EggLink

EMMA・ALICE検査の費用|子宮内フローラ検査の料金

2026/4/22

EMMA・ALICE検査の費用|子宮内フローラ検査の料金

EMMA・ALICE検査の費用は、1セットで6万〜12万円(自費)が相場です。2検査を同時に受けるケースが多く、クリニックによって価格差があります。保険適用外の自費診療ですが、医療費控除の対象になります。この記事では、費用の内訳・相場・節約方法を具体的に解説します。

この記事のポイント

  • EMMA・ALICE検査の費用相場と内訳(6万〜12万円)
  • なぜ保険適用外なのか、先進医療との関係
  • 医療費控除・高額療養費を使った自己負担の減らし方

EMMA・ALICE検査の費用:ズバリいくらかかるか

EMMA・ALICE検査は2検査セットで6万〜12万円が全国的な相場です。単独受検はEMMAのみで3万〜6万円、ALICEのみで3万〜6万円程度。セット割引があるクリニックでは合計10万円前後に収まることもあります。費用は採取・検査・判定料込みの一括表示が多いですが、採取処置料を別途請求するクリニックもあるため、事前に内訳確認が必要です。

検査内容

費用目安(自費)

備考

EMMA単独

3万〜6万円

子宮内膜マイクロバイオーム検査

ALICE単独

3万〜6万円

感染性慢性子宮内膜炎検査

EMMA+ALICEセット

6万〜12万円

セット割適用クリニックあり

ERA+EMMA+ALICEトリオ

10万〜18万円

3検査同時が最もコスパよい場合も

EMMA・ALICE検査とは何か——費用を払う前に確認すること

EMMA(Endometrial Microbiome Metagenomic Analysis)は子宮内膜の細菌叢(マイクロバイオーム)を調べる検査です。ラクトバチルス菌が90%以上占める「健全な環境」かどうかを判定します。ALICE(Analysis of Infectious Chronic Endometritis)は、慢性子宮内膜炎の原因菌の有無をDNA解析で調べる検査です。どちらも反復着床不全(RIF)の原因探索に用いられ、ERA検査と同時施行されることが多いです。

  • 検査が有効なケース:体外受精を2〜3回以上実施しても着床しない反復着床不全(RIF)の方
  • 採取方法:子宮内膜生検(子宮内からの組織採取)。月経周期に合わせたタイミングで来院
  • 結果が出るまで:採取から約3〜4週間後にレポート提出
  • 対応クリニック:体外受精施設のある生殖医療専門クリニックや大学病院の不妊外来

EMMA・ALICE検査が保険適用外の理由と先進医療の関係

2022年4月の不妊治療保険適用拡大後も、EMMA・ALICE検査は保険適用外(自費)のままです。理由は「着床率改善への有効性を示す大規模ランダム化比較試験(RCT)のエビデンスが現時点で不十分」と厚生労働省が判断しているためです。ただし、ERA検査は2023年に先進医療B認定を受けており、体外受精と併用する場合は保険診療と自費を組み合わせた「先進医療」として受けられる施設があります。EMMA・ALICEはERAと一緒に受けることが多いため、ERA先進医療の枠組みで費用を相殺できるクリニックも存在します。

  • ERA先進医療(保険+自費):ERA費用は先進医療として認定施設で体外受精の保険診療に上乗せ可能
  • EMMA・ALICE:現時点では先進医療非認定のため全額自費
  • 混合診療の注意:先進医療以外の自費検査と保険診療を同一周期に組み合わせると保険が使えなくなる場合あり

見落としやすい追加費用——実際の総額はいくら

EMMA・ALICE検査の費用は「検査代だけ」ではありません。検査に付随する処置・通院コストを合算した実費を把握しましょう。異常が見つかった場合の治療費も見越して計画することが大切です。

費用項目

目安

メモ

子宮内膜生検処置料

5,000〜1万5,000円

検査代に含む施設も多い

診察料・超音波検査

3,000〜1万円/回

採取タイミング確認のための通院

EMMA異常時の治療(乳酸菌製剤等)

1万〜3万円

異常なしなら不要

ALICE異常時の抗生剤治療

5,000〜1万円

2週間程度の投薬費用

ERA同時施行の場合の追加費用

5万〜7万円

EMMAとERAは同一検体で可能なケースあり

交通費(医療費控除対象)

実費

領収書を保管

EMMA・ALICE検査費用を減らす3つの方法

保険適用外でも、制度を活用することで実質的な負担を下げることができます。適用要件と手続きを事前に把握しておきましょう。

①医療費控除(確定申告)

