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足立区の不妊治療助成金|区独自の支援制度

2026/4/22

足立区の不妊治療助成金|区独自の支援制度

足立区にお住まいの方が利用できる不妊治療の助成金は、区独自の制度と東京都の制度を合わせて複数あります。2022年4月の保険適用拡大に加え、2026年4月には東京都が保険適用分の自己負担をカバーする新たな助成制度をスタートさせました。足立区も独自に先進医療費の助成を行っており、これらを組み合わせると体外受精1周期の実質負担をほぼゼロに近づけることも可能です。この記事では、各制度の対象者・助成額・申請手順から、モデルケースによる家計シミュレーション、見落としやすい注意点まで、足立区で不妊治療を検討している方に必要な情報を網羅しています。

足立区で使える不妊治療助成金の全体像

足立区の住民が利用できる助成制度は大きく3つあり、それぞれ対象となる治療や助成額が異なります。制度を正しく組み合わせることが、自己負担を最小化するポイントです。

制度名

実施主体

対象治療

助成上限額

回数制限

不妊検査等助成事業

東京都

不妊検査・一般不妊治療(人工授精等)

5万円

夫婦1組1回

特定不妊治療費助成(保険適用分)

東京都(2026年4月〜)

体外受精・顕微授精の保険適用自己負担分

15万円/回

最大6回(40歳以上は3回)

特定不妊治療費(先進医療)助成

足立区

保険診療と併用した先進医療

5万円/回

最大6回(40歳以上は3回)

上記のとおり、東京都の助成と足立区独自の助成は対象が異なるため併用が可能です。保険適用の自己負担分は東京都の制度で、先進医療の費用は足立区の制度でカバーするかたちになります。

足立区独自の助成制度:先進医療費助成の詳細

足立区が独自に実施している助成は、保険診療の体外受精・顕微授精と併用で受けた先進医療の費用を1回あたり最大5万円補助する制度です。

対象者の条件

以下の3つすべてに該当する方が対象となります。

  • 東京都の特定不妊治療費(先進医療)助成事業の承認決定を受けていること
  • 申請日時点で足立区に住民登録があること(夫婦のいずれか一方で可)
  • 同一の治療について、他の自治体から同種の助成を受けていないこと

助成額と回数

1回の保険診療による特定不妊治療と併せて実施した先進医療に対して、5万円を上限に助成されます。回数は保険診療の回数に準じ、治療開始時の妻の年齢が39歳以下なら通算6回まで、40〜42歳なら通算3回までです。所得制限はありません。

先進医療の具体例

助成対象となる先進医療には、以下のようなものがあります。

  • PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術)
  • タイムラプス撮像法による受精卵・胚の培養
  • 子宮内膜受容能検査(ERA検査)
  • 子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE検査)
  • SEET法(子宮内膜刺激胚移植法)

先進医療は保険適用外のため全額自費になりますが、足立区の助成を利用すれば5万円分の負担軽減が可能です。

東京都の助成制度:不妊検査等助成と新設の保険適用分助成

東京都が実施する2つの助成制度は、治療ステージの異なる段階をカバーしています。検査段階と高度生殖医療の段階で、それぞれ別の制度が利用できます。

不妊検査等助成事業(検査・一般不妊治療向け)

不妊検査や人工授精などの一般不妊治療にかかった費用を、夫婦1組につき1回、上限5万円まで助成する制度です。

  • 対象者:夫婦いずれかが東京都内に住民登録があり、検査開始時に妻が40歳未満であること
  • 対象治療:医師が必要と認めた不妊検査、薬物療法、人工授精等の一般不妊治療
  • 対象外:体外受精、顕微授精、第三者を介する治療、不育症の検査・治療
  • 申請期限:夫婦のいずれか早い方の検査開始日から1年以内

特定不妊治療費助成(保険適用分)|2026年4月新設

2026年4月から東京都が新たに開始した制度で、保険適用の体外受精・顕微授精の自己負担分に対して、1回最大15万円を助成します。予算規模は従来の約4.7倍に拡充されました。

