EggLink
さがす

おりものが茶色い状態が続く原因7つと受診の目安

2026/5/4

おりものが茶色い状態が続く原因7つと受診の目安

おりものがいつもと違う茶色をしている。しかもそれが数日、あるいは1週間以上続いている──そんな状態は不安になりますよね。茶色いおりものの正体は、多くの場合「古い血液が混ざったおりもの」です。少量の出血が膣内で時間をかけて酸化すると、赤ではなく茶色やこげ茶色に変化します。生理前後の少量出血なら心配ないケースがほとんどですが、長期間続く場合は疾患のサインの可能性も。この記事では、茶色いおりものが続く原因を7つに分類し、受診すべきタイミングを解説します。

この記事のポイント

  • 茶色いおりもの=古い血液の酸化。生理前後の1〜2日間なら正常範囲
  • 1週間以上続く場合は不正出血として婦人科の受診を推奨
  • 子宮頸がん・子宮体がんの初期症状として茶色いおりものが出ることがある

茶色いおりものの正体は「酸化した古い血液」

おりものが茶色くなるメカニズムはシンプルです。子宮や膣内で少量の出血が起こり、その血液がすぐに排出されずに時間が経過すると、血液中のヘモグロビンが酸化して茶色に変化します。新鮮な出血は鮮紅色ですが、古い出血は茶色〜こげ茶色、時に黒っぽくなることも。

この「少量の出血」がどこで起きているかによって、原因と深刻度が異なります。

茶色いおりものが続く7つの原因

考えられる原因を、頻度が高い順に紹介します。

1. 生理の開始・終了時の残存血

最も多い原因。生理が始まる直前や終わりかけに、少量の経血がおりものに混ざって茶色く見えるパターンです。生理の前後1〜3日程度であれば正常な生理現象の範囲内。特に生理の終わりかけは子宮内に残った古い血液が少しずつ排出されるため、茶色いおりものが数日続くことがあります。

2. 排卵出血

排卵時に卵胞が破裂する際の少量出血が、おりものに混じるケース。生理と生理のちょうど中間(排卵日前後)に茶色いおりものが1〜2日出現し、自然に治まるのが特徴です。排卵出血自体は病的なものではなく、女性の約5%に見られます。

3. ピルの服用による不正出血

低用量ピルの服用開始後1〜3か月は、体がホルモン量に適応する過程で不正出血(ブレイクスルー出血)が起こりやすくなります。この出血が少量だと茶色いおりものとして現れます。3か月を過ぎても続く場合はピルの種類変更を医師に相談しましょう。

4. 着床出血

妊娠の可能性がある方は要チェック。受精卵が子宮内膜に着床する際に少量の出血が起こることがあり、生理予定日の数日前に茶色いおりものとして現れます。着床出血は約25%の妊婦が経験するとされていますが、量はごくわずかで1〜2日で止まります。

5. 子宮頸部びらん

子宮頸部の細胞が外側にはみ出している状態(びらん)があると、性交渉後やタンポン使用後に少量の出血が起こり、茶色いおりものの原因になります。びらん自体は生理的な変化で、特に20〜30代では珍しくありません。ただし頻繁に出血する場合は治療の対象になることも。

6. 子宮頸がん・子宮体がん

茶色いおりものが2週間以上続く場合、子宮頸がんや子宮体がんの初期症状である可能性を否定できません。特に40歳以上の方、不正出血が繰り返される方は、速やかに子宮がん検診を受けてください。子宮頸がんは日本で毎年約1万人が新たに診断されており、早期発見・早期治療が極めて重要です。

7. 子宮内膜ポリープ・子宮筋腫

子宮内膜にポリープ(良性のイボ)ができると、生理以外の時期に出血しやすくなり、茶色いおりものとして現れることがあります。子宮筋腫も同様に不正出血の原因となります。どちらも良性ですが、サイズが大きい場合や妊娠を希望する場合は治療が検討されます。

