AMHは卵巣予備能の指標で、卵子の質や自然妊娠の可能性を単独で判定する数値ではありません。30歳・35歳・40歳の平均値と比べるときは、表の出典・測定法・対象集団を確認し、自分の結果を「卵巣年齢」に換算しないことが大切です。
年齢別の表は、出典と測定条件を見て使う
同じ年齢でも値には幅があります。また、平均と中央値は同じではありません。不妊治療中の人の集計を、すべての同年齢の人の標準として使うこともできません。
受け取った報告書の単位、検査日、測定法、施設の参考範囲を確認してください。複数のサイトにある異なる数字を混ぜて、自分の正常・異常を決めないようにしましょう。本記事では出典を特定できない年齢別の数値表を掲載していません。
AMHが示すことと、示さないこと
| 確認に役立つこと | 単独では分からないこと |
|---|---|
| 卵巣予備能や、卵巣刺激に対する反応の見通し | 卵子の質、自然妊娠できる確率 |
| 採卵に向けた診療上の判断材料 | 残っている卵子の正確な個数、閉経日 |
AMHが低いことだけで妊娠を諦めたり、高いことだけで妊娠を先延ばしにできると考えたりすることは適切ではありません。
低い・高いと言われたら、何を相談する?
低いと言われたら、今の年齢と妊娠の希望時期を伝え、超音波検査なども合わせてどう評価するかを確認します。高い場合も、その値だけで多嚢胞性卵巣症候群などの診断はできません。月経や他の検査所見と合わせた説明を受けてください。
受診時は「数値を上げるには」だけでなく、「自分の希望に対して、この結果は何を変えるのか」と聞くと、検査後の行動を考えやすくなります。
再検査の前に確認すること
AMHは月経周期の影響が比較的小さい指標ですが、同じ人でも値が変わることはあります。
低用量ピルなどのホルモン避妊薬は、AMHやAFCの評価に影響することがあります。ASRMの2024年資料は、2〜3か月の休薬が、より正確な卵巣予備能の評価に役立つ場合を説明しています。ASRM:ホルモン避妊薬と卵巣予備能の評価(2024年)
休薬の要否は、治療・避妊の目的と検査で知りたいことを踏まえて決めます。自己判断でピルを中止せず、必要な期間と代わりの避妊方法を処方医・検査施設へ確認してください。
再検査の必要性は、目的とあわせて医師に確認してください。
- 前回と今回の検査機関・測定法・単位
- ピルなどの服薬とその時期
- 検査で決めたいことが、妊活か採卵か卵子凍結か
AMH検査を受けるか迷っている方へ
平均値が気になったという理由だけで、すべての人に検査が必要になるわけではありません。検査で知りたいことが分かるか、先に相談する方法もあります。AMH検査を受けられる医療機関や、検査・結果についての無料相談をご利用いただけます。
参考資料・確認日
確認日:2026年9月24日。個別の検査・治療は、症状や検査結果を踏まえて医療機関にご相談ください。
申し込み・相談の前に使えるメモ
まだAMHを測ったことがない方へ
まだ検査を受けておらず、自分のAMHを測りたい方は、自宅採血の郵送検査と医療機関での採血から受け方を選べます。EggLinkのAMH検査キットは14,300円(税込)。自己採血の条件に合うか、採取・返送・結果確認の方法は商品ページで確認できます。
既に検査結果がある方へ、数値を理由に再検査を一律に勧めるものではありません。結果の解釈や再検査の必要性は、検査を受けた医療機関で相談してください。
ピル服用中のAMH評価について、ASRMの2024年資料の該当節を2026年10月26日に確認しました。他の出典の確認日を更新したものではありません。

この記事を書いた人
EggLink編集部
医療・婦人科専門メディア
公的機関や医学会などの情報をもとに、女性の健康と医療の選択に役立つ情報を整理しています。