EggLink
さがす

高温期はいつから始まる?排卵日との関係と数え方を医師が解説|Women's Doctor

2026/4/12

高温期はいつから始まる?排卵日との関係と数え方を医師が解説|Women's Doctor

高温期はいつから始まる?——基礎体温を測り始めると、最初に迷うのが高温期の見極め方です。高温期は排卵後にプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されることで始まり、通常12〜16日間持続します。この記事では、高温期の開始時期・排卵日との関係・正しい数え方を産婦人科医が解説します。

📋 この記事の目次

  1. 高温期と低温期の仕組み
  2. 高温期はいつから始まる?排卵日との関係
  3. 高温期の正しい数え方
  4. 高温期の日数と意味するもの
  5. 高温期3日目に体温が下がるのは異常?
  6. 高温期になってから排卵する人はいる?

この記事のポイント

  • 高温期は排卵の翌日〜2日後に始まるのが一般的
  • 高温期1日目の数え方は「基礎体温が明確に上昇した日」から起算
  • 高温期が10日未満の場合は黄体機能不全の可能性

高温期と低温期の仕組み

正常な月経周期では、基礎体温低温期(卵胞期)高温期(黄体期)の二相性を示します。

  • 低温期:月経開始〜排卵までの期間。エストロゲンが優位で体温は約36.2〜36.5℃前後
  • 高温期:排卵後〜次の月経開始まで。プロゲステロンの体温上昇作用により約36.7〜37.0℃前後に上昇

低温期と高温期の温度差は約0.3〜0.5℃が目安です。この二相性のパターンは排卵が正常に起きている証拠でもあります。

高温期はいつから始まる?排卵日との関係

排卵が起こると、卵巣に残った卵胞が黄体に変化し、プロゲステロンを分泌し始めます。このプロゲステロンが視床下部の体温調節中枢に作用して基礎体温が上昇します。

体温上昇のタイミングには個人差がありますが、一般的なパターンは以下のとおりです。

パターン

体温変化

頻度

排卵当日から上昇

排卵日に一気に0.3℃以上上昇

比較的少数

排卵翌日から上昇

排卵翌日に明確な上昇

最も多いパターン

2〜3日かけて徐々に上昇

排卵後2〜3日で高温域に到達

やや多い

基礎体温表だけでは排卵日を正確に特定することは難しく、排卵検査薬やクリニックでの卵胞チェックと組み合わせるのがベストです。

高温期の正しい数え方

高温期の数え方には複数の考え方がありますが、一般的には以下の方法が用いられます。

  1. 基礎体温が低温期の平均より0.3℃以上上昇した日を「高温期1日目」とする
  2. その後、3日連続で高温を維持できていれば、排卵が起きたと判断できる
  3. 高温期1日目から数えて14日目前後が次の月経予定日

高温期の日数と意味するもの

高温期の日数

意味

12〜16日

正常。黄体機能は良好

10日未満

黄体機能不全の疑い。着床しにくくなる可能性

17日以上続く

妊娠の可能性が高い。妊娠検査薬での確認を推奨

高温期3日目に体温が下がるのは異常?

高温期に一時的に体温が下がることは珍しくありません。以下の原因が考えられます。

  • 測定誤差:口の開閉、前夜の飲酒、寝不足、測定時間のずれなど
  • インプランテーションディップ:着床時に一時的に体温が低下する現象。ただし科学的に確立されたものではない
  • 黄体機能の問題:繰り返し高温期中に体温が低下する場合はプロゲステロン値の検査を

1日だけの体温低下であれば過度に心配する必要はありませんが、高温期が安定しない場合はクリニックで相談しましょう。

高温期になってから排卵する人はいる?

基礎体温が上がり始めてから排卵するケースは、ごくまれに報告されています。体温上昇と排卵のタイミングには個人差があり、基礎体温だけでは排卵日を正確に特定できない理由の一つです。

妊活中で排卵日を正確に知りたい方は、基礎体温に加えて排卵検査薬やクリニックでの卵胞モニタリングを併用しましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 高温期は何日あれば正常ですか?

A. 12〜16日が正常範囲です。10日未満が続く場合は黄体機能不全の可能性があるため、ホルモン検査を受けましょう。

Q. 基礎体温が二相性にならないのですが?

A. 二相性にならない場合は無排卵の可能性があります。生理不順の原因を調べるために婦人科を受診してください。

Q. 高温期が17日以上続いています。妊娠の可能性は?

A. 高温期が17日以上持続している場合、妊娠している可能性が高いです。生理予定日の1週間後を目安に妊娠検査薬で確認しましょう。

まとめ

高温期は排卵後にプロゲステロンが分泌されることで始まり、通常12〜16日間続きます。基礎体温表で二相性を確認することは妊活の基本ですが、排卵日の正確な特定には排卵検査薬やクリニック受診を併用しましょう。

参考文献・出典

  • 日本生殖医学会「生殖医療ガイドライン」
  • 日本産科婦人科学会「産婦人科診療ガイドライン」

※本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。症状が気になる方は必ず産婦人科にご相談ください。

E

この記事を書いた人

EggLink編集部

医療・婦人科専門メディア

産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。

公開:2026/4/12更新:2026/4/14