受診すべきタイミングの判断基準

「様子を見ていいのか、病院に行くべきか」の目安を整理しました。

状況

対応

生理前後の1〜3日間だけ茶色い

正常範囲。様子見でOK

排卵日前後に1〜2日だけ茶色い

排卵出血の可能性。様子見でOK

ピル服用開始3か月以内

適応反応の可能性。3か月過ぎても続くなら受診

1週間以上茶色いおりものが続く

婦人科を受診する

悪臭・かゆみ・痛みを伴う

感染症の可能性あり。早めに受診

閉経後に茶色いおりものが出た

子宮体がんのリスク。速やかに受診

妊娠の可能性があり、腹痛を伴う

子宮外妊娠の可能性あり。すぐに受診

婦人科ではどんな検査を行うか

茶色いおりものを主訴に婦人科を受診すると、一般的に以下の検査が行われます。

  • 問診:最終月経日、おりものの変化が始まった時期、性行為の有無、ピル服用の有無を確認
  • 内診・視診:膣鏡(クスコ)で膣内と子宮頸部を観察。びらんやポリープ、出血源を確認
  • 超音波検査(経膣エコー):子宮内膜の厚さ、筋腫やポリープの有無、卵巣の状態を観察
  • 子宮頸部細胞診:子宮頸がんのスクリーニング検査。痛みはほぼなく、結果は1〜2週間後
  • 血液検査:妊娠の可能性がある場合はhCG検査、感染症が疑われる場合はSTD検査

「内診が怖い」という方も多いですが、所要時間は数分程度。事前に「初めてなので不安です」と伝えれば、配慮してもらえます。

茶色いおりものが出たときのセルフケア

受診までの間にできるセルフケアを紹介します。

  • おりものシートを使用する:下着の汚れを防ぎつつ、量や色の変化を記録しやすい
  • 膣内洗浄は避ける:ビデやシャワーでの膣内洗浄は常在菌のバランスを崩し、症状を悪化させる可能性
  • 性交渉は控える:出血源が不明な間は、刺激を避ける方が安全
  • 記録をつける:いつから、どのくらいの量で、どんな色か。写真を撮っておくと受診時に医師に見せやすい

よくある質問(FAQ)

Q. 茶色いおりものが出ても妊娠している可能性はありますか?

A. あります。着床出血として茶色いおりものが出ることがあり、約25%の妊婦が経験します。生理予定日前後に少量の茶色い出血があり、その後生理が来ない場合は妊娠検査薬を使用してください。

Q. 茶色いおりものに嫌な臭いがあります。何が原因ですか?

A. 悪臭を伴う場合は細菌性膣症やSTD(性感染症)の可能性があります。クラミジアやトリコモナスなどの感染症では、おりものの色の変化と悪臭が同時に現れることがあるため、早めに検査を受けましょう。

Q. 更年期に茶色いおりものが出るのは普通ですか?

A. 更年期(45〜55歳頃)はホルモン変動が大きく、不正出血が起こりやすい時期。しかし、閉経後の出血は子宮体がんの可能性があるため、「更年期だから仕方ない」と放置せず、必ず検査を受けてください。

Q. 茶色いおりものが毎月排卵期に出ます。大丈夫ですか?

A. 排卵出血は生理的な現象であり、多くの場合は心配ありません。ただし量が増えてきた、期間が長くなったなど変化がある場合は、念のため婦人科で確認を。

Q. ストレスで茶色いおりものが出ることはありますか?

A. 直接的にストレスが茶色いおりものを引き起こすことは稀ですが、ストレスによるホルモンバランスの乱れで不正出血が起き、それが茶色いおりものとして現れることはあります。

Q. 子宮がん検診は何歳から受けるべきですか?

A. 子宮頸がん検診は20歳から2年に1回が推奨されています。子宮体がん検診は不正出血がある場合に医師の判断で行われます。茶色いおりものが続く場合は、年齢に関係なく検診を受けましょう。

まとめ

茶色いおりものの多くは古い血液の酸化によるもので、生理前後や排卵期の短期間であれば心配ありません。ただし1週間以上続く場合、悪臭やかゆみを伴う場合、閉経後に出現した場合は、子宮頸がんを含む疾患の可能性があるため婦人科を受診してください。早期発見が治療の鍵です。

次のステップ

おりものの色と量を1週間記録し、改善しなければ婦人科を予約しましょう。20歳以上の方は2年に1回の子宮頸がん検診も忘れずに。

※この記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断を代替するものではありません。症状が続く場合は必ず医師の診察を受けてください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。

公開:2026/5/4更新:2026/5/4