初めての不妊検査で、痛み、結果、費用や通院を心配するのは無理のないことです。受診した日にすべての検査や治療を決める必要はありません。今いちばん困っていることと、説明してほしいことから、医師や看護師に伝えられます。
不安を、具体的な相談に分けます
| 気がかり | 聞いてよいこと |
|---|---|
| 内診や検査の痛みが怖い | 何をするか、必要な理由、痛みへの対処、途中で止めたいときの伝え方 |
| 悪い結果が出たらと思うとつらい | 結果で分かること・分からないこと、いつ誰と説明を受けるか |
| 費用や通院が続くか心配 | 今回行う項目と費用、追加検査の有無、今後の日程の見通し |
初診の日と内容は、施設の案内を確認します
問診や病歴の確認から始め、必要に応じて採血、超音波、精液検査などを考えます。検査によって適した時期は異なり、全員の初診を月経2〜5日目に固定したり、一律に1〜2時間・1〜2周期で終わると保証したりはできません。
月経開始日、周期、妊娠を試みた期間、過去の治療や妊娠、現在の薬を伝えます。月経が来ない・不規則、強い症状や妊娠しにくい病歴がある場合は、次の月経や決まった期間を待たずに相談してください。精子を提供するパートナーがいる場合は、両方の評価を並行して考えられます。ASRM:不妊の評価
内診がつらいときは、検査前に話せます
以前の痛み、緊張しやすいこと、性交渉の経験、過去のつらい体験など、診療に関係して伝えたいことを、話せる範囲で相談できます。「多くの人は圧迫感だけだから我慢する」と考える必要はありません。
必要性と方法、別の方法の可否、同席するスタッフや付き添いについて聞けます。診察が始まってからでも、痛い、少し待ってほしい、止めてほしいと伝えてください。
GMCの内診等に関する指針も、事前の説明と同意、途中での中止の希望、プライバシーへの配慮を求めています。英国の医療者向け指針であり、日本の施設ごとの運用は確認します。GMC:内診等の説明と配慮
卵管検査や採血の準備は、指示を聞いてから
子宮卵管造影(HSG)などは、出血や妊娠の可能性を確認し、別の日の予約や準備が必要になる場合があります。痛みの対処、薬、食事、検査後の過ごし方は実施施設へ聞いてください。痛み止めの種類や量を自己流で決めて、受診前に飲むことを全員へ勧めるものではありません。
服用中の薬やアレルギー、過去の造影剤への反応なども伝えます。予定する検査を確認せず、「採血だから食事は自由」「必ず一人で帰れる」と判断しないでください。CUH:HSGの準備と説明
結果の数値は、妊娠の可否を一つで決めるものではありません
例えばAMHなどの卵巣予備能の検査は、採卵への反応を考える材料ですが、それだけで卵子の質や自然妊娠・出産を確定するものではありません。検査が基準範囲内でも、妊娠しない理由を特定できない場合があります。「原因が見つからなければ自然妊娠の可能性が高い」とも一律には言えません。
結果の意味、まだ分からないこと、追加検査をする理由、経過を見る場合の予定を聞きます。説明をすべて一度に覚えようとせず、質問のメモや検査結果の写しを使えます。検査を受けることと、提案された治療をその日に決めることも別です。
費用と通院は、今回の内容から確認します
初診で予定する検査、保険と自費の区分、追加した場合の費用、支払い方法を予約先へ確認します。全員の初回が同じ検査セット・同じ負担額になるわけではありません。自治体や職場の支援は、それぞれの対象・申請方法を確かめます。
来院できる曜日、仕事や育児、付き添いの希望も伝えられます。本人とパートナーそれぞれの検査・説明の予約が必要か、結果をどこまで一緒に聞くかも相談してください。
心の支えを持つことも、準備の一つです
身近な人、診療スタッフ、心理的な支援の窓口など、話しやすい相手を選べます。HFEAは、不妊治療でつらさを感じることがあっても、ストレスの強さが治療で子どもを持てるかを決めるという根拠はないと説明しています。「不安をなくさないと妊娠できない」と自分を責める必要はありません。HFEA:心の支援
眠れない、食べられない、生活に支障があるなどの場合も、無理をせず医療者へ伝えてください。落ち着いてからでなければ相談できないわけではありません。
出典と確認日
2026年10月27日にASRMの2026年不妊評価、GMC、CUH、HFEAの採用節を確認しました。施設ごとの初診方法や費用を一律に保証していません。本記事の個別の医師監修はありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。