  • 対象者:夫婦いずれかが東京都内在住、治療開始時に妻が43歳未満、所得制限なし
  • 助成額:1回の治療につき最大15万円(高額療養費・付加給付金を控除した額)
  • 回数制限:39歳以下で開始は1子につき最大6回、40〜42歳は最大3回
  • 対象治療:体外受精、顕微授精、採卵術、胚培養、胚凍結保存、胚移植、男性不妊手術

この制度により、高額療養費制度と合わせると保険適用分の自己負担が大幅に軽減されることになります。

保険適用・高額療養費制度・助成金の併用方法

2022年4月から体外受精・顕微授精が保険適用となり、窓口負担は3割です。さらに高額療養費制度と助成金を組み合わせることで、実質負担を数万円まで抑えられます。

負担軽減の3ステップ

  1. 保険適用で3割負担:総医療費の7割が保険でカバーされ、窓口では3割のみ支払う
  2. 高額療養費制度で上限設定:同一月の医療費が所得に応じた上限額を超えた場合、超過分が払い戻される
  3. 助成金で残りをカバー:東京都の助成(最大15万円)と足立区の先進医療助成(最大5万円)を受ける

高額療養費制度の自己負担上限額(月額)

年収の目安

自己負担上限額(月額)

約370万円以下

57,600円

約370万〜約770万円

約80,100円+α

約770万〜約1,160万円

約167,400円+α

約1,160万円超

約252,600円+α

なお、2026年8月以降は年収約370万〜770万円の区分がさらに3段階に細分化される予定です。限度額適用認定証を事前に取得しておくと、窓口での支払いを上限額までに抑えられます。

モデルケース:体外受精1周期の家計シミュレーション

年収500万円の夫婦が足立区で体外受精を1周期受けた場合の、実質自己負担額をシミュレーションします。先進医療としてタイムラプス培養を併用するケースです。

費用の前提条件

項目

金額

備考

保険診療の総医療費

約50万円

採卵〜胚移植の一連の治療

窓口負担(3割)

約15万円

保険適用分の自己負担

高額療養費制度適用後

約9万円

年収500万円の上限額を適用

先進医療費(タイムラプス培養)

約3万〜5万円

全額自費(保険適用外)

助成金適用後の実質負担額

ステップ

金額

保険診療の自己負担(高額療養費適用後)

約90,000円

東京都の助成(保険適用分)を差し引き

-90,000円(上限15万円のため全額カバー)

保険適用分の実質負担

0円

先進医療費(タイムラプス培養)

約40,000円

足立区の先進医療助成を差し引き

-40,000円(上限5万円のため全額カバー)

実質自己負担額

約0円〜数千円程度

上記のとおり、年収500万円前後の夫婦であれば、保険適用・高額療養費制度・東京都助成・足立区助成を組み合わせることで、体外受精1周期の実質自己負担をほぼゼロに近づけることが可能です。ただし、先進医療を複数併用する場合や、同一月に治療が収まらない場合は負担額が変動します。

申請手順と必要書類

各助成金の申請は制度ごとに窓口が異なります。申請漏れを防ぐため、治療前に手順を把握し、必要書類を早めに準備しておくことが重要です。

足立区 先進医療費助成の申請

  1. 東京都の助成申請を先に行う:足立区の助成は東京都の承認決定が前提となるため、まず東京都に申請する
  2. 東京都の承認決定通知書を受け取る:通知書が届いたら足立区への申請準備を開始
  3. 必要書類を準備する
    • 足立区特定不妊治療費助成申請書(区のホームページからダウンロード可能)
    • 東京都の助成承認決定通知書のコピー
    • 特定不妊治療費(先進医療)事業受診等証明書のコピー
    • 振込先口座の確認書類(通帳やキャッシュカードのコピー)
  4. 申請する:窓口・郵送・オンラインの3つの方法から選択可能
  5. 助成金を受け取る:申請受付日からおおむね2か月後に指定口座に振り込まれる

