
ERA検査(子宮内膜受容能検査)の費用は、クリニックや使用する検査パッケージによって異なりますが、一般的には8万〜15万円程度が目安です。現時点(2024年)では保険適用外で全額自費となりますが、先進医療認定施設では一部補助が受けられる場合があります。この記事では、ERA検査の費用相場・先進医療の仕組み・費用を抑える方法を具体的に解説します。
この記事のポイント
- ERA検査の費用相場(単体・トリオセット)が分かる
- 先進医療・保険適用の最新情報が理解できる
- 費用を少しでも抑えるための公的制度・民間保険の活用法が分かる
ERA検査の費用相場
ERA検査の費用は、クリニック・使用する検査会社・単体か複合パッケージかによって大きく異なります。以下は一般的な目安です。
検査の種類 | 費用の目安 |
|---|---|
ERA単体 | 8万〜15万円程度 |
ERA+EMMA(2検査) | 12万〜20万円程度 |
ERA+EMMA+ALICE(トリオセット) | 15万〜25万円程度 |
再検査(pERT確認) | 5万〜10万円程度 |
※上記は参考値であり、実際の費用はクリニックによって異なります。事前に費用の詳細を確認することをお勧めします。
地域・施設による費用の違い
ERA検査はigenomix(スペイン)の検査技術を用いているため、検査会社への委託費は一定程度均一ですが、採取・診察にかかる費用は施設によって差があります。東京・大阪などの大都市部の高度専門施設はやや高め(12万〜15万円以上)、地方施設や検査パッケージの普及している施設では費用を抑えているケースもあります。
先進医療と保険適用の最新情報
ERA検査は2022年4月の不妊治療保険適用拡大(体外受精・顕微授精の保険化)においても、保険適用の対象外となっています。ただし、以下の制度・仕組みが関係してきます。
先進医療制度について
先進医療とは、保険診療と組み合わせて実施できる高度な医療技術のことです。ERA検査は現在「先進医療B」に認定されていないため、保険診療との混合診療による費用補助は受けられません。
ただし、一部の医療機関が自由診療の枠内で独自の価格設定をしているため、複数施設を比較することは費用最適化において有効です。
高額療養費制度はERA検査に使えますか?
高額療養費制度は「保険診療」の自己負担額が一定額を超えた場合に超過分が支給される制度です。ERA検査は自費診療のため、高額療養費制度の対象外となります。ただし、同じ月に保険診療(体外受精など)でかかった費用と合算できるわけではないため注意が必要です。
助成金・補助金の活用
ERA検査自体への直接的な助成制度は現時点では一般的ではありませんが、以下の関連する支援制度は確認する価値があります。
自治体の不妊治療助成
- 一部の自治体では、特定不妊治療に関連する「先進的医療技術」の費用の一部を助成する制度があります
- 対象となる検査・金額・申請条件は自治体によって異なるため、お住まいの市区町村の窓口に確認することが重要
- 2022年以降、保険適用になった不妊治療(体外受精・顕微授精)については、助成から保険給付へ移行しています
民間医療保険による補助
加入している民間医療保険の「先進医療特約」や「不妊治療特約」によっては、ERA検査費用の一部が補填される場合があります。
- ERA検査が保険特約の対象かどうかは、保険会社・商品によって異なる
- 加入している保険の約款・担当者に確認する
- ERA検査を受ける前に確認しておくことで、費用計画が立てやすくなる
費用を抑えるための具体策
- 複数施設の費用比較:ERA単体・トリオセットの価格は施設によって差があるため、2〜3施設に問い合わせる
- セット検査の活用:ERA単体より、EMMA・ALICEをセットにするほうが1検査あたりの費用が安くなることが多い
- 加入保険の確認:民間保険の特約で補填できる場合は事前に申請
- 自治体助成の確認:不妊治療関連の助成金制度がある自治体では、ERA検査が対象になるケースがある
費用対効果を考えるうえでのポイント
ERA検査は高額ですが、着床の窓がずれていると診断されて移植タイミングを最適化することで、反復失敗を回避できる可能性があります。体外受精の1周期(採卵から移植まで)のコストが30万〜100万円以上かかることを考えると、反復着床不全のカップルにとっては費用対効果が高い選択肢となりうる検査です。
ただし全員に有効なわけではなく、ERA検査が適切かどうかは担当医の判断が重要です。
よくある質問
Q. ERA検査を受けるためにかかる総費用はどれくらいですか?
ERA検査本体(8万〜15万円)に加え、採取前後の診察料・採取料・採取周期のホルモン補充薬代などが別途かかる場合があります。全体の費用は施設によって10万〜20万円以上になることがあります。事前に担当医・受付に費用の全体像を確認しましょう。
Q. ERA検査は何回受けますか?
基本は1回ですが、結果(pERT)に合わせて移植後も着床しなかった場合や、長期経過後に再度受けることがあります(フローラや子宮内環境は変化することがある)。再検査が必要な場合は追加費用が発生します。
Q. ERA検査は体外受精(IVF)の費用とは別ですか?
はい、別途請求されます。体外受精は保険適用(2022年4月〜)になりましたが、ERA検査は自費です。同月に体外受精(保険)とERA(自費)を行った場合、ERA分は全額自己負担となります。
Q. 先進医療に認定されればERA検査の費用は安くなりますか?
先進医療に認定されると、検査費用は自費のまま・保険診療部分は保険適用という「混合診療」が認められるため、診察料・入院費などの保険適用部分のコストが下がります。ERA検査自体の費用(自費部分)は変わりませんが、全体の経済的負担は軽減される可能性があります。
Q. ERA検査を受けるとその後の移植成功率は上がりますか?
着床の窓がずれていたケースでは、pERT調整後の移植で着床率・妊娠率が改善した事例が報告されています。ただし全例で効果があるわけではなく、着床不全の原因が着床の窓のずれ以外にある場合は効果が限定的です。
まとめ
ERA検査の費用は8万〜15万円(単体)が目安で、現時点では保険適用外です。費用を少しでも抑えるには、複数施設の比較・セット検査の活用・民間保険の特約確認が有効です。
- ERA単体費用:8万〜15万円が目安(施設・地域により差あり)
- トリオセット(ERA+EMMA+ALICE):15万〜25万円程度
- 保険適用外だが、民間保険の特約・自治体助成の確認は有効
- 反復着床不全の場合は費用対効果が高い可能性があるため、担当医に相談
免責事項:本記事の費用情報は2024年時点の参考値であり、実際の費用は医療機関によって異なります。正確な費用は受診予定のクリニックに直接確認してください。本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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