
ブライダルチェックで何を調べるのか、気になっていませんか?ブライダルチェックとは、結婚前・妊活前に女性と男性が生殖能力・感染症・全身の健康状態を総合的に確認する検査です。この記事では、女性・男性別の検査項目一覧、各検査の目的、受診のタイミング、よくある疑問を詳しく解説します。
この記事のポイント
- 女性は子宮・卵巣・ホルモン・感染症など6〜10項目が標準
- 男性は精液検査・性感染症・血液検査がメイン
- AMH検査を加えると「卵巣年齢」も把握でき、妊活計画の精度が上がる
女性のブライダルチェック内容一覧
女性のブライダルチェックは、生殖に関わる検査と感染症・全身状態の確認が中心です。標準的なクリニックでは以下の項目が含まれます。
基本セットに含まれる検査
検査項目 | 何がわかるか | 月経周期との関係 |
|---|---|---|
子宮頸がん検診(細胞診) | 子宮頸部の前がん・がん細胞の有無 | いつでも可(月経中は避ける) |
経腟超音波検査 | 子宮・卵巣の形態異常(筋腫・嚢腫・ポリープなど) | いつでも可 |
ホルモン検査(LH・FSH) | 排卵機能・閉経近接の確認 | 月経2〜5日目が望ましい |
エストロゲン(E2)測定 | 女性ホルモンの分泌状態 | 月経2〜5日目 |
甲状腺機能(TSH・FT4) | 甲状腺疾患(不妊・流産リスク因子) | いつでも可 |
血液一般・生化学 | 貧血・炎症・肝腎機能 | いつでも可 |
風疹抗体価 | 先天性風疹症候群の予防確認 | いつでも可 |
クラミジア・淋病検査 | 性感染症(不妊・卵管閉塞の原因) | いつでも可 |
オプション・推奨追加検査
検査項目 | 目的・特徴 |
|---|---|
AMH(抗ミュラー管ホルモン) | 卵巣予備能(残存卵子数の目安)を評価。妊活計画に必須 |
HIV・梅毒・B型・C型肝炎 | 妊娠・出産に影響する感染症の確認 |
HPV検査 | 子宮頸がんウイルスの感染型を確認 |
不妊精密検査(子宮造影等) | 卵管の通過性・子宮内腔の評価(フルプランの場合) |
男性のブライダルチェック内容一覧
男性のブライダルチェックは、精子の状態と感染症の確認が中心です。男性不妊は不妊カップルの約半数に関係しているとされており、男性側の検査は非常に重要です。
基本セットに含まれる検査
検査項目 | 何がわかるか | 評価の基準(WHO 2021年版) |
|---|---|---|
精液検査(基本) | 精子濃度・総精子数・運動率・形態正常率 | 濃度: 1,600万/mL以上など |
クラミジア・淋病(尿) | 性感染症の有無(精巣上体炎などの原因) | 陰性が正常 |
血液検査(ホルモン) | テストステロン・FSH・LHで造精機能を評価 | 基準値は検査機関による |
血液一般・感染症 | HIV・梅毒・B型C型肝炎・血液型 | 陰性が正常(血液型確認) |
男性のオプション検査
- 精子DNA断片化検査: 精子のDNA損傷率を評価。通常の精液検査では「異常なし」でも、流産・着床不全の原因になることがある
- 精巣超音波検査: 精索静脈瘤など解剖学的異常の確認
AMH検査の重要性|ブライダルチェックで最も確認すべき項目
AMH(抗ミュラー管ホルモン)は、卵巣に残存する卵子の数の目安を示すホルモンです。AMH値は加齢とともに低下し、特に35歳以降は急速に減少します。
AMH値 | 目安の評価 | 対応の例 |
|---|---|---|
2.0ng/mL以上 | 年齢相応の卵巣予備能 | 通常の妊活で問題なし |
1.0〜2.0ng/mL | やや低め | 早めの妊活を意識 |
0.5〜1.0ng/mL | 低い | 不妊専門医への相談を検討 |
0.5ng/mL未満 | 著しく低い | 早急に不妊専門医に相談 |
AMH値が低くても妊娠は可能ですが、自然妊娠・体外受精のいずれにおいても時間的余裕が少ないことを意味します。早めに知ることで対策を立てられます。
受診のタイミングと流れ
女性のブライダルチェックは月経周期に影響される検査があるため、以下のように複数回来院が必要になることがあります。
- 月経2〜5日目: FSH・LH・AMHの採血(ホルモン値の基準測定)
- 月経終了後〜排卵前: 子宮・卵巣の超音波検査、子宮頸がん検診
- いつでも: 感染症検査、甲状腺・血液一般
男性はいつでも受診可能ですが、精液検査前は2〜7日間の禁欲が推奨されています。
よくある質問
Q. 内診が怖いのですが、ブライダルチェックは必須ですか?
内診(経腟超音波検査)は推奨されますが、強制ではありません。未経験の方や苦手な方は、医師に事前に伝えることで配慮してもらえることがあります。腹部超音波での代替も場合によっては可能です。
Q. 風疹の抗体価が低かった場合はどうすればよいですか?
風疹抗体価が低い(HI法で16倍未満が目安)場合は、妊娠前にMRワクチン(麻疹・風疹混合)を接種することが強く推奨されます。接種後2ヶ月は避妊が必要です。パートナーの男性も感染源になりえるため、ペアでの確認と接種をお勧めします。
Q. 精液検査の結果が悪かった場合はどうすればよいですか?
精液検査で異常が見つかった場合、泌尿器科(男性不妊外来)を受診して精密検査を受けることを推奨します。多くの場合、治療・生活習慣改善で精子の状態は改善できます。
Q. ブライダルチェックと不妊検査は同じですか?
ブライダルチェックは不妊検査の入り口に相当しますが、内容は簡略版です。卵管の通過性(子宮卵管造影検査)や精密な精子機能検査は、不妊専門クリニックでの検査が必要です。
まとめ
ブライダルチェックは女性・男性ともに結婚前・妊活前に受けておくべき検査です。特にAMH検査は将来の妊活計画を立てる上で不可欠な情報を提供します。二人で一緒に受診することで、お互いの状態を共有しながら妊活の見通しを立てることができます。
免責事項: 本記事は医療情報の提供を目的としており、個別の診断・治療を推奨するものではありません。検査・治療に関する判断は必ず担当医師にご相談ください。
この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
産婦人科・婦人科に関する正確で信頼性の高い情報をお届けします。医療監修のもと、女性の健康に役立つコンテンツを制作しています。
Next Action