申請時の注意点

  • 申請期限:東京都の承認決定を受けた日から1年以内に申請が必要
  • 住民登録:申請日時点で足立区に住民登録があること(転居予定がある場合は転居前に申請を完了させる)
  • 他自治体との併給禁止:同一の治療について他自治体の助成を受けている場合は対象外

問い合わせ先

  • 足立区の助成について:衛生部保健予防課保健予防係 電話 03-3880-5892
  • 東京都の助成について:東京都福祉局子供・子育て支援部家庭支援課 電話 03-5320-4362

見落としやすい注意点と隠れた落とし穴

助成金の制度設計には細かい条件があり、知らないと損をするポイントがいくつか存在します。申請前に必ず確認しておきたい項目をまとめました。

  • 治療開始月をまたぐと高額療養費の計算がリセットされる:採卵と胚移植が月をまたぐと、それぞれの月で自己負担上限額が発生し、合計負担が増えます。可能であれば同一月内に治療を完結させるスケジュールを医師と相談しましょう
  • 先進医療は東京都の承認が必須:足立区の助成を受けるには、先に東京都の承認決定が必要です。東京都への申請を忘れると足立区の助成も受けられなくなります
  • 事実婚でも申請可能だが条件がある:法律婚だけでなく事実婚の夫婦も対象ですが、双方に法律上の配偶者がいないことが条件です
  • 回数カウントは「胚移植」単位:採卵回数ではなく胚移植の回数でカウントされます。採卵のみで移植に至らなかった場合はカウントされません
  • 限度額適用認定証は事前に取得:高額療養費制度は後日払い戻しが原則ですが、限度額適用認定証を事前に取得しておけば、窓口での支払いを上限額に抑えられます。加入している健康保険組合や協会けんぽに申請してください
  • 医療費控除も忘れずに:助成金を差し引いた後の自己負担額は、確定申告の医療費控除の対象になります。領収書は必ず保管しておきましょう

よくある質問

Q. 足立区の助成金に所得制限はありますか?

足立区の特定不妊治療費(先進医療)助成に所得制限はありません。東京都の各助成制度にも所得制限は設けられていません。世帯年収に関係なく申請できます。

Q. 東京都の助成と足立区の助成は同時に受けられますか?

はい、併用が可能です。東京都の助成は保険適用分の自己負担をカバーし、足立区の助成は先進医療費をカバーするため、対象となる費用が異なります。ただし、足立区の助成を受けるには東京都の承認決定が前提となります。

Q. 人工授精の費用に使える助成金はありますか?

人工授精は東京都の「不妊検査等助成事業」の対象に含まれます。不妊検査と合わせて上限5万円、夫婦1組につき1回限りの助成です。ただし、妻の年齢が検査開始時に40歳未満であることが条件です。

Q. 夫婦のうち片方だけが足立区に住んでいても申請できますか?

はい、申請日時点で夫婦のいずれか一方が足立区に住民登録されていれば、足立区の助成を申請できます。ただし、同一の治療について、もう一方の居住自治体から同種の助成を受けることはできません。

Q. 申請はオンラインでもできますか?

足立区の先進医療費助成は、窓口申請・郵送申請・オンライン申請の3つの方法に対応しています。オンライン申請は足立区のホームページから手続きが可能です。

Q. 助成金の振込までどのくらいかかりますか?

足立区の助成金は、申請受付日からおおむね2か月後に指定の口座に振り込まれます。年度末や申請が集中する時期は、それ以上かかる場合もあります。

Q. 43歳以上でも助成は受けられますか?

保険適用の体外受精・顕微授精は、治療開始時に妻が43歳未満であることが条件です。43歳以上の場合は保険適用外となるため、東京都・足立区ともに現行の助成制度の対象外となります。自費診療を行うクリニックに個別に相談してください。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。症状や治療については、必ず担当医にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/22更新:2026/4/27