不妊検査について相談する時期と、個々の検査を実施する時期は別です。月経周期に合わせる検査もありますが、初診を全員「月経2〜5日目」に限定するものではありません。月経が不規則・来ていない場合も、受診先へ相談できます。
検査名ごとに、いつ何を確認するかが異なります
| 検査・相談 | 時期の考え方 |
|---|---|
| 初診・問診 | 受診先の予約条件を確認。月経や記録が整うまで一律に待たない |
| 基礎FSH・E2など | 目的に応じて、月経周期の初めに採血する場合がある |
| AMH | 周期のどの時点でも測定できるが、必要性や採血予定は施設へ確認する |
| プロゲステロン | 排卵評価の目的なら周期に合わせる。全員「21日目」と固定しない |
| 子宮卵管造影 | 一般に月経終了後から排卵前。妊娠・感染などの安全確認を行う |
| 精液検査 | 女性の月経周期とは別に、採取・持参条件を施設へ確認する |
相談を始める時期は、妊娠希望の経過と症状から考えます
ASRMの2026年委員会意見は、既知の不妊要因がなく定期的に避妊せず性交を続けている場合、女性が35歳未満なら12か月、35歳以上なら6か月を評価開始の目安としています。40歳を超える場合や、すでに問題が疑われる場合は、さらに早い評価を検討します。
これは、その期間になるまで相談を断る基準ではありません。月経不順・無月経、不正出血、強い痛み、子宮や卵管の病気・治療歴、男性側の要因、性交の困りごとなどがあれば早めに伝えてください。妊娠を希望する方法や本人の状況に合わせて相談します。ASRM:評価開始の目安と早く評価する状況
採血は、目的と周期の位置を合わせます
基礎FSH・E2など、月経周期の初めの値として評価する検査があります。一方、AMHは同じ採血日しか測れない検査ではありません。すべてのホルモンを全員まとめて検査する必要がある、という意味ではなく、症状と目的から必要な項目を選びます。
プロゲステロンで排卵を確認する場合、ASRMは次の月経が予測される時期の約1週間前を挙げ、全員同じ周期日を指定しないとしています。一度の値だけで黄体期の質を決定することもできません。月経が不規則なときの採血時期は、担当医と相談します。
子宮卵管造影は、排卵予測だけで自己予約を決めません
国内の病院の案内では、月経終了後から排卵前に行う考え方が示されています。実際の日程は、出血、妊娠の可能性、感染や炎症、造影剤へのアレルギーなどを確認して決めます。「周期7〜10日目なら必ず受けられる」とは限りません。
月経が不規則・来ていない場合、英国CUHの案内も施設への個別相談を示しています。検査前後の性交・避妊、妊娠確認や薬の使用は、受診先の指示を聞いてください。
海外施設の予約日や避妊日程を、そのまま自分へ転用しないでください。慶應義塾大学病院:検査前の感染・実施時期/CUH:HSGの準備と不規則な月経の場合の相談
フーナーテストや追加検査を、必須の通過点にしません
ASRMはフーナーテストを定型的な不妊評価としては勧めていません。受診先で提案された場合は、本人に行う目的、結果が治療方針をどう変えるかを聞きます。全員が「月経中の採血→卵管造影→排卵期のフーナー」を同じ順で通過するわけではありません。
検査に必要な周期数も、月経や検査項目、予約状況で異なります。早く終えるために無理な日程を組むより、優先する評価と、途中の結果で計画をどう見直すかを確認しましょう。
予約時に伝えること
- 直近の月経開始日と、最近の周期・出血の状況
- 妊娠の可能性、使用中の薬、病気・手術・感染の経験
- 過去に受けた検査と結果票の有無
- パートナーの検査、通院できる曜日や時間
基礎体温や月経の記録は、手元にある範囲で役立ちます。数か月の記録を完成させるために、必要な受診を先延ばしにしないでください。
参考資料と確認日
- ASRM:女性の不妊評価(2026年、受診時期・ホルモン検査などの採用節)
- 慶應義塾大学病院:子宮卵管造影
- CUH:Hysterosalpingogram(2025年10月31日承認、第6版)
- ASRM:卵巣予備能検査の解釈(2020年、AMH・FSHなどの採用節)
- ASRM:黄体機能不全の評価(本文は2026年版、採血値の限界の採用節)
2026年10月29日に採用した節を確認しました。個人の採血日・検査日を指定する記事ではなく、本記事の個別の医師監修は行っていません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。