
不妊検査の予約を入れるなら、生理開始から3〜5日目が最も効率的なタイミングです。この時期にホルモン検査・AMH検査・卵巣超音波を一度にまとめて受けられます。生理が来たらすぐに予約を入れ、3〜5日目に受診するスケジュールを組みましょう。この記事では、なぜこのタイミングがベストなのか、予約の入れ方まで詳しく解説します。
この記事のポイント
- 不妊検査の初診は「生理開始から3〜5日目」が最重要タイミング
- このタイミングを逃すと次の周期(約1ヶ月後)まで主要なホルモン検査ができない
- 生理が来たらすぐにクリニックに電話・ウェブで予約を入れる行動が重要
なぜ生理3〜5日目が最適なのか
月経周期早期(生理3〜5日目)は、FSH・LH・エストラジオールのベースライン値を測定できる唯一のタイミングです。これらのホルモン値は卵巣機能と排卵状態を評価する最重要指標であり、月経周期のほかの時期に測定しても正確な基準値が得られません。
生理3〜5日目に実施できる検査一覧
検査名 | わかること | なぜこの時期に行うのか |
|---|---|---|
FSH(卵胞刺激ホルモン) | 卵巣機能・残存卵子量の間接評価 | 月経早期にベースライン値が現れる |
LH(黄体形成ホルモン) | 排卵機能・PCOSの評価 | 月経早期のLH/FSH比でPCOSを疑う |
エストラジオール(E2) | 卵巣機能・卵胞の状態 | 月経早期の低値が正常 |
AMH(卵巣予備能) | 残存卵子数の目安 | 周期に依存しないが、初診時にまとめて測定 |
経腟超音波(AFC) | 卵胞数・卵巣サイズ・子宮内膜 | 月経早期が卵胞数の評価に最適 |
このタイミングを逃した場合のリスク
- 排卵が近くなると(周期10日以降)E2が急上昇し、ベースライン値の測定ができない
- 次のベースライン測定の機会は約1ヶ月後の次の生理まで待つ必要がある
- 1周期の遅れは、治療開始の1ヶ月遅延に直結する
生理が来たらすぐにやること
スムーズに不妊検査を受けるために、生理が来た当日にアクションを起こすことが重要です。
生理開始直後のアクションリスト
- Day 1(生理開始当日):クリニックにウェブ予約または電話で連絡。「生理が来たので3〜5日目に不妊検査の初診(または続診)を受けたい」と伝える
- Day 2〜3:予約確定。問診票がウェブで入力できる場合はこの間に記入
- Day 3〜5(受診):受診当日は朝食を取ってOK(採血のみの場合は空腹不要)。保険証・基礎体温表・問診票を持参
予約が取りにくい場合の対処法
人気クリニックでは生理3〜5日目に予約が取れないことがあります。その場合:
- 「当日枠」を狙う(キャンセルが出ると当日予約可能なクリニックも多い)
- AMH・感染症・甲状腺検査など生理周期に依存しない検査から先に予約を入れる
- 別のクリニックに問い合わせる(複数のクリニックに並行して連絡する)
月経周期ごとの検査スケジュール全体像
生理3〜5日目の初診後も、周期に合わせた検査が続きます。全体のスケジュールを把握しておくと計画しやすいです。
1〜2周期での検査スケジュール例
生理からの日数 | 推奨される検査・行動 |
|---|---|
Day 1(生理開始) | クリニックに予約の連絡 |
Day 3〜5 | 初診:ホルモン全般・AMH・超音波・感染症検査 |
Day 8〜11(排卵前) | 子宮卵管造影検査(HSG)・頸管粘液検査 |
Day 12〜16(排卵期) | 超音波で排卵確認・ヒューナーテスト |
Day 21〜25(高温期) | 黄体機能検査(プロゲステロン) |
次周期Day 1〜 | 全結果の説明・治療方針の決定 |
初診の当日:何を持参すればいいか
初診当日に準備すべきものをチェックリストにまとめます。
持ち物チェックリスト
- ☑ 健康保険証(必須)
- ☑ マイナンバーカード(マイナ保険証対応クリニックの場合)
- ☑ 生理周期の記録(過去3〜6周期分、アプリのスクリーンショットでも可)
- ☑ 基礎体温表(測定している場合)
- ☑ 他院の検査結果・紹介状(持っている場合)
- ☑ 問診票(ウェブで事前記入済みの場合は不要)
- ☑ 費用(10,000〜20,000円程度の現金またはクレジットカード)
当日の受診の流れ
- 受付・問診票の記入(未記入の場合)
- 体重・血圧測定
- 採血(ホルモン・感染症検査)
- 経腟超音波検査
- 医師の診察・問診
- (結果は後日または1〜2週間後に説明)
生理周期が不規則な場合の対応
生理不順で「いつ生理が来るか分からない」場合でも、できることがあります。
生理不順の方の初診戦略
- まず現状で受診:AMH・甲状腺・プロラクチン・超音波など周期に依存しない検査を先に実施する
- 生理が来たら即連絡:クリニックと「生理が来たら3〜5日目に連絡する」という取り決めをしておく
- 基礎体温で予測:基礎体温アプリで排卵・生理の周期を予測し、早めにクリニックに相談する
よくある質問
Q: 生理3日目に予約が取れませんでした。6日目でも大丈夫ですか?
周期によっては6〜7日目でもホルモン検査が実施できる場合があります。ただし排卵が早い方は7日目でもE2が上昇し始めることがあります。予約が取れない場合は早めにクリニックに電話で相談してください。「今日は生理何日目ですか」と確認してもらえます。
Q: 生理2日目でも受診できますか?
2日目でも受診は可能です。ただしHSGは出血が多い時期を避けるため3日目以降が一般的です。ホルモン検査・超音波は2日目でも実施できるクリニックが多いです。まずクリニックに確認してみてください。
Q: 初診はいつでもいいと言われましたが、生理3〜5日目に行く必要はありますか?
「いつでも来てよい」というクリニックでも、生理3〜5日目に来院することで一度に多くの検査をまとめて実施できるメリットは変わりません。できる限り生理早期に初診を合わせることをおすすめします。
Q: 夫も同日に受診させたい場合、注意点はありますか?
夫の精液検査は3〜5日の禁欲が必要なため、女性の生理3〜5日目に合わせて禁欲を逆算してスケジュールを立てる必要があります。「妻の生理開始から禁欲3〜5日目=受診日」となるように調整しましょう。
Q: クリニックが遠くて当日に行けない場合はどうすれば?
遠方で日帰り受診が難しい場合は、①近場のクリニックで基本的な検査だけ先に済ませて結果を持参する、②オンライン診療で相談してから来院日を決める、③採血のみ近場の医院で行い結果を送ってもらう、などの方法が検討できます。
まとめ
不妊検査の初診は生理開始から3〜5日目が最も効率的なタイミングです。このタイミングにホルモン検査・AMH・超音波を一度に実施することで、卵巣機能の全体像をワンチャンスで把握できます。生理が来たら当日中にクリニックに予約の連絡を入れることが重要です。1ヶ月のタイミングを逃さないためにも、予め通いたいクリニックを決めておき、受診の準備をしておきましょう。
次のステップへ
不妊検査に対応したクリニックを地域別・条件別に探せる当サイトのクリニック検索をご活用ください。ウェブ予約・早朝受診・女医在籍など条件で絞り込めます。
【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的とした一般的な情報です。検査の最適タイミングは個人の月経周期や体の状態によって異なります。具体的なスケジュールについては担当医にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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