
生理をずらす薬は市販では買えない
結論として、生理をずらすための薬(中用量ピル・低用量ピル)は市販されておらず、ドラッグストアやネット通販で購入することはできません。日本では医師の処方箋が必要な「処方箋医薬品」に分類されているためです。
海外の個人輸入サイトで購入する方もいますが、偽造薬のリスクや健康被害が報告されており、厚生労働省も注意喚起を行っています。安全に月経移動を行うには、産婦人科またはオンライン診療を利用しましょう。
生理をずらす薬の入手方法3つを比較
月経移動に使われる薬を安全に手に入れる方法は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を比較表にまとめました。
入手方法 | 費用目安 | 所要時間 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
産婦人科(対面) | 2,000〜5,000円 | 予約〜受診で数日 | 対面で相談できる・検査も可能 | 通院の手間・待ち時間 |
オンライン診療 | 2,500〜6,000円 | 当日〜翌日発送 | 自宅で完結・待ち時間なし | 対面検査ができない |
個人輸入 | 1,000〜3,000円 | 1〜3週間 | 安価 | 偽造薬リスク・副作用時に自己責任 |
個人輸入は費用面では安く見えますが、品質保証がなく副作用発生時の医療サポートも受けにくいため、推奨できません。
産婦人科で処方してもらう流れ
最もスタンダードな入手方法が、産婦人科での処方です。初めての方でも予約から処方まで1回の受診で完了するケースがほとんどです。
受診の流れ
- 電話またはWebで予約(「月経移動の相談」と伝える)
- 問診票の記入(最終月経日・ずらしたい日程・既往歴など)
- 医師の診察(5〜10分程度)
- 薬の処方・服用方法の説明
- 会計(自費診療:2,000〜5,000円が目安)
受診のベストタイミング
生理を早めたい場合は、前の生理が始まってから5日以内に受診するのが理想的。遅らせたい場合は、ずらしたい生理予定日の5〜7日前までに受診が必要です。ギリギリの受診では対応できないこともあるため、予定がわかった時点で早めに受診しましょう。
オンライン診療という選択肢
近年、月経移動のためのピル処方をオンライン診療で行うクリニックが急増しています。通院不要で、スマホひとつで診察から薬の受け取りまで完結する手軽さが人気の理由です。
オンライン診療のメリット
- 自宅やオフィスから受診できる
- 待ち時間がほぼゼロ
- 最短当日発送、翌日届くサービスも
- 産婦人科が近くにない地方在住者にも便利
- 対面より心理的ハードルが低い
オンライン診療の注意点
便利な反面、いくつかの制約もあります。内診やエコー検査ができないため、不正出血や強い腹痛がある場合は対面受診が必要です。また、配送に1〜2日かかるため、直前の依頼では間に合わないことも。余裕を持ったスケジュールで利用するのがポイントとなります。
月経移動に使われる薬の種類と特徴
生理をずらすために処方される薬は、主に「中用量ピル」と「低用量ピル」の2種類です。どちらを使うかは、ずらしたい方向(早める・遅らせる)や期間によって医師が判断します。
中用量ピル(プラノバール等)
- 月経移動の定番薬
- 生理を早める・遅らせるどちらにも対応
- 服用期間:7〜14日程度
- 副作用:吐き気・頭痛・むくみが出やすい(低用量ピルより副作用が強い傾向)
- 費用:1回分で2,000〜3,000円程度
低用量ピル
- 普段から服用している方は、飲み方の調整で月経移動が可能
- 中用量ピルより副作用が少ない
- 生理を遅らせる用途で使うことが多い
- 費用:1シート2,000〜3,000円程度
月経移動の費用は保険適用される?
旅行やイベントのための月経移動は「自費診療(保険適用外)」です。費用の全額を自己負担する必要があり、クリニックによって料金が異なります。
費用の内訳目安
項目 | 対面診療 | オンライン診療 |
|---|---|---|
診察料 | 1,000〜2,000円 | 1,500〜2,000円 |
薬代 | 1,000〜3,000円 | 1,000〜3,000円 |
送料 | なし | 500〜700円 |
合計 | 2,000〜5,000円 | 3,000〜5,700円 |
一方、月経困難症や子宮内膜症の治療目的でピルを服用する場合は保険適用となり、3割負担で済みます。治療目的か月経移動目的かによって扱いが変わる点を覚えておきましょう。
よくある質問
Q. 薬局で「生理をずらす薬ください」と言えば買えますか?
A. 買えません。月経移動に使うピルは処方箋医薬品のため、医師の処方箋がないと薬局でも販売できません。必ず産婦人科またはオンライン診療を受診してください。
Q. Amazonや楽天で月経移動ピルは買えますか?
A. 正規品は購入できません。ネット通販で販売されている場合、海外からの個人輸入品である可能性が高く、偽造薬や品質不良のリスクがあります。
Q. 何日前までに受診すれば間に合いますか?
A. 生理を遅らせる場合は予定日の5〜7日前、早める場合は前の生理開始5日以内の受診が理想的です。余裕を持って2週間以上前に相談するのが安心でしょう。
Q. 10代でもピルを処方してもらえますか?
A. 初潮を迎えていれば年齢に関係なく処方可能です。未成年の場合、クリニックによっては保護者の同意を求められることがあります。
Q. 副作用が心配です。どんな症状が出ますか?
A. 中用量ピルでは吐き気・頭痛・むくみ・倦怠感が比較的多く報告されています。症状は服用開始から2〜3日で落ち着くことがほとんどですが、つらい場合は処方医に相談してください。
まとめ
生理をずらす薬は市販されておらず、産婦人科の受診またはオンライン診療での処方が必要です。個人輸入はリスクが高いため避けましょう。費用は自費で2,000〜6,000円程度、受診タイミングは予定の2週間前が理想的です。オンライン診療なら自宅から手軽に受診できるので、まずはスマホで予約してみてはいかがでしょうか。
※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。具体的な服用方法は必ず処方医の指示に従ってください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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