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生理不順でも不妊検査は受けられる?

2026/4/19

生理不順でも不妊検査は受けられる?

生理不順(月経不順)であっても、不妊検査は受けられます。むしろ生理不順は排卵障害のサインである可能性があり、早めに検査を受けることが重要です。この記事では、生理不順と不妊の関係・受けられる検査・受診のベストタイミングを詳しく解説します。

この記事のポイント

  • 生理不順でも不妊検査は受けられる。むしろ早期受診が推奨される
  • 生理不順は排卵障害・多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)・早発卵巣不全の可能性がある
  • 生理周期が不規則でも、現在の体の状態に合わせた検査タイミングを医師が判断してくれる

生理不順と不妊の関係

生理不順は妊娠しにくさと深く関連しています。正常な月経周期(25〜38日)を外れる状態が続く場合、排卵が不規則または起きていない可能性があります。排卵なしでは妊娠できないため、生理不順は不妊検査の重要なサインです。

月経周期の分類と不妊リスク

状態

定義

不妊との関連

正常月経周期

25〜38日

低リスク

頻発月経

24日以内に次の月経

黄体機能不全・無排卵の可能性

希発月経

39日以上の間隔

排卵障害・PCOS・甲状腺疾患の可能性

無月経(続発性)

3ヶ月以上月経なし

排卵なし。早期受診が必要

無月経(原発性)

18歳までに月経が来ない

器質的異常・ホルモン異常の可能性

生理不順の主な原因と不妊との関係

  • 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS):排卵障害の最多原因。不妊女性の約15〜20%に見られる
  • 甲状腺機能異常(低下症・亢進症):月経異常・不妊・流産リスクに関連
  • 高プロラクチン血症:プロラクチン過剰分泌により排卵が抑制される
  • 早発卵巣不全(POI):40歳未満での卵巣機能の早期低下
  • 過度なダイエット・低体重:視床下部性無排卵の原因になる
  • 過度なストレス・過労:視床下部へのストレスが排卵を乱す

生理不順でも受けられる検査

生理周期が不規則でも、現在の状態に応じた検査を医師が判断します。生理の来ていない時期でも受けられる検査は多くあります。

生理の時期を問わず受けられる検査

  • 超音波検査:子宮・卵巣の形態確認、卵胞の状態観察(いつでも可能)
  • AMH検査:卵巣予備能の評価(月経周期に依存しない)
  • 甲状腺機能検査:TSH・Free T4(いつでも可能)
  • プロラクチン(PRL)検査:高プロラクチン血症の確認(月経周期を問わない)
  • 感染症検査:クラミジア・HIV・梅毒等(いつでも可能)
  • 精液検査(男性):女性の月経周期と無関係

生理開始後に実施する検査

生理不順でも、生理が来た際には以下の検査を生理開始から3〜5日目に実施できます:

  • ホルモン検査(FSH・LH・E2):卵巣機能・排卵障害の評価
  • 超音波:卵胞数(AFC)の評価

生理不順があるときの受診タイミング

生理不順がある場合は、妊活を始める前から早期に受診することを産婦人科学会は推奨しています。「まだ生理が来ていないから…」と待つ必要はありません。

受診すべき状況のチェックリスト

  • ☑ 生理周期が毎回大きく異なる(±7日以上のブレ)
  • ☑ 生理周期が39日以上(希発月経)
  • ☑ 3ヶ月以上生理が来ない(続発性無月経)
  • ☑ 生理の量が極端に少ない・多い
  • ☑ 基礎体温が二相性にならない(ガタガタ・高温期がない)
  • ☑ 妊活を6ヶ月以上続けても妊娠しない(35歳以上)

生理不順のある方の初診の流れ

  1. 現在の状態で受診:「生理不順があり、妊活を考えている」と伝えて予約を入れる
  2. 初診でできる検査を実施:AMH・甲状腺・プロラクチン・超音波など生理周期を問わない検査から始める
  3. 生理が来たら連絡:次の生理が来た際に早期(3〜5日目)に来院し、追加のホルモン検査を実施する
  4. 原因の特定と治療:排卵誘発剤・甲状腺治療・生活習慣改善などの治療を開始する

生理不順の治療と不妊治療の関係

生理不順の原因が見つかれば、その治療と不妊治療を並行して進めることができます。

原因別の治療アプローチ

原因

主な治療法

妊娠への影響

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

排卵誘発剤(クロミフェン等)・体重管理

排卵誘発で妊娠率改善

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモン補充薬(チラーヂン等)

治療で月経周期が正常化

高プロラクチン血症

ドーパミン作動薬(カベルゴリン等)

治療で排卵・妊娠率改善

視床下部性無排卵(ストレス・低体重)

生活習慣改善・体重回復・ストレス管理

体重回復で自然妊娠も可能

早発卵巣不全(POI)

ホルモン補充療法・卵子提供(日本では制限あり)

自然妊娠は難しい場合が多い

生理不順の方が受診前にできる準備

受診前に以下を準備しておくと、診察がスムーズになります。

持参・記録しておくと良いもの

  • 生理周期の記録(過去3〜6周期分):スマートフォンのアプリでも可
  • 基礎体温表(測定している場合):二相性の有無が排卵の有無の参考になる
  • 生理の量・期間の変化:最近の変化があれば記録
  • 体重の変化:急激な体重増減は生理不順の原因になる
  • ストレス・生活習慣の変化:仕事・環境の変化など

よくある質問

Q: 生理が全く来ない状態で受診してもいいですか?

はい、むしろ積極的に受診してください。3ヶ月以上生理がない場合は「続発性無月経」として医学的な対応が必要です。超音波・ホルモン検査・甲状腺検査などで原因を調べることができます。

Q: 生理不順があっても自然妊娠できますか?

原因によります。排卵があれば自然妊娠は可能ですが、無排卵の場合は排卵誘発治療が必要です。PCOSや甲状腺疾患は治療で排卵が回復するケースが多く、適切な治療で妊娠率は大幅に改善します。

Q: 基礎体温が二相性にならないのは排卵がないということですか?

基礎体温が単相(高温期と低温期の区別がない)の場合、無排卵の可能性があります。ただし、基礎体温だけでは確実な判断はできません。超音波検査とホルモン検査で排卵の有無を確認することが必要です。

Q: 生理不順で排卵誘発剤を使う場合、多胎妊娠のリスクはありますか?

クロミフェンなどの経口排卵誘発剤では多胎妊娠(双子以上)のリスクが約5〜8%と通常より高くなります。注射製剤(ゴナドトロピン)ではさらに注意が必要です。医師の管理のもと、超音波で卵胞数を確認しながら使用します。

Q: 生理不順の改善に食事や生活習慣の改善は効果がありますか?

視床下部性無排卵(過度なダイエット・過労・ストレスが原因)の場合は、体重回復・生活習慣改善だけで月経周期が正常化し、自然妊娠できることがあります。ただし、PCOSや甲状腺疾患は生活習慣改善だけでは不十分なことが多く、医療機関での治療が必要です。

まとめ

生理不順は不妊検査を妨げるものではなく、むしろ早期受診のサインです。生理周期が乱れている場合は、排卵障害・PCOS・甲状腺疾患などの可能性があり、原因を特定して治療することで妊娠率が大きく改善します。「生理が不規則だから検査タイミングが分からない」と悩む必要はありません。現在の状態でまず受診し、医師と一緒に検査計画を立てることが第一歩です。

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【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的とした一般的な情報です。生理不順の原因・治療法は個人差があります。自己判断での服薬・治療は避け、必ず担当医の指示に従ってください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2