では保険適用後も独自の不妊治療助成を継続しています。自費診療(PGT-Aなど)を対象とした助成が多いですが、市区町村によって対象範囲は異なります。居住している自治体の担当窓口で最新情報を確認してください。

人工授精の費用対効果を考える視点

人工授精の1周期あたりの妊娠率は約5〜10%(女性の年齢・原因による)です。6回継続した場合の累積妊娠率は約30〜40%とされています。体外受精の1周期あたり妊娠率(35歳未満で約40〜50%)と比較すると、年齢や原因によってはステップアップを早める判断が費用対効果上も合理的な場合があります。

よくある質問(FAQ)

Q. 人工授精は保険適用になりましたか?

A. はい。2022年4月から人工授精(IUI)は保険適用になりました。手技料(保険点数1,820点)は3割負担で約5,460円です。通院費・薬剤費を含めた1回の自己負担は1〜2万5,000円程度が目安です。

Q. 排卵誘発剤を使うと費用はどれくらい増えますか?

A. クロミフェン(内服)なら1周期300〜1,000円程度の増加です。ゴナドトロピン注射を使う場合は薬剤費が数千〜1万円以上上乗せされます。注射の有無と種類は治療方針によって異なります。

Q. 人工授精と体外受精、費用はどれくらい違いますか?

A. 人工授精1回は1〜2万5,000円程度、体外受精1周期は5〜15万円程度です。6回の人工授精(6〜15万円)よりも、体外受精1〜2周期(10〜30万円)の費用のほうが高くなるケースが多いですが、妊娠率も体外受精のほうが高い傾向があります。

Q. 人工授精に保険適用されない費用はありますか?

A. クリニックによっては精液の特殊調整法や追加検査が自費扱いになる場合があります。また男性側の検査(特殊精液検査)も一部自費になることがあります。受診前にクリニックの費用表を確認することをおすすめします。

Q. 6回チャレンジしても妊娠しなかった場合、次のステップはどうなりますか?

A. 一般的には体外受精・顕微授精へのステップアップが検討されます。原因が不明な場合でも、体外受精に進むことで卵子の質・受精の問題が明らかになるケースがあります。担当医と相談の上で判断してください。

Q. 未婚でも人工授精の保険が使えますか?

A. 2022年の保険適用拡大では「婚姻関係にある夫婦」が対象とされています。事実婚(法律上の婚姻関係のないカップル)については、各保険者(健保・国保)によって対応が異なるため、事前に確認が必要です。

まとめ

人工授精を6回実施した場合の総費用目安は6〜15万円です。保険適用後は1回あたりの負担が大幅に下がり、費用を抑えながらステップアップのタイミングを探ることができます。ただし年齢が上がると妊娠率が低下するため、6回にこだわらず担当医と相談しながら治療計画を進めることが重要です。

※本記事の費用は2024年4月時点の保険点数に基づく目安です。診療報酬改定や治療内容により変動します。医療費の詳細は必ず受診するクリニックにご確認ください。本記事は医療アドバイスの代替となるものではありません。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/5/2