EMMA・ALICE検査費用は医療費控除の対象です。年間の医療費合計が10万円(または所得の5%)を超えると、超えた分の最大20%程度が所得税から還付されます。10万円の検査費用なら最大2万円前後の還付が目安です。交通費(公共交通機関)も合算できるので、領収書と交通費のメモを年間通じて保管してください。

②企業の不妊治療支援制度

大手企業を中心に、不妊治療に関わる検査費用の一部を補助する制度を設けている会社が増えています。人事・総務に確認するか、就業規則の「特別休暇・補助制度」の項目をチェックしましょう。金額は数万円から20万円規模まで様々です。

③ERA+EMMA+ALICEのセット価格を活用

3検査を同一の子宮内膜生検検体で実施できるクリニックでは、採取処置料が1回分で済むため単独受検より割安になります。採取回数が減るため体への負担も軽減できます。受診前に「3検査同時施行の総額」を複数クリニックで問い合わせて比較することをおすすめします。

クリニック選びで費用が変わる——確認すべき3つのポイント

EMMA・ALICE検査の費用はクリニックによって大きく異なります。単純に安いクリニックを選ぶのではなく、「質と費用のバランス」で選ぶことが重要です。

  • 検査機関の信頼性:IGenomixやMaternaLab等の専門検査機関に外部委託しているか確認。国内処理か海外送付かで納期も変わります
  • 診察料・処置料の込み・別途確認:「検査代」に何が含まれるかをクリニックに明示させること
  • 異常時のフォローアップ体制:結果が出た後、治療計画に組み込んでくれる体制があるかどうか

よくある質問

EMMA・ALICE検査は誰でも受けられますか?

受診資格の制限はありませんが、主に体外受精を繰り返しても妊娠しない「反復着床不全(RIF)」の方に適応されます。主治医が必要と判断した場合に検査を勧めることが一般的です。初回の体外受精前に一律に実施するケースは少数です。

EMMA・ALICEは保険適用になる予定はありますか?

現時点(2024年)では保険適用の具体的な予定は公表されていません。有効性を証明するRCTが複数実施されており、将来的に先進医療認定→保険化の流れに乗る可能性はありますが、時期は不明です。

EMMA・ALICE検査で異常が見つかったら追加費用はいくらかかりますか?

EMMAで異常(ラクトバチルス菌が少ない等)があった場合は乳酸菌製剤の投薬で1万〜3万円程度。ALICEで慢性子宮内膜炎の原因菌が検出された場合は抗生剤治療(ドキシサイクリン等)で5,000〜1万円程度が目安です。いずれも保険適用できる場合があります。

ERA検査と同時に受けると何か違いはありますか?

同一の子宮内膜生検検体でERA・EMMA・ALICEを同時解析できます(検体の採取が1回で済む)。処置料が1回分になるため、3検査バラバラに受けるよりコストを抑えられます。ERAは先進医療認定施設では体外受精保険診療との組み合わせが可能なため、ERA部分の費用負担が軽減される施設もあります。

医療費控除の手続きはどうすればよいですか?

毎年2月〜3月の確定申告期間に、年間医療費の領収書をまとめて申告します。e-Taxや確定申告書作成コーナーを使えばオンラインで完結します。クリニックの領収書に加え、交通費(公共交通機関のみ)の記録も合算できます。会社員でも給与所得以外に医療費控除の申告は可能です。

検査費用はクレジットカードで払えますか?

クリニックによります。自費診療を扱うクリニックはカード払い対応が増えていますが、現金のみの施設もあります。高額になるため、受診前に支払い方法を確認しておくことをおすすめします。医療費ローン(分割払い)に対応しているクリニックもあります。

EMMA・ALICEは何度も受ける必要がありますか?

基本的に1回の検査で子宮内環境のスナップショットを取得します。治療後に環境が改善したか確認するための「再検査」を行うクリニックもありますが、必須ではありません。主治医と結果を見ながら判断しましょう。

まとめ

EMMA・ALICE検査は自費で6万〜12万円が相場ですが、ERA同時施行や医療費控除を活用することで実質負担を軽減できます。反復着床不全でお悩みの方は、主治医に検査の適応を相談するのが最初のステップです。費用の見積もりは複数クリニックに問い合わせて比較し、検査代に何が含まれるかを明確にしてから受診しましょう。

次のステップ

EMMA・ALICE検査について詳しく知りたい方、費用や適応に関してご自身のケースを確認したい方は、専門医への相談をおすすめします。反復着床不全の原因を特定し、次の移植に向けた対策を立てるためのファーストステップとして、まずは受診をご検討ください。

【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療の代替となるものではありません。費用は施設・時期により異なります。最新情報は各医療機関にご確認ください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。

公開:2026/4/22更新:2026/5/2