
不妊検査は1回の通院では完了しません。女性の検査は生理周期に合わせて実施するため、一通りの検査が終わるまでに3〜5回の通院、期間は約1〜2ヶ月かかるのが一般的です。この記事では、通院回数・スケジュール・各回でできることを具体的に解説します。
この記事のポイント
- 基本的な不妊検査は3〜5回の通院・約1〜2ヶ月で完了する
- 生理周期の各フェーズに合わせた検査があるため、周期をまたぐ
- 男性(精液検査)は1回の来院で完了する
不妊検査の通院回数と期間の目安
女性の不妊検査は、生理の各段階に応じた検査があるため最低2〜3回の通院が必要で、子宮卵管造影検査(HSG)まで含めると4〜5回になります。男性は精液検査1回で基本的な評価ができます。
通院回数のサマリ
検査の種類 | 通院回数 | 所要時間(1回) |
|---|---|---|
女性の基本検査(採血・超音波・問診) | 3〜5回 | 1〜2時間 |
男性の精液検査 | 1回 | 30〜60分 |
夫婦合算 | 4〜6回(合計) | − |
通院スケジュール:周期別の詳細
女性の検査は生理周期(約28〜32日)に合わせて実施します。以下が典型的なスケジュール例です。
1周期目のスケジュール
生理周期の時期 | 受診回数 | 検査内容 |
|---|---|---|
生理3〜5日目(第1回) | 1回目 | ・初診・問診 |
生理終了後〜排卵前(周期8〜12日頃)(第2回) | 2回目 | ・子宮卵管造影検査(HSG) |
排卵前後(周期12〜16日頃)(第3回) | 3回目 | ・超音波で卵胞サイズ確認・排卵確認 |
高温期(排卵後7〜10日頃)(第4回) | 4回目 | ・黄体機能検査(プロゲステロン値) |
次の生理開始後(第5回) | 5回目(必要に応じて) | ・全検査結果の総合説明 |
男性のスケジュール(参考)
男性の精液検査は、生理3〜5日目に女性と同日来院するのが最も効率的です:
- 検査の3〜5日前から禁欲する
- 自宅で採精し、2時間以内に持参する(または院内採精室使用)
- 結果は当日〜翌日に判明する
通院回数を減らすコツ
できるだけ効率的に検査を進めるためのポイントを紹介します。
効率化のための3つのポイント
- 生理3〜5日目の初診を逃さない:ホルモン検査・AMH・超音波を一度に実施できる最重要タイミング。このタイミングを逃すと1周期(約1ヶ月)遅れる
- 男性は初診と同日に受診する:精液検査を別日にすると1回分の通院が増える
- HSGの予約を早めに入れる:人気のクリニックでは予約が取れないことがあるため、初診時に早めに予約を入れる
まとめて受診できる検査の組み合わせ
受診回 | 実施可能な検査(同日まとめて) |
|---|---|
第1回(生理3〜5日目) | ホルモン全般・AMH・超音波・感染症・精液検査(夫) |
第2回(排卵前) | HSG・頸管粘液・超音波 |
第3回(排卵後) | ヒューナーテスト・超音波・黄体検査(一部) |
各通院の所要時間と準備
通院1回あたりの所要時間は1〜2時間が目安です。混雑状況やクリニックの規模によって変わります。
各回の所要時間目安
受診内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|
初診(問診・採血・超音波) | 1〜2時間 |
子宮卵管造影検査(HSG) | 1〜1.5時間(処置30分+前後) |
経過観察・超音波のみ | 30〜60分 |
採血のみ(黄体機能検査等) | 15〜30分 |
最終結果説明 | 30〜60分 |
仕事しながら通院するためのコツ
- 早朝・土曜日対応のクリニックを選ぶ:平日午前や土曜日に対応しているクリニックが増えている
- オンライン診療を活用する:検査前後の相談・処方はオンラインで済ませられる場合がある
- 採血のみの日は短時間受診:採血だけなら朝一番で15〜30分で完了できる
- HSGは週末を確保:HSG後は軽い痛みや出血があることがあるため、休める日に入れると安心
検査が完了するまでの総費用目安
一通りの検査が完了するまでの費用(保険適用3割負担)の目安は以下の通りです。
通院費用の総額目安
受診回 | 費用目安(女性・保険3割) |
|---|---|
第1回(初診+ホルモン等) | 3,000〜8,000円 |
第2回(HSG) | 3,000〜8,000円 |
第3回(排卵確認・ヒューナー) | 1,000〜3,000円 |
第4回(黄体機能) | 500〜2,000円 |
第5回(結果説明) | 500〜1,000円 |
女性の合計目安 | 8,000〜22,000円 |
男性(精液検査) | 1,500〜3,000円 |
夫婦合計目安 | 10,000〜25,000円 |
よくある質問
Q: 初診で何周期もかかると言われました。なぜですか?
生理周期の特定の時期にしか実施できない検査があるためです(ホルモン検査は生理早期、HSGは排卵前、黄体機能検査は排卵後など)。一周期内に全てをこなすことは難しく、最低でも1〜2周期かかります。
Q: 仕事が忙しくてなかなか通院できません。最低限の通院回数は?
最低限の通院は以下の3回で基本的な原因が分かることが多いです:①生理3〜5日目(ホルモン検査・AMH・超音波)②HSG(卵管の確認)③精液検査(夫)。この3回で大きな問題がなければ、あとはタイミング法から試すことも可能です。
Q: HSGは痛いと聞きました。どのくらいかかりますか?
HSG(子宮卵管造影)は子宮口からカテーテルを挿入して造影剤を注入する処置です。個人差はありますが、生理痛に似た痛みを感じることがあります。処置自体は5〜10分程度、前後の準備・回復を含めて1時間程度で完了します。検査後の鎮痛薬を処方してもらえるクリニックもあります。
Q: 通院中に妊娠した場合、検査を中断できますか?
はい、検査中に自然妊娠した場合はそちらを優先します。妊娠反応が陽性になった時点で担当医に報告し、検査を中断して妊婦健診に移行します。
Q: 引越しや転院した場合、検査を最初からやり直しになりますか?
転院の際に前のクリニックの検査結果(血液検査・HSG結果等)を持参することで、重複する検査を省けます。紹介状があるとスムーズです。
まとめ
不妊検査は生理周期に合わせて進めるため、基本的な一通りの検査には3〜5回の通院・約1〜2ヶ月かかります。男性の精液検査は1回で完了するため、初診に合わせて同日受診することが効率化のポイントです。生理3〜5日目の初診を逃さないことが、スムーズなスケジュール進行の第一歩になります。
次のステップへ
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【免責事項】本記事は医療情報の提供を目的とした一般的な情報です。通院回数・所要時間・費用はクリニック・検査内容により異なります。個別の医療判断については担当医にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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