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自費の不妊検査費用一覧|全額自己負担の検査

2026/4/19

自費の不妊検査費用一覧|全額自己負担の検査

自費の不妊検査費用:全額自己負担になる検査の実態

自費(保険外)の不妊検査は、1項目あたり数千円〜数十万円と幅があります。代表的な検査としてAMH(健診目的)・ERA・PGT-A・精子DNA断片化検査などがあります。2022年の保険適用拡大後も保険が使えない検査が残っており、内容と費用を事前に把握しておくことが重要です。

この記事でわかること

  • 全額自費となる不妊検査の一覧と費用相場
  • 高額な先進的検査(ERA・PGT-A等)の内容と有効性の根拠
  • 費用を抑える選択肢と注意点
  • 「受けるべき検査」と「見送っても良い検査」の考え方

なぜ自費検査が存在するか

不妊検査・治療は2022年4月に保険適用が大幅に拡充されましたが、すべての検査が保険適用になったわけではありません。有効性のエビデンスが十分でない検査・先進的な遺伝子検査・研究段階の検査は引き続き自費(保険外)となっています。

自費不妊検査の費用一覧

検査名

費用目安(全額自費)

目的

AMH(健診・妊活目的)

3,000〜8,000円

卵巣予備能のスクリーニング

ERA検査(子宮内膜受容能)

7万〜12万円

着床窓(着床に最適な時期)の特定

EMMA検査(子宮内マイクロバイオーム)

5万〜8万円

子宮内細菌叢の評価

ALICE検査(慢性子宮内膜炎)

4万〜7万円

慢性子宮内膜炎の原因菌特定

PGT-A(着床前染色体異数性検査)

5万〜10万円/胚

胚の染色体数の確認

精子DNA断片化検査(DFI)

2万〜5万円

精子DNAの損傷率を評価

精子形態精密検査(クルーガー法)

1万〜3万円

正常形態精子率の詳細評価

慢性子宮内膜炎検査(CD138染色)

2万〜5万円

生検による形質細胞の確認

ブライダルチェック(総合)

3万〜8万円

結婚前の健康状態確認(健診目的)

ERA検査:費用に見合うか?最新エビデンス

ERA(Endometrial Receptivity Analysis)は、子宮内膜が胚移植に最適な時期(着床窓)を遺伝子レベルで特定する検査です。費用は7万〜12万円と高額ですが、反復着床不全(RIF:2〜3回以上の胚移植が不成功)の患者に対して有用性が議論されています。

ERAの有効性:賛否のある検査

ERA検査についてはまだ科学的議論が続いています。

  • 支持するデータ:一部のRIF患者でERA誘導の個別化移植が妊娠率を改善したとする報告
  • 否定するデータ:2020年のランダム化比較試験(RCT)では、初回IVF患者でのERAは妊娠率を改善しなかった(Lemm et al.)

現在の位置づけ:反復着床不全(3回以上)で原因が特定できない場合の選択肢として検討される。初回・2回目の移植失敗では必須ではない。

PGT-A(着床前染色体検査):日本での現状

PGT-Aは体外受精で得られた胚の染色体数を調べ、正常な胚を選んで移植する技術です。費用は1胚あたり5万〜10万円と高額です。

日本での実施条件

日本では現在、日本産科婦人科学会の倫理委員会が承認した施設・症例のみでPGT-Aが実施されています(2024年時点)。保険適用外の自費となります。

  • 対象:反復着床不全(直近の胚移植で2回以上不成功)・反復流産(2回以上)
  • メリット:流産率低下・1回あたりの移植成功率向上が期待される
  • デメリット:胚への侵襲・モザイク胚の取り扱いに議論あり・高額費用

精子DNA断片化検査(DFI):見落とされやすい男性側検査

通常の精液検査(精子数・運動率・形態)が正常でも、精子DNAが損傷している場合があります。精子DNA断片化指数(DFI)が高い場合、受精率低下・流産リスク上昇との関連が報告されています。

DFIの判定基準

  • DFI 15%未満:正常
  • DFI 15〜25%:境界域
  • DFI 25%以上:高値(顕微授精・精巣精子採取を検討)

費用は2万〜5万円の全額自費ですが、反復流産・反復着床不全で女性側に原因が見つからない場合は受検を検討する価値があります。

自費検査費用を抑えるための考え方

「順番に受ける」:不要な検査を避ける

自費検査はすべてを一度に受ける必要はありません。以下の順番で考えることが合理的です。

  1. まず保険適用の基本検査をすべて完了させる
  2. 治療経過を踏まえて必要性が高い自費検査を医師と相談して絞り込む
  3. 反復不成功・流産など特定の問題が生じた場合に高度検査を追加

医療費控除の活用

不妊検査・治療費(保険診療・自費を問わず)は医療費控除の対象となります。1年間の医療費が10万円(または所得の5%)を超えた場合、確定申告で税金の還付が受けられます。高額な自費検査を受ける年は必ず医療費の領収書を保管してください。

よくある質問

Q. ERA検査は誰でも受けた方がいいですか?

A. 初回や2回目の胚移植を行う場合は必須ではありません。3回以上の胚移植が不成功(着床不全)で他に原因が見つからない場合に検討する選択肢です。費用対効果をクリニックとよく相談してから判断してください。

Q. 自費検査費用は医療費控除の対象ですか?

A. 対象です。不妊検査・治療目的であれば保険外の自費検査も医療費控除の対象となります(美容目的などは除く)。領収書を保管し、確定申告時に申請してください。

Q. 安い自費検査のクリニックを選んでいいですか?

A. ERA・PGT-Aなど高度な検査は、精度・実績・その後のフォロー体制が重要です。費用だけで選ぶことは推奨されません。特にPGT-Aは学会承認施設での実施が必須です。

まとめ

  • AMH(健診目的)・ERA・PGT-A・精子DNA断片化検査などは全額自費
  • ERA検査は反復着床不全(3回以上)以外では有効性のエビデンスが限定的
  • PGT-Aは日本では学会承認施設・反復不成功/流産のある患者が対象
  • まず保険適用の基本検査を完了してから自費検査を上乗せするのが合理的
  • 自費検査も医療費控除の対象。年間10万円超えで確定申告を

免責事項
本記事は2024年度時点の情報をもとに作成しています。費用は医療機関によって大きく異なります。検査の適応・有効性については必ず担当医師にご相談ください。自費検査費用は予告なく変更される場合があります。

参考文献:Lemm AE, et al. Endometrial receptivity analysis (ERA) in patients undergoing their first IVF cycle. J Assist Reprod Genet. 2021. 日本産科婦人科学会「着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)」倫理審議会見解(2024年)。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2