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男性不妊検査の費用|保険適用と自費

2026/4/19

更新:2026/5/2

男性不妊検査にかかる費用は、保険適用の場合は初診からすべての基本検査を合わせて7,000〜1万5,000円程度(3割負担)が目安です。2022年の不妊治療保険適用拡大以降、精液検査・ホルモン検査・超音波検査の多くが保険診療の対象になりました。

この記事のポイント

  • 保険適用前後で費用がどう変わったか(比較表あり)
  • 検査項目ごとの具体的な費用内訳
  • 高額療養費制度・医療費控除で取り戻せる金額

2022年保険適用拡大で何が変わったか

2022年4月の診療報酬改定により、不妊治療の多くが公的医療保険の対象になりました。男性不妊検査もその対象に含まれ、従来は全額自費だった精液検査・ホルモン検査・超音波検査が3割負担で受けられるようになりました。

保険適用前後の費用比較

検査項目

保険適用前(自費)

保険適用後(3割負担)

精液検査

5,000〜1万5,000円

1,700円前後

ホルモン検査(FSH・LH・テストステロン)

1万〜2万円

3,000〜5,000円

陰嚢超音波検査

5,000〜1万5,000円

1,500〜3,500円

初診料

3,000〜5,000円

800〜1,200円

保険適用により、初診からすべての基本検査を受けた場合の自己負担が従来の約1/5〜1/3程度に抑えられています。

基本検査の費用内訳(保険3割負担)

男性不妊の初回検査では通常、以下の検査を組み合わせておこないます。

検査費用の詳細

検査内容

費用目安(3割負担)

測定項目

精液検査(基本)

1,700〜2,500円

精子濃度・運動率・形態・精液量など

ホルモン検査(4項目)

3,000〜6,000円

FSH・LH・テストステロン・プロラクチン

陰嚢超音波検査

1,500〜3,500円

精索静脈瘤・精巣容積・精巣腫瘍の有無

初診料・再診料

800〜1,200円

—

初診合計目安

7,000〜1万5,000円

—

追加検査・治療の費用

精液検査で異常が見つかった場合、追加の検査や治療が必要になることがあります。

追加検査・手術の費用目安

検査・治療

自費診療

保険診療(3割負担)

精子DNA損傷率(DFI)検査

2万〜4万円

保険適用外(自費のみ)

精巣生検(診断)

3万〜10万円

1万〜3万円

精索静脈瘤手術(顕微鏡下)

20万〜40万円

5万〜10万円

micro-TESE(精子採取手術)

30万〜60万円

10万〜20万円

顕微授精(ICSI)1回

30万〜50万円

10万〜18万円

保険適用の条件と注意点

男性不妊検査が保険適用になるためには一定の条件があります。すべてのケースで保険が使えるわけではないため、受診前に確認が必要です。

保険適用の主な条件

  • 法律婚または事実婚のカップル:2022年改定では事実婚も対象に含まれた
  • 治療目的であること:不妊の原因検索・治療を目的とした検査
  • 年齢制限:生殖補助医療(体外受精等)は妻の年齢43歳未満などの制限あり。検査単体には年齢制限は基本的にない
  • 回数制限:体外受精等のARTには助成・保険適用の回数制限がある

高額療養費制度の活用で自己負担を上限に

1ヶ月の医療費が一定額を超えた場合、高額療養費制度を利用して自己負担の上限を設定できます。特に手術(精索静脈瘤・TESE等)が必要な場合に有効です。

自己負担の上限額(2024年度、年収別)

年収目安

月の自己負担上限額

〜370万円(住民税非課税)

1万8,000〜3万5,400円

370〜770万円

8万100円+α

770〜1,160万円

16万7,400円+α

1,160万円以上

25万2,600円+α

高額療養費は事前申請(限度額認定証)をしておくと窓口での支払いを上限額に抑えられます。加入している健康保険組合または協会けんぽに申請してください。

医療費控除で取り戻す——不妊治療は対象

年間の医療費が10万円(または総所得の5%)を超えた場合、確定申告で医療費控除を受けられます。男性不妊の検査・治療費も対象です。

医療費控除のモデルケース

  • 年間医療費:40万円(夫婦合算)
  • 控除対象額:40万円 − 10万円 = 30万円
  • 所得税率20%の場合:30万円 × 20% = 6万円の節税

領収書は必ず保管し、夫婦どちらの名義でも合算して申告可能です。

会社の福利厚生・自治体補助も確認を

一部の企業では不妊治療の費用補助制度を設けています。また自治体によっては不妊検査・治療への助成制度があります。

  • 企業の不妊治療補助:人事部・福利厚生担当に確認(特定不妊治療補助を導入している大手企業が増加)
  • 自治体の助成:市区町村の「不妊検査費補助金」制度(内容は自治体により異なる)

よくある質問

Q. 健康保険証を使うと会社に知られますか?

A. 標準的な状況では会社に通知されません。ただし会社が健康保険組合を運営している場合、レセプト(診療報酬明細書)から病名が確認できる可能性があります。気になる場合は担当の健康保険組合に確認してください。

Q. 確定申告したことがありません。医療費控除の手続きは難しいですか?

A. e-Taxを使えばオンラインで申告できます。領収書を合計して入力するだけで、専門知識は不要です。

Q. 精液検査を何度も受ける場合、毎回費用がかかりますか?

A. 精液検査は1回の結果だけでなく複数回の測定が推奨されます(精子数は体調で変動)。2回目以降は再診料のみで精液検査は毎回費用がかかります。保険診療なら1回1,700円前後です。

Q. 自費診療と保険診療、どちらを選べばいいですか?

A. 保険適用の条件を満たしている場合は保険診療を選ぶ方が費用を大幅に抑えられます。自費診療は保険適用外の検査(DFI検査など)や、法律婚・事実婚以外のケースに使われます。

Q. 限度額認定証の発行には時間がかかりますか?

A. 健康保険組合に申請してから発行まで通常1〜2週間程度かかります。手術が予定されている場合は早めに申請してください。

まとめ:保険適用を最大限活用して費用負担を抑える

2022年の保険適用拡大により、男性不妊検査の費用は大幅に下がりました。高額療養費制度と医療費控除を組み合わせることで、さらに実質的な負担を減らせます。

  • 基本検査(保険3割負担):7,000〜1万5,000円
  • 手術・TESE:高額療養費制度で月の上限を設定できる
  • 年間10万円超の医療費は確定申告で医療費控除が受けられる

免責事項
本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。費用・保険適用の詳細は医療機関と加入保険にご確認ください。

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この記事を書いた人

EggLink編集部

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公開:2026/4/19更新:2026/5/2