
不妊検査を受けるタイミング — 月経周期との関係
不妊検査は月経周期に合わせて実施するものが多く、受けるタイミングを間違えると正確な結果が得られません。「いつ予約を入れればよいか」を事前に把握しておくことで、1周期での効率的な検査完了が可能になります。
まず「月経何日目」の基本スケジュールを確認し、初診の予約タイミングを計画することが大切です。
不妊検査の全体スケジュール表
月経周期の時期 | 実施できる検査 | ポイント |
|---|---|---|
月経1〜5日目(月経中) | 初診・問診・超音波検査・ホルモン採血(FSH・LH・E2・PRL・TSH・AMH) | 初診はこの時期に合わせると一度に多くの検査ができる |
月経終了後〜10日目前後 | 子宮卵管造影検査(HSG) | 出血がなくなってから。排卵前(月経7〜10日目)が最適 |
排卵期(月経12〜16日目前後) | フーナーテスト・頸管粘液検査・卵胞モニタリング | フーナーは性交後3〜12時間以内に受診 |
黄体期(排卵後1週間) | 黄体ホルモン(プロゲステロン)測定 | 黄体機能不全の評価に使用 |
随時(月経周期不問) | 精液検査(男性)・子宮鏡検査(条件あり)・抗精子抗体検査 | 精液検査は来院前日の禁欲(2〜5日)が推奨 |
いつから受診を始めるべき?年齢別の目安
「まだ若いから大丈夫」「1年待ってから」と先延ばしにすると、特に30代後半以降では妊娠の可能性を狭めてしまう可能性があります。
- 34歳以下:避妊せず1年間妊娠しない場合 → 不妊検査の受診を検討
- 35〜37歳:6ヶ月で妊娠しない場合 → 早めに受診。1年待たなくてよい
- 38歳以上:妊活開始と同時に受診 → 時間が重要な年代。初診時から治療の可能性も視野に入れる
- 月経不順・無月経・強い月経痛がある場合:年齢に関わらず早期受診が推奨
- 流産歴がある場合(不育症の可能性):2回以上の流産で専門医への受診を検討
初診を「月経2〜5日目」に合わせる理由
月経2〜5日目は、1回の来院で最も多くの検査を効率よく進められるタイミングです。
- 超音波で子宮・卵巣の基本形態を確認できる
- FSH・LH・E2を採血で測定(月経期の基準値に基づく評価)
- AMH・PRL・TSHも同時採血可能
初診が月経2〜5日目に当たらない場合でも、受診そのものは可能です。ただし一部の採血検査(FSH・LH・E2)は次の月経2〜5日目に実施することになります。「月経が始まったらなるべく早く予約する」が最もスムーズです。
卵管造影検査(HSG)のタイミングと注意点
HSGは子宮内に造影剤を注入してX線撮影を行う検査で、月経終了後〜排卵前(月経7〜10日目)が適切なタイミングです。
- 月経中は実施不可:出血が止まっていることが条件
- 排卵後は実施しない:排卵後は受精卵が存在する可能性があるため、X線被曝を避ける
- クリニック予約は月経直後に入れる:「月経7〜10日目頃にHSGを受けたい」と伝えると、タイミングを合わせて予約してくれる施設が多い
検査完了まで何周期かかる?
順調に進んだ場合、基本検査一式は1〜2周期(1〜2ヶ月)で完了します。
- 月経周期が規則的な場合(28〜35日周期):1〜2周期でほぼ完了
- 月経不順・無月経の場合:排卵誘発剤を使ってタイミングを作ることがある。2〜3周期かかる場合もある
- 精液検査(男性):来院1回で当日結果が出ることも多い
よくある質問
Q. 月経が不規則で「何日目」がわかりません。どうすればよいですか?
月経不順の場合でも受診は可能です。基礎体温を3ヶ月ほどつけてから持参すると、医師が排卵の有無・周期パターンを把握しやすくなります。受診前に基礎体温表をつけ始めることをお勧めします。
Q. 生理中でも初診を受けられますか?
受けられます。むしろ月経2〜5日目は超音波と採血が一緒にできるため、初診には最適なタイミングです。「月経中でも受診できますか?」とクリニックに確認の上で予約してください。
Q. 精液検査はいつでもよいですか?
精液検査は月経周期とは関係なく随時実施できます。採精前2〜5日の禁欲が推奨されています。来院前日〜当日の採精が一般的です。
Q. フーナーテストの当日は何をすればよいですか?
排卵日前後の指定日に自宅で性交渉を行い、3〜12時間以内にクリニックを受診します。クリニックから具体的な指示が出るため、受診時に確認してください。
まとめ
不妊検査は月経周期に合わせて段階的に進めるものです。最も効率的な開始タイミングは「月経2〜5日目」の初診。その後、月経終了後のHSG・排卵期のフーナーテストと続けることで、1〜2ヶ月で基本検査が完了します。年齢が高い場合は早めの受診開始が、妊娠の可能性を広げる最大の投資です。
本記事は一般的な医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療の代替ではありません。具体的な受診タイミングは担当医にご確認ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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