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不妊検査の公費負担割合|3割負担の検査は?

2026/4/19

不妊検査の公費負担割合|3割負担の検査は?

不妊検査の公費負担:3割負担になる検査・ならない検査

不妊検査の保険適用(3割負担)は、2022年4月の保険適用拡大で大幅に広がりました。基本的な不妊検査(ホルモン検査・精液検査・卵管造影等)の多くが保険適用となり、3割負担で受けられます。ただし、AMH検査(不妊治療目的の場合のみ)・特定の遺伝子検査などは条件付きです。

この記事でわかること

  • 2022年以降の不妊検査保険適用の全体像
  • 3割負担で受けられる検査と自費になる検査の一覧
  • 公費助成(自治体補助)との組み合わせ活用法
  • 「保険外併用療養費制度」の注意点

2022年保険適用拡大の概要

2022年4月、不妊治療に関する保険適用が大幅に拡充されました。従来は一部の検査・治療しか保険適用されていませんでしたが、体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)・凍結融解胚移植なども保険適用の対象となり、不妊治療を取り巻く費用の構造が大きく変わりました。

保険適用の主な条件

  • 法律上の婚姻関係にあるカップル(事実婚は一部の自治体助成で対象)
  • 治療開始時に女性が43歳未満(胚移植の場合)
  • 医療機関が「生殖補助医療管理料」の届出をしていること

※検査単独(治療未開始)でも、不妊検査として受診した場合は多くが保険適用となります。

3割負担で受けられる主な不妊検査

検査項目

保険点数(目安)

3割負担の費用目安

ホルモン基本検査(FSH・LH・E2・PRL)

各150〜400点

1,500〜4,000円(セット)

AMH検査(不妊治療目的に限る)

600点

約1,800円

精液検査

200点

約600円

子宮卵管造影検査(HSG)

1,000〜2,000点

3,000〜6,000円

経腟超音波検査

200〜500点

600〜1,500円

抗精子抗体検査

200点

約600円

甲状腺機能検査(TSH等)

各100〜400点

300〜1,200円

染色体検査

2,000〜3,000点

6,000〜9,000円

自費(全額自己負担)になる主な検査

検査項目

自費の費用目安

備考

AMH検査(健康診断目的)

3,000〜8,000円

不妊治療目的でない場合は全額自費

ERA検査(子宮内膜受容能)

7万〜10万円

着床障害の検索(保険未適用)

EMMA/ALICE検査

5万〜8万円

子宮内マイクロバイオーム検査

PGT-A(着床前染色体検査)

5万〜10万円/回

日本では条件付き実施(学会研究)

精子DNA断片化検査

2万〜5万円

男性不妊の詳細評価

自治体の公費助成との組み合わせ活用

保険適用外の検査・治療については、自治体によって独自の助成制度があります。2022年の保険適用拡大後も、保険適用外の治療を自費で受ける場合の助成を継続している自治体が多くあります。

確認すべき助成制度

  • 特定不妊治療費助成(都道府県・政令市):2022年以降は保険診療が優先だが、保険外治療への補完的助成がある自治体も
  • 一般不妊治療費助成(市区町村):タイミング法・人工授精の費用を助成する自治体あり。上限1〜5万円程度
  • ブライダルチェック補助:一部自治体で不妊検査費用の補助あり

助成内容は自治体ごとに異なるため、居住地の市区町村の担当窓口(子育て支援課等)に確認することが重要です。

「保険外併用療養費制度」の重要な注意点

保険診療と自費診療を同じ受診で混在させることは原則「混合診療」として禁止されています。ただし、保険外併用療養費制度(先進医療等)が認められた場合は例外的に混在が可能です。

実際の注意点:不妊治療中に保険適用の検査と自費の検査を同じ日に受ける場合、クリニックによっては全額自費になることがあります。事前に「どの検査が保険適用か」をクリニックに確認してから受診することを強くおすすめします。

高額療養費制度の活用

1か月の保険診療の自己負担が上限額を超えた場合、高額療養費制度により還付が受けられます。

自己負担の上限額(標準的な例)

所得区分

1か月の上限額

年収370〜770万円(ウ)

8万100円+(超過分×1%)

年収〜370万円(エ)

5万7,600円

住民税非課税(オ)

3万5,400円

腹腔鏡手術・入院を伴う不妊治療では高額療養費の申請が有効です。加入している健康保険組合・協会けんぽ・国民健康保険に申請してください。

よくある質問

Q. 事実婚でも不妊検査は保険適用になりますか?

A. 検査単独の保険適用には婚姻要件はありませんが、不妊治療(IVF等)の保険適用は法律婚が条件です。自治体の助成制度では事実婚を対象としているところもあります。

Q. ブライダルチェックは保険適用ですか?

A. 結婚前の健康確認目的の「ブライダルチェック」は原則全額自費です(病名がついた診断目的であれば一部保険適用になる場合あり)。費用は機関によって異なりますが、3万〜8万円程度が目安です。

Q. AMH検査は保険適用ですか?

A. 不妊治療目的の場合は保険適用(3割負担で約1,800円)です。ただし、健康診断・妊活前の卵巣機能確認などの目的では全額自費(3,000〜8,000円)となります。受診の際に目的を明確に伝えることが重要です。

まとめ

  • 2022年4月の保険適用拡大で、基本的な不妊検査の多くが3割負担で受けられるようになった
  • AMHは「不妊治療目的」でのみ保険適用。健診目的は自費
  • ERA・EMMA・PGT-Aなど高度な検査は保険外で数万〜10万円規模
  • 保険と自費の混在は原則禁止。事前にクリニックへの確認が必須
  • 高額療養費制度・自治体助成との組み合わせで実質負担を大幅に軽減できる

免責事項
本記事は2024年度時点の情報をもとに作成しています。保険適用の条件・助成制度の内容は変更になる場合があります。最新の情報は担当医師または加入健康保険・居住自治体にご確認ください。

参考:厚生労働省「不妊治療の保険適用について」(2022年)、日本産科婦人科学会「生殖補助医療の保険適用に関する情報」。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2