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女性の不妊検査チェックリスト|受けた検査を管理

2026/4/19

女性の不妊検査チェックリスト|受けた検査を管理

「どんな検査を受けたらいいか分からない」「病院に行ったが何を聞けばよいか準備できていない」——不妊検査を検討し始めた女性の多くがこのような状態でクリニックを訪れます。この記事では、女性の不妊検査を一覧化したチェックリストを提供し、受けた検査・結果・次のアクションを管理できるよう整理します。

この記事のポイント

  • 女性の不妊検査の全体像(基本〜高度)を月経周期別に整理
  • 各検査の目的・タイミング・正常値・異常時の対応
  • 検査チェックリスト(受けた/未受け/結果を記録するためのフォーマット)

女性の不妊検査:全体マップ

女性の不妊検査は月経周期の特定の時期に実施するものが多く、すべてを1周期で完了させることは難しいです。初診から基本検査完了まで1〜2周期(1〜2ヶ月)かかるのが一般的です。

月経周期のタイミング

主な検査

月経中(2〜5日目)

基礎ホルモン(FSH・LH・E2・PRL・TSH)、AMH、AFC超音波

月経終了後(7〜10日目)

子宮卵管造影(HSG)、子宮内膜ポリープ確認超音波

排卵期(11〜14日目)

フーナーテスト、頸管粘液検査、排卵確認超音波

黄体期(21〜23日目)

黄体ホルモン(P4)測定、子宮内膜厚確認

いつでも可

血液型・不規則抗体、感染症検査(梅毒・HIV・HBV・HCV)、甲状腺抗体、抗核抗体

1. ホルモン検査(月経2〜5日目)

卵巣機能・排卵障害・高プロラクチン血症・甲状腺機能を評価します。初診で最初に受ける重要な検査群です。

検査項目

正常値(目安)

異常の意味

FSH(卵胞刺激ホルモン)

月経期 3〜10 mIU/mL

高値(10以上)は卵巣予備能低下を示す

LH(黄体形成ホルモン)

月経期 2〜10 mIU/mL

高値はPCOS疑い、LH/FSH比も重要

E2(エストラジオール)

月経期 25〜75 pg/mL

高値は卵巣嚢腫・早期採卵過剰

プロラクチン(PRL)

3〜25 ng/mL

高値は高プロラクチン血症→無排卵

TSH(甲状腺刺激ホルモン)

0.4〜4.0 μIU/mL

2.5以上は不妊・流産リスク上昇

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

年齢により異なる(30代:1.5〜4.0 ng/mL目安)

低値は卵巣予備能低下の指標

AMHについて知っておくべきこと

AMHは「残りの卵子数」の間接的な指標であり、年齢とともに低下します。AMH値が低くても妊娠できないわけではありませんが、治療の時間的余裕が少ないことを示します。0.5ng/mL未満は「極めて低い」と判断される目安です。

2. 子宮卵管造影(HSG)

卵管の開通・子宮形態を評価する不妊検査の基本中の基本です。月経終了後7〜10日目に実施します。

  • 目的:両側卵管の開通確認、子宮の形態異常(縦隔子宮・双角子宮)の有無
  • 所要時間:30〜60分(処置自体は10〜15分)
  • 痛み:生理痛〜それ以上の痛みを感じる場合がある(事前に鎮痛剤服用を推奨)
  • 費用:保険適用で3,000〜8,000円程度
  • 注意:造影剤アレルギーがある方は事前に申告。抗菌薬が処方される場合がある

「HSG後に妊娠しやすくなる」という報告もありますが(卵管の洗浄効果)、現時点での科学的根拠は限定的です。

3. 排卵・黄体機能評価

排卵の有無と黄体機能(着床を維持する黄体ホルモン分泌)を評価します。

検査

タイミング

評価内容

超音波(卵胞計測)

月経10〜14日目

主席卵胞サイズ(18〜22mmで排卵準備完了)

フーナーテスト

排卵日前後(性交後8〜12時間)

頸管粘液内の運動精子数を確認

プロゲステロン(P4)測定

月経21〜23日目

10ng/mL以上が黄体機能正常の目安

4. 追加・高度検査チェックリスト

基本検査で異常が見つかった場合や、反復着床失敗・反復流産の場合に実施する検査です。

  • 子宮鏡検査:子宮内腔の直接観察(ポリープ・粘膜下筋腫・子宮中隔の確認)
  • 慢性子宮内膜炎検査(CD138染色・EMMA/ALICE):着床不全・流産の原因評価
  • 着床能評価(ERA検査):子宮内膜の着床受容期のタイミングを個別評価
  • 抗リン脂質抗体(APA)検査:反復流産の自己免疫因子
  • 染色体検査(核型分析):習慣流産の染色体的原因の評価
  • NK細胞活性検査:免疫学的着床障害の評価(まだ研究段階)

検査管理チェックリスト(記録用)

以下の項目を手帳やノートに記録しておくと、複数のクリニックにかかる際や医師との面談に役立ちます。

  • 検査名:
  • 実施日:
  • 実施クリニック:
  • 結果の数値/所見:
  • 医師からのコメント:
  • 次のアクション:

よくある質問(FAQ)

Q. 不妊検査はどのクリニックで受けるべきですか?

初期検査(ホルモン・AMH・超音波)は産婦人科・婦人科で受けられます。より専門的な検査・治療が必要な場合は不妊治療専門クリニックへの紹介・転院を検討してください。

Q. AMHが低い場合でも妊娠できますか?

AMHが低くても自然妊娠・体外受精での妊娠は可能です。ただし採卵できる卵子数が限られるため、早期の体外受精検討を医師に相談することをお勧めします。

Q. HSGは必ず受けなければなりませんか?

卵管の問題は不妊原因の約20〜30%を占めるため、基本検査として推奨されます。ただし過去に開腹手術がない・症状がない場合は、医師の判断で省略されることもあります。

Q. 不妊検査の費用は保険が効きますか?

2022年4月から一定の治療(体外受精等)が保険適用となりました。基本検査(ホルモン・超音波・HSG等)も保険適用になる場合があります。クリニックで確認してください。

Q. 婦人科と不妊専門クリニックの違いは何ですか?

一般婦人科は基本的な検査・タイミング法まで対応しています。人工授精・体外受精・顕微授精は不妊専門クリニックまたは専門外来で受けることになります。

まとめ

女性の不妊検査は月経周期に合わせて段階的に進めます。まずホルモン検査・AMH・超音波(月経2〜5日目)と子宮卵管造影(HSG)が基本です。排卵確認・黄体機能検査を1〜2周期にわたって実施し、医師との面談で治療方針を決定します。受けた検査と結果を記録しておくと、医師との面談や転院の際に役立ちます。まず初診の予約を取ることから始めてください。

免責事項:本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の診断・治療を推奨するものではありません。実際の診断・治療については必ず担当医師にご相談ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2