
男性不妊検査は泌尿器科(男性不妊専門)または不妊専門クリニックの男性外来で受けるのが基本です。産婦人科やレディースクリニックには行きにくい男性も、泌尿器科であれば男性患者が中心で受診しやすい環境が整っています。
この記事のポイント
- 泌尿器科・不妊クリニック・総合病院——どこで受けるべきかの基準
- 良い泌尿器科の選び方7つのチェックポイント
- 初診の持ち物・費用・予約方法
男性不妊検査を受けられる医療機関の種類
男性不妊検査は複数の種類の医療機関で対応しています。それぞれ得意分野と費用が異なるため、自分の状況に合った選択が重要です。
受診先の比較表
受診先 | 特徴 | こんな人に向いている |
|---|---|---|
泌尿器科(男性不妊専門) | 精液検査・ホルモン検査・エコー・手術まで一貫対応 | 一人で受診したい・男性中心の環境を希望 |
不妊専門クリニック(男性外来) | 夫婦一緒に受診可能。体外受精まで一貫管理 | パートナーと一緒に治療を進めたい |
総合病院の泌尿器科 | 設備が充実。入院・手術が必要な場合も対応 | 精索静脈瘤手術・TESE等の手術を検討している |
メンズクリニック | ED・精液検査に特化。予約が取りやすいことが多い | 精液検査だけ手軽に受けたい |
泌尿器科の選び方——後悔しないための7つのチェックポイント
男性不妊専門の泌尿器科を選ぶ際は、検査項目の充実度・医師の専門性・プライバシー配慮・費用の透明性の4軸で比較することが重要です。
チェックポイント一覧
チェック項目 | 確認方法 | 重要度 |
|---|---|---|
男性不妊・生殖医学の専門資格がある | 日本生殖医学会専門医・泌尿器科専門医の有無をHP確認 | ★★★ |
精液検査・ホルモン検査・エコーを院内完結できる | 検査メニューをHPまたは電話で確認 | ★★★ |
自宅採精・持参に対応している | 電話またはHP確認 | ★★ |
プライバシー配慮がある(個室採精室・待合室の配慮) | 電話で確認・口コミ参照 | ★★ |
費用が明示されている | HP料金表・電話で確認 | ★★ |
不妊専門クリニックとの連携または同法人 | HP・紹介状の有無確認 | ★★ |
通院しやすいアクセス・予約の取りやすさ | 立地・予約システム確認 | ★ |
「男性不妊専門」を名乗るクリニックの見分け方
男性不妊は泌尿器科の中でも比較的専門性の高い分野です。日本生殖医学会の「生殖医療専門医」または泌尿器科学会の「指導医」資格を持つ医師がいるかどうかが重要な指標です。
専門性の目安
- 日本生殖医学会 生殖医療専門医:男女両方の不妊を扱う専門資格
- 日本泌尿器科学会 専門医・指導医:泌尿器疾患全般の専門資格
- micro-TESE実施実績:年間実施件数が公開されているクリニックは信頼性が高い
- 精液検査の検体処理:院内で即日処理できる体制があるか
初診の準備——持ち物・禁欲期間・費用
初めて受診する際に準備しておくと診察がスムーズになります。
初診時の持ち物チェックリスト
- 健康保険証(保険診療を希望する場合)
- 紹介状(かかりつけ医やパートナーのクリニックからある場合)
- 精液の採取結果(自宅キット等で事前に調べた場合)
- 服用中の薬のリスト(ステロイド・テストステロン補充・抗精神病薬等は申告必須)
- 基礎情報メモ:不妊期間・これまでの治療歴・既往歴・喫煙・飲酒習慣など
受診前の禁欲期間
精液検査を初診日に受ける予定がある場合は、受診2〜7日前(WHO推奨:2〜7日間)から禁欲してください。禁欲期間が短すぎると精子数が少なく、長すぎると運動率が低下します。
初診費用の目安
男性不妊の初診では通常、問診・精液検査・ホルモン血液検査・エコーを組み合わせておこなわれます。保険診療の場合の費用目安は以下の通りです。
内容 | 保険3割負担の目安 |
|---|---|
初診料 | 800〜1,200円 |
精液検査 | 1,700円前後 |
ホルモン検査(FSH・LH・テストステロン) | 3,000〜5,000円 |
陰嚢超音波検査 | 1,500〜3,500円 |
合計目安 | 7,000〜1万5,000円程度 |
自費診療の場合は3〜5万円程度になることがあります。予約時に「保険適用で検査を受けられますか?」と確認しておきましょう。
予約方法——電話 vs ウェブ予約
ウェブ予約に対応しているクリニックが増えており、検査内容を事前入力できるため受付での説明が最小限で済みます。予約時に「精液検査を受けたい」「不妊検査希望」と明示すると、当日の採精室確保など準備をスムーズにしてもらえます。
よくある質問
Q. 産婦人科でも男性不妊検査はできますか?
A. 不妊専門クリニックには男性外来を設けているところが多く、精液検査に対応しています。ただし精索静脈瘤手術・TESEなどの外科的治療は泌尿器科との連携が必要です。
Q. かかりつけ内科で精液検査はできますか?
A. 精液検査に必要な設備・処理が整っている内科は少ないため、泌尿器科または不妊専門クリニックを選ぶことを勧めします。
Q. 遠方でもアクセスしやすい方法はありますか?
A. 一部クリニックでは自宅採精サービスや郵送精液検査に対応しています。また不妊治療専門クリニックとオンライン初診を組み合わせるケースも増えています。
Q. 待ち時間はどのくらいですか?
A. 男性不妊専門外来は完全予約制のクリニックが多く、待ち時間は30分〜1時間程度が一般的です。口コミサイトや予約アプリで混雑状況を確認できます。
Q. 精液検査の結果はいつわかりますか?
A. 院内処理できるクリニックでは当日〜翌日に結果が出ます。外部検査機関に委託している場合は3〜7日後になるケースがあります。
まとめ:男性不妊検査は泌尿器科(男性不妊専門)を選ぼう
男性不妊検査を受ける際は、泌尿器科(男性不妊専門)が最初の選択肢です。不妊専門クリニックの男性外来もパートナーと一緒に進めたい場合に適しています。
- 生殖医療専門医または泌尿器科専門医の資格を確認する
- 精液検査・ホルモン検査・エコーを院内完結できるか確認
- 保険診療の場合、初診の総費用目安は7,000〜1万5,000円程度
免責事項
本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療の代替となるものではありません。個々の症状・状況については、必ず医療機関の医師にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
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