
AMH検査の採血量と所要時間|当日の流れと準備することを整理
「AMH検査は採血量が多いの?」「時間はどのくらいかかる?」——初めてAMH検査を受ける前に気になるこうした疑問を、実際の検査の流れとともに詳しく解説します。AMH検査は特別な準備がほとんど不要な、受けやすい検査のひとつです。
この記事のポイント
- AMH検査の採血量は2〜5mL程度(通常の採血と変わらない)
- 当日の絶食・空腹・月経日の制約はほぼない
- 検査から結果までの時間は施設によって異なる
- 他のホルモン検査と組み合わせる場合のポイント
AMH検査の採血量|どのくらい採るのか
AMH検査で必要な血液量は、検査機関・測定キットによって多少異なりますが、一般的に2〜5mL程度です。これは通常の血液検査(採血チューブ1〜2本分)と変わりません。
採血項目 | 必要量の目安 | チューブ数 |
|---|---|---|
AMH単独 | 2〜3mL | 1本 |
AMH+基礎ホルモン(FSH・LH・E2・PRL) | 5〜10mL | 2〜3本 |
AMH+甲状腺(TSH・FT4)+感染症等 | 10〜20mL | 3〜5本 |
採血量が少なくても「血液検査が多い日は貧血になる?」と心配される方がいますが、成人の総血液量は約4〜5リットルですので、採血10〜20mL程度では体への影響はほとんどありません。
AMH検査前の準備|絶食・月経・時間帯の注意点
AMH検査は他の多くの血液検査と比べ、制約が少ない検査です。
絶食(空腹)について
AMH検査に絶食は不要です。食事の影響をほとんど受けないため、食後でも測定可能です。ただし、同日に空腹時血糖や脂質検査を行う場合は絶食が必要になります。担当医・クリニックの指示を確認してください。
月経周期について
AMHは月経周期を通じて比較的安定しているため、生理中・生理後・高温期など特定のタイミングを選ぶ必要はありません。ただし、同日に他のホルモン検査(FSH・LH・E2)を行う場合は「月経2〜5日目」が推奨されます。
時間帯について
日内変動は少ないため、朝でも午後でも測定可能です。ただし、前回と比較したい場合は同じ時間帯に測定すると誤差が減ります。
薬剤の影響について
- 経口避妊薬(ピル)使用中:AMH値が10〜30%低下する場合があります。ピル使用中に測定する場合は医師に申告してください
- 排卵誘発剤・GnRHアゴニスト/アンタゴニスト使用後:影響を受ける場合があります
AMH検査当日の流れ
初めて受ける方向けに、当日の一般的な流れをまとめました。
- 受付・問診票記入(5〜10分):最終月経、内服薬、体重・身長等を記入
- 採血(5〜10分):肘の内側の静脈から2〜5mL採血。採血後は5〜10分の圧迫止血
- 医師の診察(場合によっては)(5〜15分):超音波検査とセットで実施するクリニックもある
- 支払い・次回予約(5分)
採血のみの場合、来院から退院まで20〜30分程度で完了します。超音波検査・医師の説明が含まれる場合は1〜2時間かかることもあります。
結果が出るまでの時間
AMH検査の結果が出るまでの時間は、クリニックの検査体制によって大きく異なります。
検査体制 | 結果判明の目安 |
|---|---|
院内で迅速測定(一部クリニック) | 当日30分〜1時間程度 |
外部検査機関に委託(一般的) | 翌日〜3日後 |
専門機関への送付が必要な場合 | 3〜7日後 |
結果は次回の診察時に説明を受けるケースが多いです。一部のクリニックではMyカルテアプリやメールで事前通知してくれる場合もあります。
他の不妊検査と同時に受ける場合
AMHは単独で受けるより、他の不妊基礎検査とセットで受けると一度の来院で全体像が把握できます。
月経2〜5日目に一緒に受けると良い検査
- FSH(卵胞刺激ホルモン):卵巣機能の評価
- LH(黄体形成ホルモン):排卵障害の評価
- E2(エストラジオール):卵巣機能・エストロゲン状態
- PRL(プロラクチン):高プロラクチン血症の評価
- TSH(甲状腺刺激ホルモン):甲状腺機能の評価
月経周期に関係なく受けられる検査
- AMH(上記の通り月経周期不問)
- 感染症検査(クラミジア・梅毒・HIV等)
- 血液型・血算・生化学
AMH検査の費用
AMH検査の費用は以下のとおりです。
- 保険適用の場合(不妊治療目的):3割負担で1,500〜2,500円程度
- 自費(ブライダルチェック等):3,000〜8,000円程度(施設によって異なる)
2022年4月以降、不妊治療に関連するAMH検査は保険適用範囲が拡大しています。担当クリニックに保険適用の可否を確認してください。
よくある質問
Q1. AMH検査は採血だけで済みますか?超音波は必要ですか?
AMH検査自体は採血だけで完了します。ただし、初回の不妊検査では超音波(AFC確認)と組み合わせることが多いです。事前にクリニックに「採血のみでいいですか?」と確認すると良いでしょう。
Q2. 採血が怖いのですが、痛みはどのくらいですか?
採血針は細い(通常21〜23ゲージ)ため、チクッとする程度の痛みです。緊張すると血管が収縮して採血しにくくなることがあります。深呼吸してリラックスするよう心がけてください。
Q3. 採血後に激しい運動をしても大丈夫ですか?
採血後30分〜1時間は穿刺部の内出血防止のため、激しい運動は控えましょう。採血部位を強く曲げたり、重いものを持つのも避けてください。
Q4. かかりつけ医以外でもAMH検査は受けられますか?
産婦人科・婦人科・不妊専門クリニックであれば、かかりつけでなくても受けられます。「AMH検査を希望しています」と受付に伝えれば対応してもらえます。
Q5. AMH検査の結果が出たら何をすれば良いですか?
結果を担当医と一緒に確認し、「今の卵巣年齢に合った治療のスピードはどのくらいか」を相談しましょう。低値だった場合も、すぐに体外受精を急ぐ必要があるかどうかは他の検査結果と年齢を合わせて判断します。
まとめ|AMH検査は気軽に受けられる採血だけの検査
AMH検査は採血量2〜5mL、絶食不要、月経周期不問という、受けやすい検査です。所要時間は採血のみなら来院から退院まで約20〜30分が目安です。
- 採血量は2〜5mLと少なく、身体への影響はほとんどない
- 絶食・月経日の制約はなく、いつでも受けられる
- 結果は施設によって当日〜数日後に判明する
「妊活を始めたい」「自分の卵巣の状態を知りたい」という方は、まずAMH検査を受けることが妊活の出発点になります。
免責事項
本記事は医療情報の提供を目的としており、特定の診断や治療を推奨するものではありません。AMH検査の詳細については、必ず担当の産婦人科・不妊専門クリニックにご確認ください。費用は施設・保険適用状況によって異なります。
この記事を書いた人
EggLink編集部
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